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祝!サポステ、卒業!

地域若者サポートステーション(通称サポステ)に通っている。
サポステは15歳〜49歳までの仕事をしていない人の「職場定着するまで」を全面的にバックアップする厚生労働省委託の支援機関になる。

そんなサポステに2年ほど通っていたが、今回サポステの卒業が決まり、嬉しいような、悲しいような、複雑な気持ちを抱いている。

開業届を出したから、そこで進路決定になったらしい。
元々サポステは雇用保険で運営されてるらしく、雇用保険に入らない私は支援の対象外になるそうだ。
もう少し、メンタル面で頼りたかったけど、ルールだから仕方ない。
本来、サポステは企業に就職することを応援する機関だから、ここまで付き合ってくれただけでも有り難かった。

「フリーランスになります!」でサポステを卒業をする人は、珍しいパターンらしい。
あまりいないと言われた。
サポステにお世話になった2年間、企業に就職しても体力と気力が続かずに退職を繰り返し、その度に泣きついて慰めてもらった。
私にはもう会社員は無理そう…という消去法で最終的な選択がフリーランスだから、この結果が良いのか悪いのか分からんけども、自分が選んだ選択なので、これを正解にしていく努力をこれからしていく。

キャリアコンサルタントの資格を持った相談員さんとの2週間ごとに面談をしていた。
仕事の話というよりは、私のメンタルの話が多かったような気がする。
どちらかというと「こうしたらいいんじゃない?」と提案を頂くというよりは、こちらが話をしながら、自分と向き合って、答えを探していく、壁打ち相手として利用させてもらっていたところがある。
ひたすら自分の気持ちや思考を言語化していく時間。
就職するために利用していたというよりは、誰かに自分の話を聞いてほしかっただけな気がする。
おかげさまでメンタルは2年前と比べると、だいぶ回復している。
気分が沈む回数も低気圧のときぐらいになった。
心の拠り所というか、2週間後に必ず面談の予定があって、それまでに何かしらの成果を出して報告しようと行動した。
2年間、小さな相談室で誰にも話したことない気持ちを吐き出して、たくさん泣いて、たくさん笑った。
もう少しお世話になりたかったのが、本音ではある。

こういう結果になるなら、開業届はもう少し後でも良かったかもしれないという、後ろ向きな馬鹿な考えにもなるわけで。
もう少し起動に乗ってから、届けを出せば良かったかな。
でも、サポステはいつかは去らないといけない場所でもあって。
サポステに、相談員さんに依存しすぎてたのかもしれない。
「卒業」に関して、気持ちの切り替えをするために、少し時間かかるかもしれないと思って、最後の面談は1ヶ月後にしてもらった。
寂しいなぁ、でも卒業しなきゃなぁ…そんな複雑な思いでいっぱい。

土門蘭さんの「死ぬまで生きる日記」というエッセイを思い出した。
2年間一緒に並走してくれたカウンセラーさんが都合でやめることになって、ショックを受けた話。
今の私も同じ気分。
「私を置いていかないで!ひとりにしないで!」という気持ちでいっぱい。
土門さんも同じような気持ちで、葛藤しながらも次へ進むために「終わらせる」準備をする。
「ちゃんと終わらないと、ちゃんと始められない」という言葉が印象に残っている。
私も同じように前に進むためにも終わらせる準備をしないといけない。

今回サポステを利用して、色々勉強できたこともある。
ひとことで「サポステ」と言っても運営団体で方針が全く違う。
最初に大阪府のサポステに行って、そこの相談員さんとは相性が最悪で。
市のサポステは割と親身になって、私から心の奥の気持ちを引き出すような面談で、1時間喋ると自分でも気づいてなかったことに気づける機会が多かった。
カウンセラーのカウンセリングを受けたらこんな感じなんだろうなぁ…ということを無料で経験できたことは、本当に有り難かった。

サポステについて書いた記事へのアクセス数が多いので、ここに掲載しておく。
サポステについての体験談をSNSなどで読むと「意味ない」という言葉を目にすることが多いが、結局は人と人との相性なので、行ってみないと分からない。
合う人は合うし、合わない人は全く合わない機関だと思うが、もしお近くにあるならば、一度行ってみて欲しい。
何か自分の中で大きく変わるかもしれない。


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まい
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