「なぜか読みにくい文章」の答えがここにあった!〜古賀史健『20歳の自分に受けさせたい文章講義』感想〜
こんにちは!まりしゅんです。
今回は、オンラインスクールMarbleの事前課題で読んだ書籍『20歳の自分に受けさせたい文章講義』(古賀史健)の感想を書いていきたいと思います。
本の概要
『20歳の自分に受けさせたい文章講義』は、『嫌われる勇気』の著者としても知られるフリーライター・古賀史健さんによる文章指南書。
「現場で15年かけて蓄積した「話し言葉から書き言葉へ」のノウハウと哲学を、余すところなく伝えていく」というカバー袖の宣言通り、伝わる文章を書くためのポイントがぎゅっと詰まっています。
全編通して勉強になるポイントがとても多く、一周読み終わった時には本が付箋だらけになっていました。
以下、個人的に特に刺さった箇所を書いていきたいと思います。
「なぜか読みにくい文章」ってあるよね
本や記事を読んでいて、「なんでかわからないけど読みづらい」と感じたことはありませんか?
難解な言葉が使われている学術書でもなければ、支離滅裂な単語が並んだスパムメールでもない。平易な現代日本語で書かれていて一つひとつのパーツは理解できるのに、全体としてどこか頭に入ってきづらい。そんな文章ってありますよね。
例えば、本文中で挙げられていたこちらの文章を読んでみましょう。
いかがでしょうか。
文法的に不自然なところはなく、一文一文は意味が通っていますね。特段難しい言葉が使われているわけでもありません。
……なのに、なんか頭に入ってきづらい。
いったい、この違和感はどこから来ているのでしょうか?
読みにくさの原因は「論理破綻」にある!
結論を言えば、上の例文のような「読みにくさ」の原因は「論理破綻」にあるというのが筆者の主張です。
前後が論理的につながっていないと、読者は頭の中でうまくその文章を消化することができないのです。
改めて例文を読み返してみましょう。
少し考えてみれば、こちらの例文には以下のようなツッコミどころがあります。
こうした論理関係の破綻があると、読者は無意識レベルで「えっと……なんでそうなった?」と疑問を浮かべてしまうわけですね。
「そこに接続詞が入るか?」を常にチェックせよ!
上記の例文のような読みにくい作文を避けるためのキーワードとして著者が掲げるのが、「接続詞」です。
「だから」「しかし」「つまり」など、何らかの接続詞を間に入れることができるかを常にチェックせよ、というアドバイスです。
ためしに、例文の前半に接続詞を入れてみると……
明らかに、意味が通りません。
「だから」を「しかし」や「また」に変えても同じです。
このように、一度書いた文章に接続詞を入れてみることで、「前後の文がつながっているか?」をチェックできる。それによって、読み手が無意識に「?」を浮かべてしまう文章を避けられるというわけです。
とっても具体的で、すぐ実践できる文章術ですね!
早速私は今まさにこの記事を書きながら、「前の文との間に接続詞が入るか?」を意識しています(これが、やってみると結構カロリー使うんですよね……)
まとめ
今回は、『20歳の自分に受けさせたい文章講義』(古賀史健)の感想を書きました。
伝わる文章を書くためのマインドとノウハウが徹底的に言語化された、駆け出しライター必読の良書。
恥ずかしながら「読みやすい文章? そんなの感覚で書けるでしょ!」と高を括っていた私にはとっても刺さる本でした(^◇^;)
書かれているノウハウを無意識に実践できるようになるまで、定期的に読み返したいと思います〜!