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踊る大捜査線 青島刑事はHSP?

子供の頃、僕は『踊る大捜査線VS古畑任三郎ごっこ』という遊びをよくしていました。子供だったので、実際のストーリーはよく理解していなかったけれど、「なんかカッコイイ」という直感だけで夢中になっていました。

そして、今は僕も大人になって、HSPの気質を強く感じるようになった僕ですが、改めてこのドラマを見ると、青島刑事の魅力はHSP的な要素から来ているのではないかと思いました。

彼の行動にはHSP的な特徴があちこちに見られ、それが彼をただの「熱血漢」ではなく、感受性豊かなヒーローとして際立たせているように思います。


それでは、この記事を通じて、HSPの皆さんにも、ぜひ彼の姿を通して、自分の持つ繊細さや感受性に自信を持っていただきたいと思っています。


踊る大捜査線とは?

「踊る大捜査線」は、1997年に放送された日本の人気ドラマシリーズで、湾岸署を舞台に、個性豊かな刑事たちが繰り広げる人間ドラマとサスペンスが魅力的な作品です。主人公の青島俊作刑事は、熱血漢でありながらも人情味あふれるキャラクターとして視聴者に愛されています。

青島刑事とは?

青島刑事は、もともと普通のサラリーマンでしたが、正義感の強さから刑事に転職。組織のルールに縛られず、常に市民目線で物事を考えるため、上司や同僚と衝突することも多々あります。しかし、その行動力と人間味が、最終的に周りを引きつける魅力となっています。彼のユーモラスな言動や、時折見せる天然なところも、視聴者に愛されるポイントです。

一見、無鉄砲に見える彼ですが、実は非常に人の気持ちに敏感で、他者に寄り添いながら行動できる心優しい刑事です。彼の正義感と行動力、そして繊細な感受性が織り交ざったキャラクターは、今でも多くの人々に強い印象を残しています。


そのまえに HSPって知ってる?

HSP(繊細さん)とは、非常に感受性が高く、外部の刺激に敏感に反応する性質を持つ人々を指します。
HSPの特徴として、他者の感情に深く共感しやすかったり、環境の変化に敏感であったりする点が挙げられます。
大きな音や強い光、急激なスケジュールの変更にストレスを感じやすく、人混みや騒がしい場所でエネルギーを消耗することが多いです。

HSPには内向型の人が多いですが、外向型のHSPもいます。これはHSE(High Sensation Seeking Extravert)と呼ばれています。どちらのタイプも、他人に寄り添う力が強く、共感力や深い洞察力を持っているため、繊細さを活かして他者を助ける力があります。また、内面的に豊かな世界を持ち、感情や経験を深く処理する能力にも長けています。

他にもHSPには種類があるので興味ありましたら読んでみてください。


青島刑事はHSPなのか?

青島刑事は典型的な外向型の性格を持っていますが、実はその背後にHSE(外向型HSP)の側面も見られます。外向型HSP(HSE)は、社交的でありながらも、周囲の刺激や他者の感情に敏感に反応するタイプです。
つまり、青島刑事は人前に出ることが好きで、行動的ではありますが、その一方で、事件の被害者や市民の感情に深く共感し、警察組織内での不正や理不尽に対しても強い感情を持っています。

もちろん、青島刑事が「HSPである」と断定することはできません。
彼は架空のキャラクターであり、その描写がすべてHSPに当てはまるとは限らないのです。
さらに、HSPは特定の診断名ではなく、感受性や特性の一形態に過ぎないため、青島がその特性を持つかどうかは視聴者の解釈に委ねられています。
ただ、彼の行動をよく観察すると、HSPの特徴が垣間見える瞬間があるのも事実です。

青島は他者の心情を読み取り、それに寄り添う姿が見えてきます。
単に事件を解決するだけではなく、被害者や関係者の気持ちを理解しようとするシーンが多く、感情に寄り添う姿勢を常に持っています。
これはHSE的な特徴そのもので、彼の行動力と感受性の両方がバランスよく共存している証でもあるのですね。


青島刑事の活躍とHSPっぽいところ。

先にも述べましたが、青島刑事がサラリーマンから転職して刑事になりました。その背景が、彼のキャラクターを理解する上で重要なポイントです。

青島はもともと営業マンとして働いており、パソコンの販売をしていました。
営業成績も非常に良く、2年間トップで表彰を受けるほどでしたが、次第にその仕事に違和感を覚えるようになります。

毎日同じお客さんの元に足を運び、頭を下げる仕事の繰り返しに嫌気が差し、生活がマンネリ化していると感じていました。
しかし、お得意先の顧客から「君は寄生虫か」と言われたことが決定打となり、彼は「人間でいたかった」という思いから会社を辞め、警官の道へ進むことを決意します。

その後、交番勤務を経て、刑事として働くようになります。
交番勤務時代には、一人暮らしのおばあさんが泥棒に入られた後、眠れなくなったことに対して、青島は毎晩家の周りを巡回して安心させました。
この経験を通じて、営業マン時代には味わうことのなかった「人から感謝される喜び」を感じることができ、刑事としての自分の選択に自信を深めていきます。

しかし、念願の刑事になってからも、組織の中で思うように動けない現実に直面します。特に大きな事件が発生すると、所轄の刑事は警視庁(本店)の指示に従うだけで、自ら捜査に関わることができないというフラストレーションを抱えながらも、青島は市民目線で正義を貫こうとする姿勢を持ち続けています。

青島がサラリーマンから刑事に転職したという経緯は、彼の正義感や人間味、そしてHSP的な共感力を示すエピソードでもありますね!

劇中で青島刑事のHSP的な一面は、数多くのシーンで表れています。
例えば、被害者に深く感情移入してしまい、その思いから自らのキャリアアップを捨てることもあるほどです。彼は単なる職務を超えて、被害者の痛みや悲しみを共感し、その結果、時には自分の未来を犠牲にすることもあります。このような行動が、彼の繊細さや正義感を象徴しています。

刑事としての仕事でも、青島は組織のルールに縛られ、思うように行動できないことにフラストレーションを感じている様子が描かれています。HSPは特に、理不尽さや不自由な状況に敏感で、彼が「警察もサラリーマンと変わらない」と感じている部分にもその繊細な感受性が表れています。

全体として、青島のこのシーンでは、他者に寄り添う共感力や、自分の感情に敏感であること、そして理不尽さに対するフラストレーションなど、HSP的な側面が強く表現されているといえるでしょう。


有名な場面だと、映画版『踊る大捜査線 THE MOVIE』で青島刑事が放った
「事件は会議室で起きてるんじゃない!現場で起きてるんだ!」
という名セリフは皆さんも耳にしたことあるのでは?

青島の性格と行動理念を象徴する一言です。このセリフは、彼が組織の中で感じるフラストレーションや、自分自身が何を大切にしているかを端的に表しています。

HSPは、人々の感情や状況を直感的に察知し、物事の本質を深く理解する能力を持っていますが、青島はまさにこの能力を現場で発揮しています。
彼は会議室の「机上の論理」よりも、現場で実際に起きていることに目を向け、そこにいる人々の苦しみや問題を真剣に受け止めます。

このセリフが示すように、青島は事件の背後にある「人間」の感情や痛みに敏感です。
彼が現場での対応を重視するのは、単に正義感からだけでなく、被害者や関係者の感情に共感し、彼らを救いたいという強い思いから来ているのと思います。

さらに、HSPの特徴として、組織やルールに縛られることに対して強い違和感を抱くことが多い点も青島に当てはまります。
彼は組織の決定に従うよりも、自分の感性に従い、目の前の現実に向き合おうとします。
このセリフは、彼がHSP的な感受性を持っているがゆえに、現場での「人間的な接触」と「共感」に基づいたアプローチを大切にしていることを示しています。

HSPは不正や理不尽な状況に対して敏感に反応しがちで、青島もその一例です。彼の感情が爆発する瞬間や、被害者の心情に寄り添おうとする姿勢は、HSP特有の感受性の強さをよく示しています。


皆さんも青島刑事になろう!

青島刑事のように、繊細な感受性を持つことは決して弱点ではありません。それは、他者に共感し、周囲の変化に気づき、より深い思いやりを持って行動できる強さでもあります。HSPの皆さんも、青島のように自分の敏感さを活かし、周囲と調和しながら行動することができるのです。

時には、他人よりも敏感に物事を感じ取ることが疲れることもあるでしょう。しかし、その敏感さこそが、誰かを助け、理解し、支えるための大きな力になります。青島刑事が繊細さと行動力を武器にして困難を乗り越えたように、皆さんも自分の気質を自信に変え、日々の生活で役立てていってください。

この記事を通じて、青島刑事の姿が皆さんにとっての「自分の感受性を大切にする勇気」となれば嬉しいです。
青島刑事の行動から、深い共感と感受性を持つヒーローとしての側面を感じ取り、私たちHSPも、繊細さを武器にし、他者の痛みに寄り添うことで、より豊かな人生を歩んでいけるのではないでしょうか。

皆さん、自己の感受性を大切にしつつ、人とのつながりを深めることで、共感や理解の輪を広げていけることを願っています。
私たちの敏感さは、時に生きづらさを感じさせることもありますが、それは同時に他者に寄り添う力でもあります。
この特性を生かしながら、私たち自身が輝く道を見つけていきましょうね。

最後までお読みいただきありがとうございました!

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