第101回箱根駅伝 ②1/2 往路観戦記
本番当日もリアルタイムで更新していく予定です。
多分5分おきには更新してます。
目次で飛ぶのがおすすめです
当日まで
12/31に実家に車で帰るついでに大手町・読売新聞社前に寄り、スタートから日比谷通りに出るまでの50mと鶴見中継所のゴールまで50mを試走&その間は車で走行して路面の状況や街中の様子などを確認してきました笑
スタッフの皆さんが本番の生中継や大会運営に向けた準備をしていました。
カメラマンの人もいて街並みを撮っていたり、いよいよ始まるんだなという雰囲気が満々でテンション上がってました笑
2区ゴール地点・戸塚中継所まで行きたかったですが、すでに集合に1時間遅刻しつつ悠長に鶴見まで寄り道したので断念…笑
また今度試走します。
コースの様子はと言いますと、品川駅あたり(約7km地点)で道路の工事が行われており、路面は鉄板みたいのが敷いてあり凹凸が目立つところもありました。
まだ集団走で進むことが多いエリアですから、選手の皆さんが捻挫しないかなどが心配ですね🤨
エントリー変更
國學院
1区青木、7区野中予想で、界隈もその予想が多かったが、まさかの1区野中(X情報)
4区が予想よりもタフになる予想で4区青木にするためか、それとも5区に入るのか…今日いなければ明日7区なのか…どんなエントリー変更なのか…
1区青木は確かに少し勿体無いし、本当に復路勝負をやるなら7区青木は相当なインパクトある
青木が4区の場合は辻原がおそらく7区になるが、4区の裏が7区でアップダウンが多いほぼ同じコースだから、4区出走経験があって地元でもある辻原は7区でも確かに問題はない
確定情報
1区野中、4区青木
辻原が多分翌日の復路
①で言い忘れましたが、野中はめちゃくちゃイケメン
駒澤大学
確定情報
3区谷中、5区山川
佐藤圭汰は往路を走れるコンディションまで戻ってこなかったというのは駒澤にとっては痛手と思っていましたが、このポストがわかりやすい解説
復路来るなら多分7区、往路で粘れれば5区山川-6区伊藤-7区佐藤の3年生トリオで相当な追撃ができる
青山学院
4区エントリーの新巻は1区付き添いとのこと(X情報)
やはり4区太田の可能性高まる
確定情報
2区黒田朝日(兄)、4区太田
中央大学
1区吉居(X情報)
優勝本命の候補ではないが、吉居がきたということはおそらく1区ハイペースになる
1区スローが個人的に大嫌いなので、助かる展開
1区で他選手にペースメーカーとして使われる可能性があるにも関わらず先頭を走るという覚悟を決めた選手の表情が1番かっこいい
がんばれ吉居
過去5大会で青山学院大学が勝った時の1区は3回全てがハイペース、負けた時の1区は2回ともスローペース
今回はいかに
創価大学
確定情報
5区大本命だった吉田響が2区
正直なところ2区でみたかったからとても楽しみ
吉田響が2区にくる世界線をわかっていたなら、青山学院大学の2区鶴川-3区太田-4区黒田が見てみたかった
1区
早速、中央大学・吉居が前に出てスタート
ハイペースですね!!!
今年から日テレでの中継にリアルタイムペースが出てきてました
面白いですね!
1km
もう先頭吉居と後続で20秒差がついてる
後ろの大集団も縦長なのでペースは上がってきた模様
ここから先頭が時折入れ替わりながら吉居を追っていく流れになるはず
テレビとラジオは同時にCMに入る記憶でしたが、今年は違う感じですかね
テレビは1区にめちゃくちゃCM入るので、CM入るタイミングが違うのは1区だけか?
3~5km
東洋大学はエースのうちの1人である小林を使っているので、ハイペースは嬉しいはず
集団を引っ張っている
もっとハイペースで引っ張れるといいが・・・
さらに関東学生連合・片川と専修大学・新井が出ている
新井は後ろに吸収されそう
吉居駿恭(弟)のランニングフォームがマジで大和(兄)と似ている
大和も第98回(3年前)で1区こんな感じで飛び出して区間新記録を樹立しています
7km
小林が引っ張るペースは3:00/km
箱根駅伝1区にくる選手からしたら難しくないペース
あえて集団をコントロールしている???
小林のペースに我慢できずに國學院大学・野中が前に出たがってウズウズしている気がする
吉居駿恭(しゅんすけ)のフォームは兄の大和と比べると頭部がやや前方にあるフォームに見える
10km
中央大学・吉居は28:06で通過(大和/区間記録からは9秒遅れ)
関東学生連合・片川は依然2位で単独走
3位の東洋大学・小林が引っ張る大集団は29:34で通過
膝にテーピングをしているし、やはり小林も本調子ではないからハイペースを嫌ってあえてこのペースでコントロールしているのかも
3強の中だと青山学院大学・宇田川が一番余裕がある動きに見えるが
15km
吉居の通過は42:30(区間記録+30秒)
気温が思ったよりも高いのか、流石にキツくなってきた?
関東学生連合・片山は43:46くらい?
今年から高校に加えて選手の出身都道府県も表示されている
集団は横に広がってきた
みんなウズウズしてる
青山学院大学・宇田川は少し落ち着きがなくなってきた気がする
國學院大学・野中はウズウズしてる
駒澤大学・帰山が一番表情が変わらず落ち着いてる
どうなるか
顎が上がってくる、肩や頭の揺れが大きい
などが選手がキツくなってきた時のサインです。
ここを中心に選手の雰囲気や余裕度がわかると、集団でも調子のいい選手がわかります。
17.7km(六郷橋)
みんな備えて前に出てきて横に集団が広がってきた
3強では國學院大学・野中が一番余裕そうに坂を登っていた
肩の揺れは宇田川が一番大きい
ここまでの余裕度は野中>帰山>宇田川
坂おりてペース一旦落ち着いた感isある
中央大学・吉居は顔がキツそうで汗もかなりかいている
早稲田の間瀬田(わせだのませだ)って言いたくなりますよね笑
集団で中継所になだれこんでくると、アナウンサーが大変
(大学名を中継所で必ず言うというルールが日本テレビにはあるようです)
20km
青山学院大学・宇田川遅れる
帰山、野中が集団の前に出た城西大学・久保出に反応
と思ったら宇田川流石のラストスパート
鶴見中継所
中央が飛び出して、大集団で1番前で2位で中継所に駒澤が来るのは第98回みたいだった。
あの時も1区は吉居(今回は弟、第98回は兄の方)
駒澤は唐澤だった(懐かしい)
2区
東京国際大学・エティーリ、日本大学・キップケメイが楽しみすぎる
キップケメイは去年も出走で、今年の予選会個人1位
エティーリは10000m史上最速大学生で今回初出走
駒澤大学・篠原(先頭+1:32)
國學院大学・平林(+1:40)(+8)
青山学院大学・黒田(+1:45)(+13)
でスタート
スタートからエティーリがかっ飛ばしている
平林は反応するのか。。。反応した
平林は後ろを見た
多分黒田気になっている様子
1区区間賞は中央大学・吉居
兄貴との区間賞インタビューの敬語のくだりが爆笑🤣
面白かった
5km
平林めちゃくちゃ笑いながら走ってる
黒田はマイペースに集団を突き放した
創価大学・吉田響(1区+1:55)がめちゃくちゃ追い上げてきている
早稲田大学・山口の13:49(2:46/km)は速すぎる
このままいき続けたら凄い
動きはまだ余裕ありそう
エティーリが飛ばしている
初出走の留学生はラスト3kmの坂で失速することが多いが、どうなるか
8.3km(横浜駅前/定点観測ポイント)
篠原(+1:18)
平林(+1:25)(+9、1秒開く)
黒田(+1:34)(+16、3秒開く)
黒田は前回権太坂~ラストを過去最速で走ったから、心配の必要は無いだろう
区間記録に18秒と迫った前回から21秒速く通過しているとのこと
今回は区間記録が出るかもしれない
10km
前半突っ込んでいた山口に、篠原とエティーリが追いついてきた
平林が引っ張る5位集団も近づいている
2区はここから始まる!
といった感じの雰囲気になってきた
13km
ここから権太坂の頂上に向けてダラダラと登り始める
本当に差が出てくるのはここからになる
黒田が動きを変えてペースが上がっている
徐々に前にいる選手を捕まえてきた
15.3km(権太坂/定点観測ポイント)
篠原(+1:10)
平林(+1:20)(+10、2秒開く)
黒田(+1:25)(+15、2秒開く)
3強のエースはほぼ同じペースで進んでる
篠原はしばらくエティーリと並走
エティーリも意外と自重しており留学生にしてはクレバー
めちゃくちゃ表情余裕そう
坂を下って、中央学院大学・吉田もかなり表情に余裕を残したまま前に出てきた
平林と黒田が徐々に上げてきている様子
レースに動きが出てきてめちゃくちゃ楽しくなってきた!!!!!!!
18km
黒田がついに平林を捉える
平林が少しきつそうな顔になってきたが、後ろについて反応
表情は黒田の方が余裕ありそう
平林はすぐに離れて自分のペースで行くことを選択
心拍数上がってきた(おれの)
20km(ラスト3km)
吉田響きた!!!
上り強いからここから吉田響もくる
2区初出走とは思えないペースメイク
黒田からは10秒ビハインドでスタートしてるから、この2人とエティーリが区間賞争い
黒田も篠原を捉える!!!
黒田エグいって!!!!!!
エティーリは後ろとタイムを何回も確認
自分の走りに集中しきれてないから、こういう時はこの後ペース落ちそう
黒田きつそう
吉田響が詰めてきて黒田と10秒以内になりそう
戸塚中継所
黒田(+0:49)1:05:44
篠原(+1:08)1:06:15(黒田+31)
平林(+1:40)1:06:39(黒田+55)
エティーリ最後まで持って1:05:31で区間新
凄いクレバーな走りで驚いた
あと2年ここを走れるからやばい
黒田が1:05:44(区間3位)、吉田響(区間2位)がその上をいく1:05:43で日本人最速更新
1区と2区の先頭からの差は青学と創価は同じだから、黒田と吉田は同タイムに修正されるはずだが、、、
⇨変更なしそのままの区間タイム
⇨1区のタイムが1秒遅く修正された
区間top3は全員アディダスのシューズを着用
なんちゅうレースや!!!
全員69分を切るハイレベルな2区だった
脳汁止まらん
全員ナイスファイト!
お疲れ様でした
3区
東京国際大学・佐藤が中学生の時に解説で早稲田大学OB瀬古さんの家に挨拶に行って、瀬古さんが母校に進学させた話おもろかった笑
駒澤大学はここから3区谷中、4区桑田で耐える展開
一方、青山学院大学は3強の中で先頭に立ったのに、前に2校も追うべき目標がいて3区鶴川と4区太田を残していたのがハマる美味しい展開
5km
先頭中央大学・本間は13:47で通過
7.6km(藤沢/定点観測ポイント)
青山学院大学・鶴川(+0:57) 先頭本間からは8秒開く
駒澤大学・谷中(+1:49)
國學院大学・山本(+1:59)
10km
鶴川が東京国際大学・佐藤に追いつく
佐藤もいいペースなので、鶴川はいいペースメーカーを見つけた
鶴川にとっては絶好の展開
と思いきや全然つかずに、鶴川は給水を受けた後に一気に佐藤を置いていった
山本が谷中に追いつく
全体的にみんな表情に余裕なさそう
一番余裕なのは本間
ここまで1位の通過だが、かなり後半も伸びそう
11.9km(浜須賀交差点)
ここから左に海、正面に富士山を構える展開
綺麗な光景ですよね
いよいよ山に向かっていき、5区が近づいてきたな、と思わせます
創価大学・ムチーニが鶴川を抜いていく
鶴川は横腹を抑える場面も
もし差し込みなら、ここからペースは上がりづらい
このまま残り10kmはきついか、、、
谷中と山本が依然並走
14.3km(茅ヶ崎/定点観測ポイント)
部屋のヒーターが切れていた
気温は変わっていなかったから、自分の熱気が部屋の空気を温めていたのかもしれない
青山学院大学・鶴川(+1:20) 先頭本間から31秒開く
駒澤大学・谷中(+2:18) 鶴川から39秒開く
國學院大学・山本(+2:18) 鶴川を7秒詰める
谷中が山本を置いていく
谷中の表情にはまだ余裕ありそう
ここからは我慢比べ
表情がいい選手が伸びていく
本間が区間賞、谷中、ムチーニが余裕あって伸びそう
18.1km(湘南大橋/定点観測ポイント)
青山学院大学・鶴川(+1:54) 先頭本間から65秒開く
駒澤大学・谷中(+2:38) 鶴川から26秒開く 藤沢からかなり詰めてきた
國學院大学・山本(+2:49) 鶴川から5秒開く
本間の先頭スタートで区間賞をとってくる走りは第99回中央大学・中野を彷彿とさせる
平塚中継所
青山学院大学・鶴川(+2:24)1:01:51 中央大学・本間から95秒開く
駒澤大学・谷中(+2:56)(青学+32)1:02:05 鶴川から14秒開く
國學院大学・山本(+3:17)(青学+53)1:01:54 鶴川から3秒開く
本間は1:00:16(区間歴代4位)めっっっっっっっっっっちゃ速い
他校からすると、死角からぶん殴られた衝撃
2区終了時は青学が一番ニンマリする展開だったが、3区終了時の流れは駒澤がいい
4区
ここまでで青学が独走していると思いきや、前方に走者がいる展開
4年連続で「箱根駅伝に愛された男」太田にスポットライトが当たりそうな展開で笑える
先頭の中央大学・白川は5km14:16で通過
実績十分のかなりの実力者
青山学院大学・太田は5km13:58で通過 いい表情
8.9km(二宮/定点観測ポイント)
青山学院大学・太田(+1:45) 先頭中央大学・白川を39秒詰める
駒澤大学・桑田(+2:52)(青学+57秒) 太田から35秒開く
國學院大学・青木(+3:00)(青学+1:15) 太田から22秒開く
12km
太田めっちゃ表情キツそう
多分登りで顔キツくなって、平地だと表情戻るの繰り返しか
桑田は表情に余裕ありそう
青木はキツそうで、桑田から徐々に離れていく
15.2km(酒匂橋/定点観測ポイント)
青山学院大学・太田(+1:14) 先頭中央大学・白川から70秒詰める
駒澤大学・桑田(+2:34)(青学+1:20) 太田から48秒離れる
國學院大学・青木(+2:58)(青学+1:34) 太田から51秒離れる
沿道ののぼりを見るに、緩やかな横風
白川動いてる
TVは箱根駅伝今昔物語
この間は選手の様子が流れないため、ラジオがおすすめ
20km
白川いい表情で身体も動いている
先頭の1号車から太田が見え始めてきた
小田原中継所
青山学院大学・太田(+0:45) 先頭中央大学・白川から99秒詰める
駒澤大学・桑田(+2:18)(青学+1:33) 太田から61秒離れる
國學院大学・青木(+2:24)(青学+1:39) 太田から46秒離れる
太田は1:00:24で歴代日本人最速タイム
流石👏
5区
山登りは特に、平地では考えられないような差が1区間でつきます
國學院大学がデッドラインの2分を維持し続けられるかが争点
最注目は城西大学・齋藤
ここからは定点が多くなってくるので、テレビをご覧の方はデータ放送(dボタン)を使って走行順位や区間タイムを確認しながら見るのがおすすめです
3.5km(函嶺洞門/定点観測ポイント)
青山学院大学・若林(+0:54) 先頭中央大学・園木から9秒開く
駒澤大学・山川(+2:29)(青学+1:35) 若林から2秒開く
國學院大学・高山(+2:29)(青学+1:35) 若林から4秒詰める
若林は去年も入りゆっくりだったため問題ない
登りが本格的になって来る大平台以降で上がってくる
齋藤もゆっくり目に入っている感じだが、それ以上に園木が飛ばしている印象
園木の動きが大平台前から明らかに止まっている
齋藤は他大学の選手と比べてもめちゃくちゃ動いている
前を走るバイクが遅すぎて邪魔で怒っていた笑
山川が5kmすぎで高山を離し始めた
若林は肩が揺れているが、キツくて揺れているというよりは揺らしているような走り方
多分登りの先に前が見えてきたのか、斜め上をチラチラ見ながら走っている
7.0km(大平台/定点観測ポイント)
青山学院大学・若林(+0:32) 先頭中央大学・園木から13秒詰める
駒澤大学・山川(+2:25)(青学+1:43) 若林から21秒開く
國學院大学・高山(+2:54)(青学+2:22) 若林から44秒開く
若林が最もいいラップでここまできている
太ももを叩く仕草が気になる
齋藤を超えるペースだが、この後どうなるか
宮ノ下すぎで、若林がついに園木を捉える
今大会初の首位交代!
宮ノ下では若林がさらに大平台から20秒ほど山川を突き放している
早稲田大学・工藤新作が山川を抜く
工藤新一と1文字違い、眼鏡であることから「山の名探偵」のニックネームを持つ選手
山川の表情がかなりキツそうなのが気になる
創価大学・山口の走りもかなり動いておりいい
11.9km(小涌園前/観測ポイント)
青山学院大学・若林(先頭)
駒澤大学・山川(+2:27) 若林から55秒開く
國學院大学・高山(+3:57) 若林から2分19秒開く
言い忘れましたが、文化放送ラジオの解説が山の神・柏原さんなので、5区では特にラジオの解説がおすすめ
園木は区間順位一桁だから、シンプルに若林がいいだけ
登り終えたら下りが待っているが、若林は下りも上手い
この先の差はどうなるか、、、
15.8km(芦ノ湯/定点観測ポイント)
青山学院大学・若林(先頭、区間順位1位)
駒澤大学・山川(+2:53) 若林から1分21秒開く
國學院大学・高山(+4:32) 若林から2分54秒開く
若林はこれで競技を引退する
勿体無い選手
区間賞をとって引退なんて、第96回の青山学院大学・吉田のよう(吉田はその後すぐに競技復帰することになるが、、、若林はいかに笑)
18.7km(元箱根/定点観測ポイント)
青山学院大学・若林(先頭、区間ラップを2秒上回っている)
駒澤大学・山川(+3:04) 若林から1分32秒開く
國學院大学・高山(+5:08) 若林から3分30秒開く
若林
ラスト1km2:40で68分台が出ると監督から声がかかって動きが大きくなる
ゴール芦ノ湖
青山学院大学・若林 1:09:11(区間新記録、3秒更新)
駒澤大学・山川 1:10:57 (+3:16) 若林から1分46秒開く
國學院大学・高山 1:12:59 (+5:25) 若林から3分47秒開く
若林が駒澤と國學院を完全に終わらせた
黒田と太田も2校に区間タイムでかなり差を広げたけど、やっぱり山では大きく試合が動く
早稲田大学・工藤が「真実はいつも一つ」ポーズでフィニッシュ笑
総括と復路の展望
「山を制する者が箱根を制す」
格言に間違いなし
平地でつかないような差が当たり前についてしまう恐ろしさを改めて感じました。
明日も気温が低く、選手たちは走りやすいはず。
いつも通りではありますが、都内に近づくにつれて向かい風が少し強くなるところが心配なところで、全員がコンディションを崩すことなく力を発揮してくれれば、と思います。
1位 青山学院大学(5:20:01)
1区 宇田川 1:02:51 10位
2区 黒田(兄) 1:05:44 3位(区間新、歴代3位)
3区 鶴川 1:01:51 4位
4区 太田 1:00:24 1位(歴代2位、日本人歴代1位)
5区 若林(兄) 1:09:11 1位(区間新)
鶴川の3区単独走が他大学を圧倒するような想像の通りでなかったことから、結果論で言えば鶴川は1区が正解だったとの声もあるが、ハイペースである確信がないと鶴川の良さが活きないために置けないし、鶴川を1区で使わないんだとしたら当然スローペースの1区を御所望な訳だから、青学にとって安牌な展開に他大学を付き合わせるために鶴川をエントリー段階から3区に配置して他大学に「1区鶴川じゃない=スローペース」を悟らせにいったのかもしれない。
この記事を読むと、荒巻の怪我がなければ、1区鶴川、3区太田だったのかも知れない。
荒巻が4区で使えなくなったから往路の枚数が足りなくなったので、1区は差が広がりづらいスローペースに持ち込むことで超主力級を使わなくても1区を凌ぐことに成功した。
どんなスポーツでも試合を支配できると、相手に選択肢を突きつけることができて出方が読みやすくなる。
「鶴川が何区にくるのか」で戦略が変わるといった雰囲気があったので、いざ往路が終わってみると、区間配置の主導権を握っていた青学が号砲前から既に他大学を支配していたと思える。
そんな空気になっていたのも、今回は区間賞こそならなかったが出雲、全日本、今季のトラックレース数本を通して「格が違う」と他大学に印象付けた鶴川の1年を通した頑張りあってこそだと思うので、陰のMVPだ。
往路後のインタビューではしけたツラをしていたが(そりゃするだろうけど)、普通に胸を張っていい。
歴とした往路優勝メンバーの1人だ。
お望み通りスローペースになったところで、中央大学が1区に吉居を配置して裏を書いて全大学を出し抜くスタートに成功したため、5区まで中央大学を抜くことに苦戦はしたが、主戦力の厚みと山での強さでしっかり盛り返して横綱相撲といった形で往路を制した。
鶴川は差し込み(腹痛)だったとのこと。
レース中も11.9kmすぎで右脇腹を押さえていましたね。
宇田川は六郷橋あたりからキツそうだったが、持ち前のラストスパートでよく巻き返したと思う。
11月のハーフマラソン好走した後に怪我(スネの腱鞘炎)だったとのこと。
レース直後の番組で、12月の段階でも足を痛めていたことを知っており、変えが効かなかったからそれでも起用したことを明かしていた。
黒田と太田は圧巻だった。
いい流れの中で好走できる選手は多いが、流れがないor悪い流れの中での好走は強い選手しかできないもの。
2区の定石は「最初は押さえて入って、権太坂(13km)から上げていく」
各大学の選手がそんな走りを徹底していた印象だが、黒田と創価大学・吉田響は上げ方のレベルが違った。
國學院大学・平林と駒澤大学・篠原が置いていかれる想像なんて誰がしていたか。
駅伝マニアからしたら衝撃映像。
平林は少し速い留学生の集団に惑わされたと言っており、序盤のそれでもマイペースを貫いていた黒田との違いがあったのが、個人的には面白いレース後の談話だった。
前回、前々回の平林は1区で下の順位で襷をもらって2区スタートしてから好走した。
大集団で走ることはできず、近くに速い留学生もおらず、マイペースでずっと走るしか選択肢がなかったのだが、それが今思えば功を奏していたのかもしれない。
今年は最強留学生である東京国際大学・エティーリを含む速い留学生に囲まれて、その集団でも走る選択肢があった結果、自身のペースを見出してしまったと思うと、レースは本当に生ものだと思う。
こういう些細なタイミングのあやが勝敗を分ける要素になりうるのだから、本番は面白いと思うと同時に恐ろしい。
登り適性がある選手は今までも何人も走ってきたと思うが、スタートからの選手の出入りをガン無視して自分のペースを刻み続ける「レースマネジメント能力」が最も黒田の優れた適性なのかもしれない。
平林ほどの実力者ですら多少の動揺がある中、黒田の胆力とそのレースプランを遂行できる総力や登りの適性に驚かされた。
あと1年で65分20秒くらいまでタイムを縮めてしまうかもしれない。
エティーリとの来年の対決が非常に楽しみで仕方がない。
今年の2区は戦前に出たメンツ的に大怪獣バトル感が満載だった。
実際に11人が66分以内(数年前ならみんな区間賞取れる)、全員が68分以内で誰も外すことのない走りで本当にみんな素晴らしかった。
先頭中央大学が離れていき、國學院大学と駒澤大学が思ったよりも離れないと思いかけた暗雲を振り払った4区太田の走りも流石だった。
「箱根駅伝に愛された男」のキャッチフレーズに違わない追走で区間賞。
区間2位に45秒差をつけて、4区日本人記録を6秒更新。
先頭から2分24秒あった差を35秒差まで詰めて5区若林の射程圏内に持ち込んだ。
スポーツを長年見てきたが、終わり(引退)を決めてからいいパフォーマンスを発揮する例にまた出くわした(個人的に)。
1回目は、NPB・日本ハムファイターズ現監督の新庄剛志。
シーズン開始早々に引退を公表し、そのシーズンで優勝して引退した。
引退を公表した瞬間から、長年の野球生活で抱え続けてきた痛みが一切なくなっていいプレーができるようなったという。
2回目は、青山学院大学OBの吉田祐也。
第96回箱根駅伝で競技を引退し、ブルボンに就職するとのことだったが、その箱根駅伝で4区区間新記録で区間賞の走りで先頭を奪う快走。
その後の別府大分マラソンも好走したことで、原監督と瀬古さんから説得されブルボンの内定を辞退⇨GMOで競技継続。
先月の福岡国際マラソンでは日本人歴代3位の2時間05分16秒のタイムを出す選手にまで成長した。
そんな選手が現役を引退しようとしていたんですから、驚きですよね。
3回目は今回の若林。
引退を決めて臨んだ今シーズンは学生トップランナーの証である10000mで27分台を記録して、その勢いのままに今回箱根駅伝の5区で区間新で区間賞を獲得。
高校時にプロ野球のドラフトにかからなかった選手が大学で野球を続けて成長して、高卒からすぐにプロ入りして4年間のプロ経験がある選手よりも活躍することがあるのも、大学4年間という終わりが決まった期間だから、というように言われることがあります。
人間終わりが決まっていたり見えていると覚悟が決まるもので、いいパフォーマンスを発揮できるのはスポーツではもちろん勉強などでも同じだったりするな、と思うものです。
若林という才能を陸上界が失うのは痛いことですが、試行錯誤して物事を成功に導く過程はスポーツに限らずビジネスでも同じことです。
陸上からは去りますが、この才能が世界からなくなるわけではないので、どこか別のフィールドでまた輝くことを期待しています。
がんばれ、若林。
直近10年(2015~2024年=第91~100回)のうち、総合で負けた3回はいずれも5区が機能しなかった点が共通している。
95,97回は出走者の予期せぬ当日の不調、99回は若林が前日の体調不良で揃えられなかった。
(99回は駒澤がそれまでに見せていた強さが、センシティブな若林にプレッシャーになりすぎて体調不良になったのかもしれないと思っている。今回の鶴川の逆みたいなもん。)
(95回は4区、97回はエースの怪我、99回は6区(これは若林の区間変更の玉突き事故的感じ)など他に外した区間や要因もあったが)
5区のおかげで勝った時もあったが、5区が普通でも勝てる時もあった。
5区の区間賞がなくてもそこそこでいければ優勝争いに絡んでくるだけの層の厚さが10年以上も継続してあるというのは、他校からしたら本当に恐ろしい。
さて復路と総合の展望だが、往路が上出来で2位の中央には1:47、3強の4位駒澤に3:16、6位國學院に5:25の差をつけた。國學院の息の根は止めたと言えよう。
駒澤は6,7区と区間賞候補の実力者が並ぶので7区終了時に3分の差を維持できていればセーフティーゾーン。
中央と早稲田にも7区終了時に3分差まで開いていれば、以下同文。
2位 中央大学(5:21:48)(青学+1:47)
1区 吉居 1:01:07 1位(歴代4位)
2区 溜池 1:06:39 9位
3区 本間 1:00:16 1位(歴代4位)
4区 白川 1:02:03 9位
5区 園木 1:11:43 6位
1区スローの共通認識を突いて吉居を投入して飛び出すことに成功し、往路の大部分で主導権を握り続けた。
選手たちがよく走ったのは当然のこと、藤原監督の采配と胆力が光ったと感じた。
1区は汗をかいていた選手が多かった。
気温は例年と同じくらいだったので、もしかしたら日差しが少し強かったのかも?
吉井も例に漏れずで、もう少し天候が良くて汗の量が少なければ後半のタイムも伸びたかも知れない。
1区ハイペースで覚悟を決めて先頭を走る選手の表情が一番かっこいい。
ナイス吉居。
「抑えられないのが吉居兄弟」藤原監督談(そうですよね笑)
兄貴・大和と微笑ましいやり取り笑
2区の溜池は吉居が作ったいい流れに乗れた。
98回で吉居大和(兄)が1区区間賞だった時は、2区の走者が他校に対抗できるほどではなく、ほどなくして首位を奪われてしまったが、今回の溜池は中央大学史上初の10000m27分台ランナーという実力者。
区間順位こそ9位だが、歴代大会の中でも今回は最高にハイレベルな2区メンバーの中だから立派だし、タイムはもちろん申し分ない。
期待値からいったら、3区本間がこの往路で一番衝撃の走りだった。
11月の10000mで27分46秒を出したことで注目度は上がったが、ロードレースではここまでの走りをしたことがなかったからだ。
去年2年生だった駒澤大学のスーパーエース佐藤圭汰とほぼ同じタイムだ(今回の本間も2年)。
どんな成長曲線を辿るか楽しみ。
明るくていいキャラクターですよね笑
4区の白川も終始余裕を感じる走りで自分のリズムで走れてよかったと思う。
他校のランナーが空回りした感じの思うような走りじゃなかったので、マイペースに行けたのも前のランナーの貯金あってのように感じた。
予選会ではチームトップの走りで、往路に選ばれる理由はしっかりある。
来年は本番でもチームメイトを助ける走りに期待したい。
5区園木は最初突っ込んでオーバーペースに感じ、上りがキツくなってきたエリアから一気に足が止まって青山学院大学・若林に一気に詰められて抜かれたが、意外にもペースは落ちていなく区間6位の好走でフィニッシュした。
あとあと考えたら、若林が凄すぎただけだった。
後ろの早稲田大学・工藤(区間2位)の追撃は許さず、3位とはタイム差がかなりある往路2位でチームがフィニッシュできたのは素晴らしい。
このクオリティを示した1~4区がそのまま残るんだから、来年は間違いなく優勝候補。楽しみですな。
藤原監督もご満悦。
予選会で主力を温存してヒヤヒヤした通過をしたことで少し叩かれていた藤原監督だったが、結果で黙らせた。
気持ちいいでしょうね。
復路では少しでもこの順位をキープしたい。
間違いなく、駒澤(1:29差)と國學院(3:38差)が順位を上げてくる。
7区終了時に駒澤の前にいれば2位フィニッシュもありえる。
3位 早稲田大学(5:22:30)(青学+2:29)
1区 間瀬田 1:02:43 4位
2区 山口智 1:07:01 12位
3区 山口峻 1:01:15 3位(日本人1年歴代2位)
4区 長屋 1:02:00 8位
5区 園木 1:09:31 2位
先に言っておくと、
2区 山口智規(3年 学法石川(福島) 千葉県出身)
3区 山口峻平(1年 佐久長聖(長野) 石川県出身)
は兄弟ではない。
ここまで、青学の黒田と若林、中央の吉居と学生長距離界に兄弟がいる人間がたくさんいたため混乱しないように注意である。
1区の間瀬田は3回目の箱根駅伝1区、他の駅伝でも1区を務めることの多い1区職人。
箱根ではこれまで1年次15位、2年次12位と奮わなかったが、今回でリベンジに成功。
20km地点では大集団の後方にいたが、気づけば4位でフィニッシュ。
往路メンバーは全員残るので怪我さえなければ、また1区だろう。
来年こそ区間賞!
2区の山口智は序盤ハイペースでつっこみすぎた。
区間順位こそ12位だがハイレベルな2区だったからであり、決して区間記録が悪かったわけではないため、早稲田大学の2区通過順位は5位と大学としては良い滑り出しができていた。
前回は前半抑えて後半のびて区間4位(1:06:31)だっただけにペースメイクが悔やまれる。
今回も区間上位は前半抑えて後半しっかり上げてきた選手。
実力もあって実績もある選手なので、来年のリベンジに期待。
3区山口峻は区間3位、日本人1年生歴代2位の好走。
この区間の日本人1年生歴代1位は青山学院大学・太田(第98回)だが、太田は東京国際大学・丹所についていったからこそ出たタイムであり、今回山口は単独で出したためタイム以上に評価される走りになった。
ちなみに、3位はあの駒澤大学OB・田澤(第96回、単独走)である。
間違いなく今後の早稲田大学を背負っていく逸材だ。
4区長屋は長距離職人。単独走が得意なランナーで、往路なら4区向きの選手。
評判通りの堅実な走りで繋いだ。
今回の早稲田を掻っ攫っていたのは5区「山の名探偵」こと工藤慎作。
①前回大会で、それまで山登りの人材に苦戦していた早稲田の山「問題」を解決
②漫画『名探偵コナン』の主人公「工藤新一(江戸川コナン)」と名前の読みが2文字違うだけ(くどうしんいち、くどうしんさく)
③メガネ(これは新一はかけておらずコナン君の方だけだけど)
ということで前回から「山の名探偵」のニックネームがついた。
現コースの5区歴代3位となる1:09:31の快走(区間2位)が凄かったのだがそれだけでなく、フィニッシュポーズがまさかのコナン君の決め台詞「真実はいつも一つ」の際のポーズでめちゃくちゃメディア映え。
すでに1万リポスト越えのバズり。
来年はこの往路メンバーが全員残るし、主要区間である2,3,5区で区間上位の実績があるメンバーというのがとても強力。
「山を制するものが箱根を制する」し、そのピースもついに揃った。
しかも来年の新1年生(現在高校3年生)がとんんんんんんんんでもなく強い。
想像するだけで早稲田ファンはこの1年よだれが止まらないだろう。
復路はおそらく伊藤が当日変更で7区に入り、4年生が並ぶ布陣になる。
4年間走り込んできた最上級生の力が復路での単独走で生きてくるから、後半の粘りに期待。
10000m27分台を持つ伊藤と9区石塚の調子次第では2位もある(27分台が復路に2人もいるチームなんて聞いたことない)。
青学が失速する可能性はゼロじゃないし、あわよくば先頭が見えるケースもあるから、久々にこれほどの上位で走る早稲田のモチベーションが上がっている走りが見たい。
早々に中央に追いついて、競り合いながら駒澤と國學院の猛追をかわして、3位以上をキープしつつ、2位以上を狙っていきたいところ。
4位 駒澤大学(5:23:17)(青学+3:16)
1区 帰山 1:02:39 2位
2区 篠原 1:06:14 4位(2区歴代9位)
3区 谷中 1:02:05 6位
4区 桑田 1:01:24 4位
5区 山川 1:10:55 4位
この区間順位で総合順位4位なのが今の箱根駅伝の怖さを物語ってる。
少なくとも3位、2位でも良いくらいだが、2位の中央は区間賞2つ、3位の早稲田は大差がつく山で区間2位の好走があったので、ゲームチェンジャーの差で4位になった。
1区帰山は区間2位の紛れもない好走だった。
六郷橋を下っても終始涼しい顔で何回も集団の選手の顔を伺うくらいの余裕があり、最後まで相当余裕そうでスパートも相当キレていたので、余程調子が良かったのだろう。
帰山がもし吉居についていってたら、駒澤にはまた別の展開が待っていた気がする。
結果的に1区スローペースは帰山の力をだしきる展開にならず、駒澤にとってはこれが1つ目の誤算だったのかもしれない。
2区篠原
まず、中継所で帰山を待つ時のルーティンが面白い。さすがだ。
序盤は抑えて入って早稲田大学・山口のハイペースには付き合わず、後半しっかり上げて巻き返して、帰山が作ったアドバンテージをしっかり活かしていた。
区間歴代9位のタイムで走っており、本人的にも、客観的にもこれ以上ない最善を尽くしていたと思う。
OBの日本代表である田澤のタイムと1秒しか違わない、OBの鈴木芽吹のタイムは6秒上回っている。
それでも青山学院大学・黒田と創価大学・吉田に30秒も差をつけられた。
このタイムで走っていてなんで?
って感じだったと思う。
レース後の談話で「(2区のコース)適正には敵わない」と言わしめる黒田と吉田の凄さたるや。。。
ナイスラン。1年間ナイスキャプテンだったと思います。
お疲れ様でした。
次のステージでの活躍に期待してます。
3区は1年生の谷中。
エース区間で、素晴らしいデビュー戦でしたね。
駅伝シーズンでしっかり力を示してきてこの大役を任され、しっかり全うしました。
あっぱれ。
スーパールーキーの早稲田大学・山口峻と競り合いながら、最後には前に出てフィニッシュ。
区間タイムでは50秒負けているところが来シーズンへの宿題で、リベンジに期待しています。
4区桑田は駒澤のスーパールーキー。
國學院大学エースの1人である青木が後ろから来る中、しっかり競り合いながら前に出て走り切った。
3,4区が1年生2人で國學院のエース2人を前に出さずに5区までリードを保ったのは素晴らしい。
年間を通じて高いパフォーマンスで、大学陸上界でも主要区間でしっかり通用する実力があることを1年次から示した。
これからの駒澤を背負っていく存在。
どんなエースに成長するか楽しみだ。
5区山川が藤田監督の談話では誤算だったとのことだった。
長い距離と登りへの適性が高いのは間違いないだろうが、「寒いのが苦手」と去年監督が仰っていただけに、箱根5区の適性的には完璧でなかったのかもしれない。
登り適性がある選手はレアだが、5区が寒いのなんて分かり切っていたのだから、準備して欲しかったなぁという個人的な感想。
藤田監督も本当は他の区間で使いたかっただろう。
選手との巡り合わせやスカウト段階でのあれこれもあるだろうから、単純な話ではないのだけれど。
他にも調整段階のミスという藤田監督のお話。
山川以外の5区候補を年間を通じて育成できなかったことも敗因だろう。
5区が他にいたら、2区山川、3区篠原、と言ったように適性にあった区間配置を行うこともできた。
やっぱり記事でも同じことが書かれてた。
5区の目処が立ちさえすれば、山川は来年は2区だろう。
こちらの方が適性が高そうで、走りが非常に気になる。
復路は、6,7区で青学に1:30以内に迫ること。
エース2人でまずは射程圏内に持ち込めるか。
5位 創価大学(5:23:38)(青学+3:37)
ここまでで燃え尽きました。
創価大学と國學院大学までは書きたかったけど。
備忘録的に記事を載せてまとめておきます。
6位 國學院大学(5:25:26)(青学+5:25)
7位 城西大学(5:21:48)(青学+1:47)
9位 東洋大学(5:27:53)(11位東京国際-41秒)
2区予定の梅崎が直前1/1の怪我の影響で
1区緒方-2区梅崎-3区小林
⇩
1区小林-2区緒方-3区迎(復路予定から引っ張ってきた)
と変更
1区小林は膝にテーピングを巻いており本調子ではなかったはず。
酒井監督もスローになるのは小林にとっても追い風と思って投入したのだろう。
吉居の飛び出しこそ許したものの、3:00/kmを刻み続け、集団から有力候補が飛び出すのをギリギリ我慢できるくらいの絶妙なペースで引っ張ることでほぼ全員を牽制してコントロール下に抑える超クレバーな走り。
集団がハイペースだったら序盤から差がついて小林もおそらく遅れて間延びした展開になって東洋大学の2区以降が相当きつかったと思うが、チームを救ったファインプレーだと思った。
2位と13秒差に収めたし、ここまで戦況を掌握した走りを見たことがなかった。
駅伝IQ200。
タイムとは違う衝撃的な走りだった。
2区緒方も衝撃。衝撃の連続。
前日に2区になります、って言われて68分台で走れる人なんてそういない。
区間20位なのはハイレベルすぎたからで、よく喰らい付いた。
これもファインプレー。常人ならもっと崩れる。
3区迎も衝撃。衝撃&衝撃&衝撃。
復路予定が往路に来るって前日になって好走できる人の方が少ない。
しかも1年生で区間8位は元々往路予定だったとしても上出来。
アクシデントを加味すると最早最高だろう。
怪我の功名で、いずれ遅かれ早かれ往路を担う人材が往路の経験値を得られた(しかも区間一桁で)のは良かったと思う。
4区岸本は元々予定されていた区間で出走。
区間3位だったことから、想定通りの区間配置になっていたら他のメンバーの区間順位もきっともっと良かったはず。
出雲、全日本の状況から本調子の人材はちゃんとここまで仕上がってくるのだから酒井監督の調整は凄い。
7人抜きで16⇨9位と一気にシード圏内に捻じ込むゲームチェンジャーになった。
何回も言っているように、良い流れで好走するよりも、悪い流れから好走する方が遥かに難しく強いランナーにしかできないので、岸本が間違いなく来年の東洋のエースだ。
5区は元々はチームNo.1ルーキー松井が予定されていたが、同じ1年生の宮崎に当日変更。
松井は前から走れないことが決まっていたらしいので、次回以降の出走になる。期待のルーキーだったので早く見たい。
宮崎も区間9位と好走。山の人材が向こう3年安泰というのは箱根で上位を目論んでいく上で非常に心強い。
このチーム状況で10位のシード圏内にいるのが驚きで、酒井監督の手腕の素晴らしさが今回も際立ったと思う。
復路にも期待せざるをえない。
追記予定メモ
1区
日本大学・安藤は六郷橋で集団を引っ張るくらい良い動きだったのに、六郷橋を下ってからは後で力を溜めていた集団に飲まれてそのまま失速してしまった。
日本体育大学・平島は区間3位の好走。肩はずっと揺れていたが、元々こういう走り。六郷橋下ってからは顔はキツそうだったが、キツくなってから粘りきくしラストスパートもかかって、全日本に引き続き好走。平島のおかげで往路10位でフィニッシュできたのは間違いない。日体大は全員良かったが、あとは4区田島も区間5位で好走。3区だけ4年生で残りの往路は全員3年だから、来年も主力がかなり残る。今回シードを取れれば来年は上位にも食い込んでくるかもしれない。
20km 野中、帰山、帝京島田、は相当余裕そう。創価齋藤、東洋小林はこの時点でかなりきつそう
20.2km 宇田川遅れる、集団の後方にいた間瀬田が上がってくる
20.4km 久保出が仕掛けたところから大集団が二分される。ついていけたのは、帰山、野中、間瀬田、平島、島田、浅井、山学平八重
20.6km 平島が仕掛ける 帰山、野中はまだ余裕そう
20.8km 平島の仕掛けで集団がさらに二分。帰山、間瀬田が反応。平島を発射台に帰山がスパート。後方では宇田川もスパートを開始。前にいるメンバーを続々と抜き返す。
学生連合は2区走者が中継所に現れたのが1区片山がラインを通り過ぎたあと笑
あの時の駒澤の2区は山下で1区は奇しくも同じ苗字の片山🤣