備忘録 22-01-27
良賈は深く蔵して虚しきが若し(りょうこはふかくぞうしてむなしきがごとし)
良賈深蔵若虚
『史記』
直訳すれば、本当に賢い商人は、良い商品を持っていても、店先に並べるようなことはしない、奥深くしまっておくものだ、という意味である。
孔子が若いとき、老子のもとをたずねて教えを受けたことがあった。すると老子は、
「良賈は深く蔵して虚しきが若く、君子は盛徳ありて容貌愚なるが若し」
という一句を引いて、こう語ったという。
「そなたは自分の能力をひけらかし、欲望ややる気を表に出しすぎる。そんなことは無益のことじゃ。やめなさるがよい」
すばらしい能力に恵まれても、それをわざとらしく見せびらかしたり、ひけらかしたりすれば、周囲の反発を買って、ろくな結果にならない。奥深くしまっておくことによって、かえって人間としての深い味わいが出てくるのである。「良賈は深く蔵して虚しきが若し」とは、それを語ったことばに他ならない。
以上、「中国古典一日一言」より
研修講師、コンサルタントとしては、露出の兼ね合いが難しい。
自分やできること、実績などを知ってもらわない限り、仕事は来ない。
自ら売り込むと価値が下がるという人もいる。
営業をしてくれる人、本当にほしいと思う今日この頃です。
今日も一日がんばりましょう。