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備忘録 22-01-29
知、仁、勇の三者は天下の達徳(たつとく)なり
知仁勇三者天下之達徳也
『中庸』
「達徳」とは、徳のなかの徳。とりわけ重要な徳といった意味である。徳は幾つもの要素から成り立っている。そのなかでも、とりわけ重要なのが、知、仁、勇の三つだという。
まず第一の「知」とは、①深い読みのできる能力、②ものごとを適切に処理できる能力―この二つの複合のうえに形成される。
つぎの「仁」とは、相手の気持や立場に立って考えてやること。つまりは思いやりである。むろん、その前提として、「我も人なり、彼も人なり」という人間的共感がなければならない。
「勇」とは勇気である。決断力と言ってよいかもしれない。進むにせよ退くにせよ、決断すべきときに、きちんと決断できる能力、それが「勇」である。
してみると、この三つの徳は、きびしい現実を生きていくうえで、必要不可欠なものであることが理解できるであろう。
以上、「中国古典一日一言」より
今日も一日がんばりましょう。