「"バグがない"だけがゲームの良さの全てではない」というお話。
ゲームに於いて、不具合やバグは根絶できた方がいいのは当然である。
どれだけゲーム部分を作り込んでも、少し歩けばバグに当たり、また少し歩けば不具合に足止めされ、エラーでクラッシュし、挙げ句進行不能になるようでは正当な評価も難しいのである。
「Wizardry Variants Daphne」というゲームがある。
「Wizardry(ウィザードリィ)」といえば多くの熱狂的ファンを生み出した一人称視点ダンジョン探索RPGの有名シリーズであり、筆者もまたその虜になったプレイヤーの一人である。
作品としては特に#1~#3が特に好きなのだが、この話を始めると本題から逸れてしまうため、そちらの思い出は別の機会に綴りたい。
話を「Wizardry Variants Daphne」に戻す。
リリース当初、筆者は基本無料ゲーということでこのゲームに対しては及び腰になっていた。
そもそもダンジョンRPGというジャンル自体がデザインが難しく、匙加減を間違えるだけで「クソゲー」になりやすいためだ。
そのため情報収集はしつつ様子を窺っていたのだが、遂に10/21、奈落へと足を運ぶことになった。
この記事を執筆している11/1現在、「国王救出」という一つの区切りまで攻略を進め、今も順調にパーティの強化に勤しんでいる。
結論から言うと、このゲームはとてつもないバグゲーだ。
とにかく、少し進めるだけでバグが視界に入るのである。
冒頭で触れたようなバグは一通り網羅していると言っても過言ではない。
左上に提示されるミッションはとうの昔に終わらせたものが提示され続け、マップ表示とはズレた座標にオブジェクトが生成され、戦闘中に装備を持ち替えればエラーで落とされ、アプリはそこそこの頻度で落ち、プレイヤーによっては未だ進行不能状態に囚われたまま運営による救出を待っているレベルである。
それどころか10/31に開催されたイベントにすらプレイヤーがスタックするバグが発見されている。
もはや苦笑するしかない。
報酬が比較的旨味が少ないのだけがせめてもの救いか。
とにかく、ゲーム的にはヤバいレベルでバグが発生している。こんな状態で月パスやミッションパス販売は継続しているあたり、流石に怒られろと思いながらプレイしている。
…そう、これだけ色々不具合やバグがヤバいゲームなのをわかった上で遊び続けているのである。言い換えればハマっている。
確かに現状挙げられているバグは非常に多く、大小のバグを全て数えればゆうに100を超えるのではないかというのにである。
多くのバグがあるという現実を見据えた上で「面白い」と評価できるほど、コアとなるゲーム部分の完成度が高いのだ。
バグによる減点要素をブチ抜いた上でこのゲームは面白いのである。
なんなら、バグがない代わりにゲームとしての出来があまり良くないゲームよりも、今後改善される可能性を考えると伸びしろが大きいとすら言えるのかもしれない。
「よくこんなバグまみれの状況で楽しめているな」と自身でも驚きを隠せない。とんでもないゲームに出会ってしまったな、とさえ思える。
以上が筆者の「Wizardry Variants Daphne」の体験日記である。
「兎に角、今の思いの丈を忘れる前に綴りたい」という気持ちで筆を走らせたため、乱雑な文章に感じた方には謝りたい。
そして、願わくばこれから遊ぼうとしている人や気になっている人の指標になってくれれば幸いである。
最後に、この言葉で記事を締めくくりたい。
「危険(リスク)を味わえ」
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?