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クラフト番長の推しの一品:シリコンプレート版画
東京は暖かくなったり寒くなったり…桜の花がほころぶ日が近づいているようないないような日が続いておりますが、クラフト番長は新商品実験したり作品例の制作したりの毎日を送っています。今日はそんな実験成果のまとめをお送りします。
ご紹介するのは、今年の新商品『シリコンプレート版画』!
ブルンブルンの質感のこのプレート、「モノプリント」という版画技法が楽しめるすごい子なんです…!
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![](https://assets.st-note.com/img/1711594336019-Y7zcGiBgAk.png?width=1200)
「モノプリント」というのは、1度しか刷れない版画のこと。版に直接模様をつけたり絵を描いたりして刷るため、その1枚しか刷れない版画技法です。
このシリコンプレート版画は、プレートにインクをのせたあと、インクを引っ掻いたり、キャップなどを押し付けて模様をつけたりして版面を作り刷ることができます。他にも面白い特徴があるのですが、まずは基本の使い方からご説明しましょう!
まずは基本の刷り方
![](https://assets.st-note.com/img/1711594948325-DSRddICFQD.png?width=1200)
基本の刷り方はとっても簡単4ステップ。インクを版面にのせたら、凹凸のある物を版面に押し付けて模様をつけます。模様をつけ終えたら、版画用紙などを上にのせ、刷ります。(刷る際、ばれんは使っても使わなくてもOKなのもポイント)
厚みのあるものでも、シリコンプレート版画の弾力ある版面がしっかり形を捉えるので、キレイに刷り取れますよ!
葉や布、レースや羽根などの繊細なテクスチャーもしっかり刷り取れるのがうれしい!下の作例は、造花の葉や花びらをインクをのせた版面に貼付けてから刷り、葉や花びらを取り除いてからずれないように再度刷ったもの。造花の葉脈まで写し取れます。
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同じ方法で、布・レース・切り抜いた画用紙などを刷るとこんな感じ。刷り取れた時の子どもたちの歓声がすごいです。
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版面が乾いた後、刷り重ねても楽しいかも!
と思い、版面にレースや造花などで模様をつけた後、違う色のインクをのせて刷ってみました。
![](https://assets.st-note.com/img/1711676172523-EC8myhJ87A.png?width=1200)
仕上がりはなんだかぼんやりとしてしまいました。布目などの繊細なものだと難しいようです。
洗濯ばさみやはさみなどの形のしっかりしたものはきれいに刷り取れました。違う色のインクをのせる際は、ローラーを強く押し付けず、軽くインクをのせてください。
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シリコンプレート版画の応用編
さてさて、このシリコンプレート版画の面白いところはもう一つ。
なんと…印刷が刷り取れるのです!!!
印刷が刷れるって何のこと?わけわからん!と、お思いでしょう、そうでしょう。
見てください。じゃん!
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印刷を刷り取る場合、ポイントが4つ。
① アクリル絵の具を使う
② 版画用紙は湿らせる
③ レーザープリンターで印刷されたものや、雑誌・チラシなどを使う
④ 絵の具が乾かないよう素早く作業する!
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詳しくご説明すると、
① 雑誌の切り抜きやレーザープリンターで印刷した原稿を用意します。モノクロの陰影がはっきりしているものが◎。
② プレートにアクリル絵の具を薄くむらなく塗布します。
③ 乾く前に原稿を貼り付けます。手のひらや乾いたローラーで全体を圧着させます。絵の具が乾かないよう素早く作業しましょう!
④ 原稿を剥がしたら、印刷されていた部分に絵の具が残っているのが分かります。絵の具が乾かないうちに次の作業へ。
⑤ あらかじめ湿らせておいた版画用紙で刷り取ります。手のひらでこすると紙がボロボロと剥けてしまうので、乾いたローラーで刷ると◎。
⑥ 完成!
印刷の余白部分、印刷がされていない紙部分が版面の絵の具を最初に刷り取ることで印刷面が写し取れます。そのため、全面に印刷されているものはNGです。
例えば↓のピザのチラシ。余白部分があるので、くっきりと刷り取れます。
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でも、全体に印刷がされているとこんな感じに…。FAXで送られてきたチラシのようになってしまうのです(FAXの話は若い人には伝わらないかもしれない説明…!)
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まだまだいろいろな表現ができそうな『シリコンプレート版画』。
クラフト番長は引き続き実験を進めていきますので、新しい技法を発見次第、また情報更新していきます~!
シリコンプレート版画を試してみたい!
「シリコンプレート版画、恐ろしい子…!」と思った方、ぜひ一度この新しい版画を試してみてくださいね。
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