見出し画像

「選択肢によって物語に没入できるゲーム」っていいよねというお話。

ゲーマーの諸兄は過去に一度は思ったことはあるのではないだろうか。

「心理的にはこっちを選びたいけど報酬的にはこっちの選択肢選ぶのがいいんだよなあ」というシチュエーション。

ほんとは下を選びたいんだけど上を選ぶ方が後々得をするので上を選ぶ図

報酬に限らずとも「こちらの選択肢の方が信頼度/好感度が高く得られる」など、選択肢って意外と「正解」が暗にあったりするんですよね。
正しい方を選ぶまでループしたり、間違うとゲームオーバーだったりね。
この辺、自分は細かい損得でもだいぶ気にしていい方選んじゃうタイプです。


「正解のない選択肢」のあるゲームの一例

そういうゲーム体験をした後に遊んで面白いな、って自分が思ったのが、「正解のない選択肢」、あるいは「どれを選んでもそのまま進む選択肢」です。
提示された選択肢で毎回報酬などの変動があるわけではなく、直後のやり取りが変化する程度で進む方式ですね。

「正解」が用意されていないぶん、報酬を毎回意識せずに選択肢を選ぶことができるのでそこも気楽ですし、更に自分のような「自キャラの性格を踏まえた上で選択肢を選ぶ」というロールプレイを重視するスタイルが堂々とできるのは楽しさがあります。

キャラメイクがなくても選択肢によってプレイヤーの数だけ「キャラクター像」が生まれる

またそれに加えて、選択肢が出てくる回数が多いほど自身(=操作キャラクター)を形作る要素が増えていき、その蓄積によって、キャラメイクがなくても「うちの主人公はこういう性格してるから!」というイメージが像を結びやすくなり、結果愛着が生まれる、という効果があるかなって思います。
誰もが必ずしも聖人君子やヒーローのように振る舞う必要はないのだ…!

「コンプリートを目指すのが最適解」ではないゲームもある

ただし、ここに加えて「正解はあるがそれを突き詰めるのが必ずしも正しいゲーム体験ではない」ゲームもあるから難しい。
私的に例として挙げるならやはりPシリーズ(ペルソナ3~5)でしょうか。

このシリーズでは一応「全てのコミュニティレベルを最大にする」というのが一つの大きな目標であり、RTAなどでもそのレギュレーションが存在していたりします。
…が、これを最初からこなすとなれば困難が極まります。
具体的には「◯月◯日の昼はキャラAとイベント、夜はキャラBとイベント」のように、スケジュールで雁字搦めになります。
確かにそういう道筋をなぞれば無駄のない進行が可能なのですが、そもそもこのシリーズはそういった要素のコンプリートができなくても
「クリア後に振り返った時に自分だけの一年が出来上がる」
っていうのが一つの醍醐味だと思っているので、逆に初回プレイからそれやると、振り返った時にどうかな?と思うのですよ……難しいね。
このシリーズに関しては正解・不正解だろうと臆せず、攻略とか見ずにやって欲しいという、この記事の冒頭にお話したことを反故にするような感情が出てきてしまうから難しいです。

……とまあ、久々に思い立って筆を執ってみましたが如何だったでしょうか?
ああ、書いてたらP4Gもう一回やりたくなってきたな…。

いいなと思ったら応援しよう!