ビットコインしか勝たん！　第5話

※2023/12/19作
<テーマ>
暗号資産保有者数(アドレス数)と分散性について

<場面>
しば犬コインが将来1円になることはほぼあり得ないことに気づいた弟子の小僧　そして　更に師匠はこのしば犬コインについて懸念点が2つあると言うのだ　さてそれは何なんのか…　今日はどんな話の展開が待ち受けているのだろうか？

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小僧
「師匠　また来たぞ！　早速教えてくれよ　昨日の続き」
師匠
「おぉ　小僧か　それにしても昨日の今日で　本当にやって来るとはのぉ」
小僧
「何言ってんだよ！　教えてくれるんだろ？」
師匠
「えぇと　はて…　何じゃったかのぉ」
小僧
「しば犬コインだよ　昨日言ってただろ？　発行枚数や時価総額以外にまだ2つ気になることがあるって！」
師匠
「あぁ　そうじゃったのぉ　しば犬コインじゃったのぉ」
小僧
「で　師匠は何が気になるんだよ？　2つあるんだろ？」
師匠
「ワシが気になっておる2点　それはのぉ…」
小僧
「ちょっ　ちょっと待ってくれよ　オレ　メモるからさぁ」
師匠
「いいか　小僧よ　まず1点目はじゃな　このしば犬コインの保有アドレス数じゃ　小僧よ　いくつか知っておるか？」
小僧
「えぇ　そんなのオレが知ってる訳ないだろ？　師匠さぁ　意地悪過ぎるぞ」
師匠
「そうかのぉ　けどじゃ　まぁ所詮その程度じゃと思ったわい　なんせ単価の安さに食い付き　安易に10倍100倍　ましてや1,000倍を夢見て　何も考えず貴重な金を突っ込むところじゃったからのぉ」
小僧
「ごめんって　師匠さぁ　それは昨日　熱いシャワーを浴びて反省したんだからさぁ　もう蒸し返すなよ！」
師匠
「はっは　冗談じゃよ　冗談」
小僧
「師匠が言うと　冗談に聞こえねえぞ」
師匠
「そうかのぉ　ではいいか　小僧よ　現在しば犬コインの保有アドレス数は約130万個じゃ」
小僧
「130万個…　それってどういう意味だ？」
師匠
「簡単に言うとじゃな　全世界で130万人がこのクソコイン　失敬…　しば犬コインを保有しておるということじゃ」
小僧
「へぇ　130万人かぁ　けどさぁ　それが多いのか少ないのか　オレにはさっぱりだよ　なんか比較だしてくれよ」
師匠
「確かにそうじゃな　ではそうじゃのぉ　ビットコインなんてどうじゃ？」
小僧
「ビットコイン？」
師匠
「あぁ　そうじゃ　ビットコインの保有アドレスはいくつじゃと思う？」
小僧
「えぇと　ちょっと待ってくれよな　まだビットコインなんて全然普及してないだろ？　世界人口が約80億人だから　例えば世界中の0.5%の人が持っているとすると4,000万アドレスぐらいかぁ　つまり4,000万人が保有しているぐらいじゃない？　どうだ　師匠？」
師匠
「ほぉ　なかなか良い線じゃな　小僧はセンスがあるかもしれんのぉ」
小僧
「何だよ　そのセンスって　でどうなんだよ？」
師匠
「そうじゃのぉ　ビットコインのアドレス数は　今現在で約5,200万アドレスじゃよ」
小僧
「へぇ　そうかぁ　オレ結構良い線行ってたよな！　オレの読みより少し多いぐらいかぁ」
師匠
「まぁ　そうじゃな　そしてじゃ　そのアドレス数は年々増えていっておるんじゃよ」
小僧
「増えてるってことは　つまり新規に口座を開設して保有しようとする人の数がってことだよな？」
師匠
「あぁ　そうじゃよ　ちなみにじゃ　2020年当時までは約2,800万アドレスで暫く横ばいが続いとったんじゃよ」
小僧
「へぇ　2,800万アドレスで暫く横ばいねぇ　ん？　けどさぁ　そこから倍以上になってねえか？　何があったんだよ？」
師匠
「コロナショック　小僧も覚えておるじゃろ？」
小僧
「あぁ　コロナショックな！　流石のオレも覚えてるぞ」
師匠
「あの時　政府によるお金バラマキがあったじゃろ？」
小僧
「確か一人10万円もらえたよなぁ」
師匠
「そうじゃな　日本の場合　一人10万円　政府はお金を刷ってバラまいたんじゃ」
小僧
「それとビットコインアドレス数の急増　なんか関係あるのか？」
師匠
「あぁ　大ありなんじゃよ　2020年のコロナショック以来　ビットコインのアドレス数が急激に世界中で増えておるんじゃよ　これが何を意味しておるか　小僧は分かるか？」
小僧
「えぇ　確かあの時　世界中でお金をバラまいたんだよな！」
師匠
「あぁ　その通りじゃな」
小僧
「みんながお金を国からタダでもらって余ったから　ちょっとビットコインでも買ってみようって人が増えたんじゃねえのか？」
師匠
「そうなんじゃよ　バラマキによる金余りというやつじゃな　ちなみにじゃ　小僧はその10万円　何に使ったんじゃ？」
小僧
「えぇ　何だったかなぁ…　確か任天堂Switchとゲームソフトを買ったような　ん？　ぶっちゃけあんま覚えてねえな」
師匠
「何じゃそれは　タダで貰った金の使い道ぐらい　ちゃんと把握しておいた方がええんじゃないかのぉ　しかも10万円もじゃぞ」
小僧
「まぁ　そうなんだけどさぁ　もう数年も前だからさぁ　そんなことよりさぁ　師匠は何が言いてえんだよ？　バラマキによる金余りとビットコインアドレス数の増加の因果関係！」
師匠
「では聞くが　小僧よ　あの時じゃ　国からタダで10万円もらえて正直どう思った？」
小僧
「えぇ　そりゃあ　嬉しかったにきまってんぞ　ラッキーってな」
師匠
「そうじゃろ　大抵の人はそう思うたんじゃ　何もしてないのに10万円もらえてラッキーとじゃ」
小僧
「…」
師匠
「そしてじゃ　ほとんどの一般大衆も小僧と同じ様に浪費したんじゃ」
小僧
「浪費ねぇ…　けどさぁ　師匠　せっかく国からタダでもらったんだからさぁ　それで欲しいもん買って何が悪いんだよ？」
師匠
「はっは　すまんすまん　ワシの言い方に少し棘（トゲ）があった様じゃのぉ
小僧
「なんか意地悪な言い方だったぞ」
師匠
「気にせんでええ　ワシの悪い癖じゃな」
小僧
「それならいんだけどさぁ」
師匠
「小僧の言う通り　好きなもんを買って良いんじゃよ　別にその行動自体は何も悪くはないんじゃ　そうやって消費を活性化させることが国の目的じゃったからのぉ」
小僧
「だよな！」
師匠
「けどじゃな　そこで違う視点を持った人たちが現れたんじゃよ」