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診断士っぽくない経営に大切なこと③「繊細さん」は商売人に向いている
今回も中小企業診断士っぽくない切り口で日ごろ感じていることを書いてみたいと思います。診断士ってロジカルに、財務的な視点や根拠に基づいた診断や助言をすることが多いのですが、少しロジカルを横において根拠やロジックに表しにくい視点でご説明します。
「繊細さん」というキーワードがメジャーに
最近「繊細さん」について書かれた本が良く出てきて、このキーワードをよく見るようになりました。繊細さんとは、感受性が豊かで変化を感じやすく、他人の気持ちを考えることが出来る繊細な心の持ち主。いわゆるガラスのハート。もちろんいい面だけではなく、傷つきやすい、落ち込みやすいという一面もあります。私自身も「繊細さん」で、心療内科にも通ったことがあります。
でも私の周りで、商売が上手な人は「繊細さん」が多いような気がします。私自身もいろんな変化には気づいたりすることが多い一方で、疲れやすくしんどくなることもあります。「繊細さん」には良い面、悪い面がありますが良い面を伸ばしていけば商売人、ビジネスマンとして成功する要素は大いにあると思います。
「繊細さん」の特徴
①観察力が高い
「繊細さん」は観察力が高い。例えば、営業先の会社やお店に訪問した際に、スタッフさんの応対やお店の雰囲気を感じ取る事。社長や担当者の身なりでどんなことに興味があるのかを想像する事などです。これは観察しようと思ってやるのではなく、「嫌でも見えてしまう」ところが特徴です。気になってしまうのです。
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②相手の気持ちを考える
出会ったときにその人がどんな状況なのかを考える。表情や話し方等から想像する。「今日は機嫌が良さそうだなぁ、仕事やプライベートが順調なのかな?」「なんか今日はエネルギーが低くそうに見えるけど、売上が思わしくないのかな?」等、いい意味では人の気持ちに寄り添えるという配慮がある反面、過剰に気にしすぎて疲れることもしばしば。
③気にしすぎる・気分のアップダウンがある
観察力が高く、敏感であるため、過剰に反応してしまうことがあります。出会った人の顔色を窺って、態度が悪かったら「自分がなんか悪いこと言ったかな?」等気にしすぎる傾向があります。また、反応しやすいということはその分気分や体調のアップダウンが激しい。いいことがあると上気分になりますが、悪いことがあると落込みも激しくなります。
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そんな2面性がある「繊細さん」ですが、仕事で有効活用するとうまくいくスキルが沢山あります。
「繊細さん」が生かせるビジネス上のスキル
①観察力をビジネスリサーチに生かす
新商品を開発したり、営業先への提案を行ったり、コンサルタントがクライアントの改善提案をするなどあらゆるところで、現場の状況や変化に気づくことが出来ます。
例えば新商品開発であれば、新たな価値を生み出すためには、お客様の動きや競合他社の商品などを良く観察する必要があります。コンサルタントがクライアントに改善提案をするためにもまずはお店や会社の現場を観察して、想定される問題点や課題を抽出するところで観察力が活きます。
②気配り・心配りで感動を提供する
相手を気遣うことって優しいものではありません。どうしても自分本位で考えてしまいますし、商品やサービスを提供する時にはそれなりの対応をしようと考えます。
でも相手のことを考えることが出来るのであれば、相手が喜ぶことも想像できると思います。どうしたら相手が喜んでもらえるのか?もっと言えば、普通に対応するのでなく、期待以上のサービスを提供することで感動を与えることが出来れば、必ずお客様はリピートしてくれます。
例えば、私の知り合いのコンサルタントで、支援先の社長と会食をするときに社長のSNS等の情報から食べ物の好みを調べ上げて、その分野で一番おいしいお店にお連れするということをしている人がいます。普通なら「苦手なものありますか?」位は伺うかもしれませんが、SNSなどで調べ上げるということはやりません。でもそんな気配りが聞く人に仕事を依頼したくなるのは言うまでもありません。
疲れたときには「回復力」がカギ
「繊細さん」は人より神経を使うので、疲れやすく、心身ともにダウンすることがあります。そんな時はいい状態に回復させる回復力が大切です。
私の場合には、①まずはゆっくり体を休めることです。そして②好きな映画や本を読む、③音楽を聴きながらドライブをする ことを実践しています。
神経を使う部分を休ませる感じですね。
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あと気になることが頭を占領している場合には、紙に全部書き出す「ジャーナリング」をしています。これは毎朝行うルーティンの一つです。嫌なこと、気分を害していることが頭でぐるぐる回っている状態は非常に脳に負荷が掛っています。それを紙に書き出すことで、脳から抽出し、客観的に見ることが出来るのです。これでかなり頭がスッキリします。
そんなことで「回復力」を高めることが出来れば「繊細さん」の才能を発揮してビジネスや商売がうまくいくのではないでしょうか?私自身、以前は繊細な自分が嫌だったのですが、今はそれで良かったと自分の特性を受け入れることが出来ました。世の「繊細さん」頑張りましょう!