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「That That」year,I like that!!!
いやーーー!!良かったね……(泣)
久しぶりに0.5倍速でこってり観てしまった…いいMVでした…!
PSY - 'That That (prod. & feat. SUGA of BTS)' MV
もうすっかり大成したアーティストがコラボすることのいいところって、まさに、異なる特性のアーティスト同士が自分の最上級のものを持ち合うことで、これまで見せてきたものと違う一面がぴか〜〜〜ん!と浮き立って見えることですよね。自分のそれが見たくて、アーティストはコラボを求めたり、楽しみにしたりするわけですし、そのアーティスト自身が感じる喜びみたいなものって、まさに、全く一視聴者のわたしたちにとっても、ごくごく飲める魂の栄養みたいなもので。
わたしはPSYさんを、本当にあの一曲をちゃらっと見たことがあるくらいで…今回数曲ちゃらっと見たけど、日本で例えて言うなら、桑田佳祐さんみたいなもんかしら…違うかしら…「That That」を聴く限り、バキッと音をヒットさせて歌う、音感のすばらしいシンガーというように感じました。
PSYさんのどのMVもそうだけど、シアトリカルな方よね。
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歌詞は、韓国でいくつかの規制が解除された今タイムリーな内容。パンデミックイズオーバー。レッツロコ。
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そして、最高にかっこよく飛び降りて現れるSUGA。
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え…そこでフランスパンのブローチなの…(かわいい…(泣
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シンプルな装いのPSYさんに対して、ジュエリーがきらきらのSUGA。素敵…。バックグラウンドはアイドルだぜって感じもあるが、品のあるパールのブローチと、テイストごちゃまぜ感が、それだけじゃないぜって感もあり。
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だって…右手の袖口のブローチは、柿なの?トマト?
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PSYさんが「久しぶりだな!来いよ!上へ下へ、準備はいいか?」と、彼らの世代が作った出来上がった空気に、それをぶち破って、空気を割って入るSUGA。殴り合いの末、古い偶像が撃ち倒され、その大きな像を慈愛で持って抱えるSUGA。
けれど真摯な態度で音楽に携わろうとするなら、ビギナーもベテランも、毎回、いつでも、何度でも、「同じスタートラインから、よーいドン」で、何のキャリアもない若者にベテランがぴゃっと抜かれることもあるし、それが痛いほど分かるから、結局立ち位置は関係ないんだね、痛みが自分を磨き上げる。そのことが分かっているもの同士が、お互いの良さを称え合い、バリアを無くして、一緒に楽しむことができる。
このあたりのシーン、SUGAが楽しそうで…かわいい…!
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いくつかの振りで、PSYさんとSUGAの解釈が異なるところがある。これとか、
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これとか、
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これとか、
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他にもいろいろあるんだけど、最後の決めポーズとか、
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比較的振りに忠実目なダンスと思われしSUGAのダンスが、そういう意味では型を正確に嵌めるPSYさんの踊り方と共通するところがあると思ったのだけど、彼がダンサーとして、初期の頃から「ラッパー」というアプローチで解釈し、ラッパーとしてのニュアンスで表現することでダンスの強度を高めている部分について、PSYさんと並ぶことでくっきり見えるというか。あえて言語化するならジェントル的なSPYさんの姿勢の良さの隣で、ちょっとオラオラした大邱のラッパー的姿勢がダンスで浮き彫りになるのが面白かった。
Grammyの「Butter」で、SUGAのソロの部分で「すごいセクシーだな!」と思った記憶がわたしの中では新しい。意図した表現じゃなくて、駄々漏れているタイプのセクシー。
使う表情筋を限定し、それに相反してダイナミズムのある動きというギャップが、アーティスト「SPY」のコンセプチュアルな部分だと思う。
その隣で、「大邱の男らしさ」×「ラッパー」×「真面目な超勤労青年」×「駄々漏れているセクシー」が、コンセプチュアルなPSYさんの隣で、SUGAの表情から、ダンスから、ちゃぷちゃぷと一人の男の中で拮抗している様なのがすごくよく見えるようなのが、わたしにはなんだか感動的だった。
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iTune Musicが言うにはPYSさんは5年ぶりのアルバムらしい。KBSのPSYさんのオンエアで、そのエンターテイメント性のタイプとクオリティーに、これがK-POPの系譜か…!という気持ちになった。
That That (prod. SUGA of BTS) - PSY [뮤직뱅크/Music Bank] | KBS 220429 방송
「That That」を観ていると、「夢を叶える」ということの過程で、味わいたくないものやこんなはずじゃなかったという思いも体験するかもしれないが、「夢を叶える」過程が磨いた実力が、高下駄じゃなく、自分の力で夢の先に起こることを実現させ、あるいは想定していなかったものまで実現させる。
この、「夢を叶える」ことで磨かれる実力について、それがもたらしてくれる内容について、「夢を叶える」に内包される要素の多さについて、どうやったら若い人に伝えることができるんだろう?と、目の前に子供がいるわたしは思ったりする。
が、こうして言葉で語る以上のことを体現していくれる人が、SUGAがいるのだから、わたしが何かを語る必要はないのか、とも思う。
しばらくしたら、このMVのビハインドなんかも公開してくれるのだろうか…。この度、わたしは、SUGAが、食べ物ブローチであるとか振り付けがコミカルだったからこそ、わたしは彼のセクシーさに「セクシ〜〜!」と賛美できたのだけど、かっこいい人がかっこいいと、わたしには何かがこみ上げて直視できない傾向にある。ビハインドがあったら、「PSY」というコンセプト以外のPSYさんの表情も見られるのだろうか。期待。ビハインドのSUGAは…ホームじゃないSUGAは…なんだかセクシーすぎて見れなさそうな気がする…。
そういうわけで、SUGAの、BTSの、見せてくれたとっておきを、心から楽しみました!
「That That」の4日前に公開されたジミンくんのOST、それより以前のVくんのOSTとの振れ幅よ…。
こういう方達が、おなじチームで同籍しているっていうことが、一番ミラクルなような気がする…。
それではまた!
追記(2022.5.4):ビハインド公開されましたね〜〜!泣
SUGAがセクシーすぎて見られないかと思ったパクチーの予想は、SUGAがあまりに可愛くずっとにこにこしているので、こっちの目も細まっちゃって画面が見えないという方向で、予想は外れ、結果当たる。
このnoteでパクチーが貼り付けたスクショは、どれも「美しい…!」と思った瞬間でしたが、夜の闇に舞う土は印象的な美しさでした。やっぱり意図してたんだなあ!(馬に鞭打つ振り付けのスクショに、土が舞ってます。拡大しないと見えにくいかもですが…)。
ビハインド見てますます、なんか…なんかすごく…良かった。アイドルSUGA以外の、あらゆる未来と現在・今が地続きでつながっている気配を良く感じたからだろうか。お疲れ様SUGA!ありがとう。感謝。