新年度に気をつけたいメンタルヘルスケア 〜Z世代や新入社員対応など〜
今年は桜の開花が早く、桜の舞う朗らかな新年度の始まりになりました。
■はじめに
4月と言えば、多くの会社で入社式があり新入社員だけでなく
中途社員が入社されたり、異動したりしてきたりと、
大きく環境が変わったという方が多くいらっしゃるのではないでしょうか。
環境が変わるというのは、
不調のない元気な方にとっても
精神的な負担を感じることが多くあります。
そのため、環境の変化が多い春先には「うつ」といった
メンタル不調が増える傾向があるため、
あらかじめ気を付ける必要があります。
■知っておきたいZ世代の特徴
1990年代から2010年代生まれた世代をZ世代と呼んでおり
近年の新入社員はこの世代に含まれていることが多いです。
Z世代は、小さなころからパソコンやスマホといった
インターネットが身近に使える環境で育っているため、
デジタルネイティブの始まりの世代と言われています。
SNSやWebメディアで情報収集をする機会が多く
ソーシャルメディアでのコミュニティ形成が得意です。
また「モノ(商品)」よりも「コト(サービス・経験)」といった
どのような体験ができるのか、
タイムパフォーマンスを重視する傾向があります。
さらに感染症拡大や戦争など、世界的に
不安定な社会情勢が続いていることから、
・何か大きなことを成し遂げたい
・挑戦したい
という姿勢よりも
・失敗したくないので、責任ある大きな仕事は任されたくない
・無理のない範囲で業務に取り組みたい
というような安定を求め、
失敗を回避する傾向があります。
すべての方がそうだとは言いませんが、
40~50代の上司や人事の皆様とは
異なる環境・思考を持っているということを
念頭に置いてフォローできると
「私たちの当たり前が通じない…」
「期待と違った」
といったギャップが少なくなるのではないでしょうか。
■新入社員や中途社員が抱えやすい課題
入社したばかりの社員は、
まだ周りの人たちや仕事のやり方に慣れていないため、
ストレスがたまりやすくなっています。
・配属先にうまくなじめない
周りのメンバーがとても忙しく職場の雰囲気がピリついていたり、
価値観のズレにより人間関係がうまくいかなかったりすると、
配属先にうまくなじめないことがあります。
・仕事内容がイメージしていたのと違った
期待と夢を膨らませて志望した会社に入社をしたとしても、
仕事内容がイメージしていたのとギャップが大きいと、
このままこの会社でやっていけるのか…と不安になることも。
・わからないのに「わかりました」といってしまう
「できないと思われたくない」
「周囲にこれ以上迷惑をかけたくない」
「怒られたくない」という気持ちから、
理解できていないのに「わかりました」と
元気よく答える新入社員がいます。
その結果、業務に支障が出て問題が大きくなってしまうことも…。
職場では、普段から挨拶や雑談などを通じて
質問や相談しやすい環境づくりをすることが
早期離職やメンタル不調を防ぐことにつながります。
■セルフケア教育のすすめ
メンタル不調を防ぐための職場の環境づくりだけでなく、
社員ひとりひとりが自分で自分を守るためにも
セルフケア能力を向上させることが大切です。
適度な運動や栄養バランスの良い食事、
十分な睡眠を心がけるようアドバイスするとともに
時間管理やリフレッシュ法の提案を行い、
社員が自分自身でコンディションを
コントロールできるよう支援することが必要です。
さらに、相談窓口の活用を勧奨します。
身近な上司や先輩だけでなく
社内のメンタルヘルスに詳しい相談窓口の周知を行います。
また、社外のEAPといった臨床心理士/公認心理師やカウンセラーといった
専門家からのサポートを受けられるようにするのもおすすめです。
■まとめ&弊社でお手伝いできること
新年度においては多くのメンタルヘルスケアの課題がありますが、
人事や上司は社員一人ひとりの状況に目を向け、
的確なサポートを行うことで、
社員の健康と生産性の両面を支援することが求められます。
しかし、どのようにサポートしたらよいのかわからない
とお困りではないでしょうか。
株式会社BTworkでは
心理の専門家である臨床心理士・公認心理師が
各従業員との面談やカウンセリングを通じて
一人一人の状況に合わせたストレス対処の提案をして
実践できるよう支援いたします。
「仕事内容が思っていたのと違った」という場合には
少しでも前向きに働いていただけるよう
キャリア面談をすることも可能です。
もちろん、従業員だけでなく、
人事や上司に対するサポートもお任せください。
新年度における環境変化に合わせたメンタルヘルスケアについて
どのように対応するのがベストなのか、一緒に考えることができます。
さらには、新入社員研修の一環として
認知行動療法やマインドフルネスの研修会、
セルフケアやラインケア研修といった
集合研修の講師としてもお手伝い可能です。
各会社に併せたカスタマイズが可能ですので、
まずは今困っていることをお聞かせください。
必ず力になります。