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ビットコインしか勝たん! 第1話

※これは 投資初心者の20歳の若者が 80歳の投資家である師匠との日々の会話を通して 投資家としての考え方や心構え 相場に対する向き合い方 及び立ち振る舞い方をゆっくりと身につけ成長していく物語(フィクション)です 物語の中で登場する各種投資銘柄 企業名 人物名 及び商品名等は 実在する人や企業や物等とは一切関係はございません あくまでもエンタメ感覚でお楽しみ下さい 
※また投資は自己責任です そこのところ十分にご理解下さい

※2023/12/15作
<テーマ>
価格の値ごろ感で売買することの愚かさと客観的にマーケットの状況や市場参加者の大衆心理を判断し良い買い場を見極める方法

<場面>
最近 ビットコイン投資を始めた投資初心者の20歳の若者(以下:小僧)と投資家の爺さん(以下:師匠)との会話


小僧
「なぁ 師匠 オレちょっと相談あるんだけど」
師匠
「ん 急にどうしたんじゃ? 小僧よ」
小僧
「今ビットコインの価格がさぁ 一枚600万円なんだけどさ なかなか下がってこないんだよね オレは将来もっと上がると思ってるから今のうちにたくさん買いたいんだけどさぁ」
師匠
「なんじゃ そんなことか 小僧が自分で調べた結果それが長期成長すると見込んでおるのなら 日々の値動きなんかに振り回されず 毎日少額で良いから一定額をコツコツ積立購入したらいいじゃろが なんも難しくないことじゃ」
小僧
「いや 分かってるよ だから師匠の言う通り 毎日コツコツ少額積立購入はやってるよ けど今の雰囲気的に ここから下がらず1,000万円まで上がりそうだからオレ焦ってるんだよ もう残りの資金全部ぶっ込んでも良いかなぁ?」
師匠
「そりゃ悪手だな 小僧 ワシなら日々の積立をしながら辛抱強くチャンスを待つわい」
小憎
「待つっていってもさぁ いつ下がるかわからんじゃん このまま上がって行ったらどうするんだよ」
師匠
「だから 小僧は毎日コツコツ買って枚数を増やしておるんじゃろ?」
小憎
「そうなんだけどさぁ もっと買いたいじゃん あわよくば安くね」
師匠
「では 小僧に聞くが ビットコインの価格が一体いくらになったら 残りの資金を全て突っ込むつもりなんじゃ?」
小憎
「えっ!? いくらになったらかぁ そりゃあ 今より安くだよね ここ最近は600万円台が当たり前になってきたからさぁ やっぱ550万ぐらいまで下がってきたらかなぁ」
師匠
「なるほどのぉ では更に聞くが 何を根拠に550万は安いんじゃ?」
小憎
「そりゃあ 今が600万だから そこから50万も下がったら安いでしょ」
師匠
「バカタレ!これだから小僧はいつも相場の養分になるんじゃよ ここ最近600万円台が定着してくるとじゃ 小僧の様な一般大衆はこの金額をベースライン(基準価格)と捉えてしまう これをアンカリング効果と言うんじゃがのぉ ちなみに去年の今頃ビットコインはいくらだったか 小僧は知っておるのか?」
小憎
「確か240万円ぐらいだったような…」
師匠
「そうじゃ 去年からしたら今の600万円はめちゃくちゃ高過ぎじゃろ けど小僧はそれを普通だと認識しておる ワシからしたら550万円も高い」
小憎
「確かにそう思うよ けどさぁ じゃあ師匠はいくらなら安いと思うんだよ」
師匠
「それは その時の相場次第じゃ 市場参加者の大衆心理とも言うかのぉ」
小憎
「えっ!? どう言うことだよ 相場次第って? 価格じゃねえのかよ?」
師匠
「小僧の様にじゃ 価格で高い安いの判断をしているうちはじゃな まぐれで1度や2度は勝てても その先 相場で長く生き残ることは出来んじゃろな」
小憎
「えー 頼むよ 師匠 もっと詳しく教えてくれよ」
師匠
「いいじゃろ…」


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