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[슈취타] EP.1 SUGAと酔うタイム〜美味しいお酒と共に〜

ジンくんが兵役に就いて翌日。今日はなんか楽しい事しなくちゃね。

ということで、SUGAくんの新番組『シュチタ』。第一回のゲストはまさかのRMくん。

以前お酒を飲みながら番組に感想する(『酔中JIN談』〜おいしいお酒と共に〜)ということを致しましたが…今回も同じコンセプトです。SUGAくんの番組なら、今回こそ、ここは、

ウイスキーではなかろうか。

今回は30分番組1本なので、潰れないで済むでしょう!

飲んだら旦那くんに怒られるやつ

我が家にはシングルモルトの聖地と呼ばれる、スコットランドのアイラ島のウイスキー、だけ、が何本かある。わたしはウイスキーに詳しくないが(というかお酒全般詳しくないが、というか忘れる)、新婚旅行でアイラ島に行くくらいには、アイラのシングルモルトに愛を感じている。太古に出来た、小さくてピート(泥炭)の湿原ばかりの島。そこに古典的な方法で、島の水とピートを使って、シングルモルトを作る蒸留所がいくつもあるのよね。

RMくんの手土産と同じ「シェリーカスク(普通はオーク樽で熟成させるところを、シェリーを作った後の樽で熟成させる)」があれば良かったんだけど…無かったので本日のお供は「ポートシャーロット 10年」。おつまみは「スモークガッコ」(頂き物)にしました。なんだそれ。いぶりがっこをスモークにしたのだそう。いぶりがっこがそもそもスモークみたいなものじゃなかったか。

実は、今日初めて飲むんです…

わ、甘いお花のような香り…

お味は…

んー!!!
すげーしょっぱい笑
おもしれーーー!

結構がつんと重いのでトワイスアップにしました。現地の人もよくやる飲み方(ほんの少しだけ水を入れる)。お〜〜華やかだけど辛味があって…癖強いな!

それでははじめるよー!

ゆるいSUGAくん、陽気なRMくん、なんて愛おしさだ

さて。冒頭から…すごいキレで、会話ががんがん差し込まれていく。

スピード…。ディスカスとなれば普段もこの速度で会話してるんだろか。

全体的にコンセプトが丁寧!すばらしいです。すばらしく良いことです。食べ物を丁寧に考えることはとってもすてきな、命の底力を上げる要素ですよね。

えっ!そうなんだ!ふたりとも互いにお酒に対する感度に違和感がなさそうで、それが楽しそうに見えるので、全然飲むことがない風に見えなかった!

SUGAくんの、弟分を近くで見ている兄的感想…「ボサボサ頭」「魂が抜けてる」…見るともなく見守ってる愛が、心温まります…。

「誰もが通る関門ですよね」「ID撮影」。この各種メディアにプロモーション用の動画を撮影する、あの量と回数、内容の繰り返し、本人達的にも、なんか、なんかはあるんだな。

著作曲が200曲。「拍手を送らないとですよ」「僕ははるかに少ないです!」。SUGAくんが、RMくんにソロデビューした感想を尋ねる。

このSUGAくんの姿勢に…ふと、「似た経歴」でありながら、RMくんが先に華々しく「公式的に認められる」ソロデビューをしたことで、何か感じていないのだろうか?と思った。嫉妬とか、先を越されたみたいな…

しかし、SUGAくんの相槌の音は、すごくあったかい!

なんか、彼は、包む、ジャッジしない、母性、あるいは父性みたいのがすごくあるように感じる。表面にあるライチの皮みたいな硬いものを破ると、中はすごく甘いみたいな。そっちがもともとの、若くて色々なものに傷ついていた頃でもすでに持っていた、もとからの性質であるみたいな。

j-hopeくんとRMくんの二人だけのリスニングパーティ。「かわいいなあこいつら…」みたいな顔なのでしょうか。なんか、愛がだだ漏れてませんか。

発売される音源を、発売前に聴かせてもらうのと、発売後に聴くのとでは全然違うという話。食べ物に例えたら分かりやすいですかね。開業する友人のお菓子を試食するのと、パッケージまで完成したものを自分で開封して食べるのとで、印象が変わることがあります。

多分前者は、音楽においては、「あの人が作った音楽」という「作者対自分」の関係性で聴くのに対して、後者は「自分が持ってる他のアルバムとの対比」で聴くからでしょうか。

そういえば知り合いの中には、制作中のアルバムのモニターを、関係者の兄弟姉妹など、本人を知らない人にお願いしてたわ。確かに。

アルバムが、「2019年の初期から2022年までの僕の日記」であるとの説明に、しみじみ共感してる風のSUGAくん。

わたしもっ…!共感しまッ…スっ…!!

や、そこで自分も分かってます風に仲間意識持つの止めてもらえます?あ、すみません、ごめん、暴力反対、違う、違うの、

以前書いたことがあるのですが(晴れのち雨、ときどきジンくん)、わたしが、シンガーソングライターで編曲者の先輩に言われたことがあったのさ。「音楽というのは日記みたいなものだ」。そのお陰でわたしは、曲をいじる手を引いて、完成させ時を体得した。

この感覚って、作曲する人同士の秘密の会話っぽい、先輩から後輩、個人から個人に受け継がれる秘伝みたいな気でいたから、こうやって公衆の面前で公開されると、「全国共通なんだ…」と思ってじんわりしたの。

SUGAくんの「デチタ」、あのかっこいい歌詞が、ぎりぎり直前まで書かれていなかった、という驚き!ふう…。察してくれ…この全ての進行がのし掛かった状態で、0から1を自分から生み出さなくてはならないクリエイターの、極端に圧がかかる時もあれば、何もない時は何もない、激しい波の中を生きる日常を…。

わたしもっ…!共感しまッ…スっ…!!

あ、ごめんて、殴らないで、

本当に、ここで話されている通り、「ああ、もう何時間も出ない、もう知らん…」と、PC画面から離れて思考することをすっかり手放すと、ぶわっと入ってくる、たたたたた……と頭の中にリズムがインストールされるってことがあるんだよ…。トイレなり、布団なり。

うん。こう書いてみると、頭の一部だけ使って思考している状態をリリースした方がいいんだな。そしてマジにダウンロードしてるんだな。だからオープンにして脳のメモリとかCPUを開けとかないと、入ってこれないんだな。

最近は年の功か、全然悩みません。煮詰まったらすぐ「今じゃねーんだなこれ」、即諦めてます。そしてお茶入れたり、お皿洗ったり、すっかり忘れて違うことをする。一息つくと体が勝手に椅子について続きをやろうとする。すると大体続きが出てくる。

SUGAくん、体の線がきれいだねー!

力一杯、番組内宣伝…商品名を連呼…

えらいいぃぃぃぃぃ!!!涙涙涙

「誰がどう見てもベストを尽くしている」以外に評する言葉がない…これだけやってくれたらロッテの人も大感謝ではないだろうか。

『mono.』期を経て、モノトーン以外の服を着始めたRMくんについて。変わったのは着る服の色だけじゃなかったんだろう。過程を見続けてきた身内の声。

この番組、ホストとゲストというより、その親密さがなまなましくて、まるで撮影中じゃないみたいで、なんだか無意味に照れるな…。

父性…なんでこんなにSUGAくんに父性味を感じるんだろ…
RMくんと1年しか違わないよね…
相槌の打ち方かな…
すごーーく全部をまるごと肯定した上で、ポイントポイントの選ぶワードチョイスとかが、どこも刺激しないままに深く寄り添ってる感じがするんだよ…
うまく言えないけど、愛のあり方が、じっとりとか、甘ったるいとかの方向じゃなくて、ソフィスケートされてる…

なるほどなあー。好きだったアーティスト達が少し歳増やして変化していく話について。

最近だとあれだ。わたしのnoteだと「20代30代ってのは結局、ホルモンに振り回されているだけだからねー!」(RM+Pharrell Williams: Rolling Stone誌対談「甘く痺れる」)が一番近い内容だ。

ほら。彼の方がずっと言い方が優しい。

RM:僕たちがアンダードッグだった時があったじゃないですか。もちろん今はトップドッグになりましたけど。アンダードッグだった全てのことが今のBTSを作ったように、僕という人間もその中にいながら自由ではなかったですし、そういった過去のすべてのことを今29歳で、まるで炭素を押したらダイヤモンドになるように、それが『Indigo』というアルバムに僕なりに押して取り出したダイヤモンドなんじゃないかと。

RMくんのここの話が、すっと理解できなかったのでもう少し分かりたかった。

アンダードッグ。つまり上を見上げて感じた悔しい思いとか、自負心とかでしょうか。BTSのメンバーをやりながら自由でなかった部分。それらを抱えながら過ごすのはしんどかったかもしれない。でも感じたものがたくさん蓄積されていることは、今の年齢になると財産だった。それは今の自分なら、全部をまとめてダイヤモンドにすることが出来る。

そういう感じだろうか。

「こういういろんなジャンルができるミュージシャンは、みなさん…多くありません!」

…優しい…。

『Indigo』10曲目のボーカルに参加しているパク・ジウンさんについて。SUGAくんの気合の入った「チョドチョアヨ(僕も大好きです)」。SUGAくんが好きそうなのは納得だけど、強い音楽が好きだと言うところからすると、改めて、幅広く音楽を愛してるんだなあ。

なんだろ。この方。品があるんだ。

だから品があるもの(声)好きなのかな。二人ともここらへん自分の一人称に「저(チョ)」使ってるからそう感じるのかな。

「最善がダメなら次善を選択するだけですし」。同じ内容をSUGAくんの言葉で聴くと、また全く違った世界に聞こえる!不思議!すごい!これこそまさにパーソナリティというか、持ってる宇宙の違いなんだろう。

RMくんに対して、「チャートという場所で自分の歌を見つめる瞬間があると思うんですけど、ある程度のプレッシャーとかはありませんか?」

結構…突っ込んでるよね…!

さすが、それが訊ける身内の制作…!!

そしてきちんと正面から答えるRM氏。さすが、これがBTSのリーダーである…。

そうなんだ…。
どんなものでも、どんどん「短く短く」の昨今。

にもかかわらず、パクチーの超長文をお読みくださる方々。

いつもありがとうございます…。ご存知かどうか分かりませんが、しばしば1万字超えてる時があります。もう自分じゃ驚かなくなってきました…。

「それからクライアントも何かを望んで依頼をしてるわけじゃないですか。なので僕はチャートに対して悩むことがあったんですよ」。ううむ…。完全にアイドルの発言ではない…。すっかり二足の草鞋で立ってるな…。もしかしたら先の未来は、アイドルらしいSUGAさまのご尊顔は、稀少な価値のあるものとして尊ばれることになるのかもしれない…。

…そんなことないか。華やかに自分を作って見せることも好きなことの一つかもしれない。

ああ…良かったね…本当に…。

出してたくて出せなかったもの、鬱屈して、でも変質しないように気を使って。溜めてしまって出口が無いと、循環しないまま自己中毒のようになってしまう、そんな苦しさと戦いながら、20代の道すがら持ち歩き続けた曲たち。

やっと分離できる。

わたしは、すごく、「捨てる」という体感がぴったりくる。自分の体内から離れる。自分と命を共有しているものから、独立して、自分とは違う一個の生命体になる。

手から離れたら、そのことについてやっと考えなくて済むようになる。

そしてまた新しいことを考え始められる。

SUGA:個人的にはRMさんの感性がかなり好きな人として、今回のアルバムを聴いていただくと分かると思いますが、キム・ナムジュンという人間の感性、それからBTSのアルバムの主軸でメッセージを伝えていた人間の感性、この全てが混合されてるアルバムになっているだろうと思うんです。

うわあ…。

冒頭、RMくんが「BTSのリーダー」と紹介された。

ひとりでいるRMくんが、このキュートな青年が、ソロ作品に打ち込んでいくつものライブの準備を頑張ったRMくんが、

日常負っている重責の巨大さを、初めてはっきり認識したような気がした。

SUGAくんは、BTSの主軸を担う弟分を、決して折れるようなことがあったらいけない、と、本質的にはそばで、完全に、支えに、深く徹している。

それが、彼、SUGAくんが「BTS」で引き受けているもの。

そういう風に感じた。

わたしはもっと、これまで、単純にふたりは良きライバルで、対等に感じているかと思っていた。単純なのはわたしだった。そういう子供じみたことで成り立っているプロジェクトじゃなかった。全員がRMくんという、防弾の心臓部を、感性豊かで深く思考する青年の自律性を、手を携えて守ってきたのかもしれない。

そうだよなあ!

今回のアルバムは、彼が獲得したくて、出来ずにいたものについて、思いを馳せて聴くような体験だった。今の彼の状態を見てわたしが胸がいっぱいになる以上に、そばで見てきたSUGAくんが、もっと深く、大きく、「こうなって良かった」という感情を感じていない訳がないのだった。

RMくんが先にソロアルバムを完成させたことに「ジェラシーを感じたりしないのか」と思ったこと、反省します…。

RM:なので僕を作ったものが何かというと、事故のようだった縁と必然なのか偶然なのかわからない人々…そういうものがかなり複合的な1つの有益な有機物になるわけじゃないですか。僕が経験してきて僕がクレジットを与えた全てのものが結局僕を作ってるんだと思います。

わぁお…。

現実は自分の脳が生み出している。そこで触れ合う有機物は自分の意識が発生させている。認知していないものは脳にも目にもうつらない。でも有機物との関わりが刺激を与えてマインドが変わる。「クレジットを与える」。自分にとってそれがどういう関係か、認識して名前をつける。それに伴って自分が生きる現実が変化する。その変化した現実は、つまり自分自身の全てだ。

防弾一マニアックだったSUGAくん。力が入ってます。

なんだろう。SUGA氏。この方の話を聞いていると安心するな…。

「好きなら最後まで行くタイプ」「それが勝負欲とも関連してる」。

どういう意味だろう。一度始めた「防弾少年団」が、この活動の追求し尽くした先にあるものが見たい。それには「どんな成績を獲得できるか」も含まれてるって感じなのかな。

SUGAくんが「ラップをやろう」「音楽を作ろう!」と決めた瞬間の話。彼が強く思いを伝えようとする時、抑揚がとてもついた話し方をして、それがすごく音楽的で心地いいな。

RMくんがお母さんにプレゼントしてもらったマイクの話。

ちょっと調べた感じ、SHUREのPG48のことですかね…。PG48は生産されてないかもしれないけど、後継機種っぽいのは5千円前後で売ってるな。ここで言及されてるPG58が、今ワイヤレスが1万5千円くらい。

ライブハウスとかでよく使うマイクには「58」と「57」があって、「8」はカラオケのマイクみたいに頭が丸いマイクです(「48」は使ったことないけど「48」も丸い)。ボーカル用に使います。「57」は頭が平らになってるマイクです。楽器の音を拾うのに使います。

音楽の仕事を始めたばかりの頃、「8は(数字の上が)丸いから丸、7は平らだから平ら」と覚えたらいいと言われました。分かりやすすぎてすぐ覚えた。今思い出した…。

どうしてこの大邱の男子は、座り方もかわいいんでしょう…笑顔のみならず…。

ここの創作活動を始めた話、ずっとにこにこしちゃうね…、かわいすぎて…。今はきっと、全く違う良い機材使ってるだろうけど、最初の道具だけが持ってる付随したいろんな思いが、こんないい表情にさせるってのは、やっぱりSUGAくんがとっても素敵な人なんだなあ。

2020年の2月25日についての話。割合飄々と話すSUGAくんに対して、固い表情に見えるRMくんでしたが、でも…

どこかでは話したい内容だったのかもしれません。

SUGAくんが「おかしいくらいに練習してた」と言う【ON】【Black Swan】、これ本当に当時度肝を抜かれた。キャンセルになった時の彼らの精神状態は、とても想像できない。

RMくんが「死の5段階」で説明しようとするところに、彼らが受けた衝撃を間接的に語っているのかもしれない。

わあ。すごいスポイルっぽいけど。

あまりに不確定で、このくらいの風呂敷はファンのためにもOKと思ったのかな。

ここ以降のお話は、とっても良い、繊細な情報群なので、わたしが何か口を挟むのはよして…

SUGAくんがおすすめする1曲。SUGAくんのこのあたりの声が、お酒のせいもあるのか、聞いたことないレベルでとても柔らかい…。

このお二人が、自然体な感じで、とても愛を持って世界を見ているのを、つぎつぎと高度に言語化して、淀みなく会話が進んでいくことがすごいです。

ここで共有されているものが、音楽にトランスレートされて、わたしたちが受け取るものになって。わたしたちが大きく心を揺さぶられる内容は、彼らの中に持ってる空気感にオリジナルがあるんだな。

ひとくちだ!

ジンくんの焼酎回で、韓国の人の焼酎の飲み方と、露西亜(←ヘッダーに注釈が出るのが嫌なので)のウォッカの飲み方に陸続きなだけに共通点がある話を書いたが。ウイスキーもそこに含まれるのか…。

という訳で。

「こんなにスイートなんですよ」


中盤のRMくんのセリフ。

SUGAくんが甘やかしモードになったら、とてもスイートそうだ。そしてそれがその人のために必要でなさそうならしないけど、必要そうなら包容力にどこまでも限界がなさそうだ。

いや、そんな人間おるんかな。
限界の無い人なんていないはずだ。

でもSUGAくんは限界ラインの位置を自分でよく見えていて、それを拡張する方法も理解しながら実践しているような印象がある。

簡単には諦めないんだ。
そんな印象。

SUGAくんがRMくんをくつろがせる、すてきな空間だった。いつも話しているような感じで自然体っぽくいるSUGAくんを、「SUGAくん」とだけ見る機会も、そういえばこれまでそんなになかったかもしれない。

ふわふわだ。
ふわふわだった。

RMくんは弟だった。

そしてとにかくすてきなふたりだ。

んー!

とても満足な時間を過ごしました。


それではまた!




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