【NYY】Lou Gehrig Dayに捧ぐ劇的な勝利【Short】
1941年6月2日、筋萎縮性側索硬化症(ALS)という難病と闘い抜いた末、ニューヨークが誇った大打者Lou Gehrigが37歳にして死去。奇しくもGehrigがWally Pippに代わってスタメン出場の機会を得たのも1925年の6月2日。そこから実に1939年4月30日までの2130試合に連続出場を果たすことになりますが、この記録が途絶えたのもALSの進行によるもの。
そしてGehrigの死後80年目にあたる2021年、MLBは6月2日をGehrigのメモリアルデーに制定し、今なお対処が難しいALSへの理解を深めるための大切な一日となっています。「BASEBALL is the BEST」で有名なSarah Langs記者もALSの進行と立ち向かっている一人であり、昨年の6月2日に投稿されたLangs記者の親友であるMandy Bell記者の記事に胸を打たれた方も多いのではないでしょうか。
Gehrig氏やLangs記者に関する様々なエピソードは今日含めMLB.comで多く特集されていますので、そちらを是非ご覧いただければと思います。
今日触れたいのは、このメモリアルデーでヤンキースがあまりにも劇的な勝利を飾ったことです。
端的に言えば2点ビハインドの9回表、ジャイアンツの守護神Camilo Dovalを畳みかけて一挙4得点。敵地オラクルパークでの3連戦をスイープで切り抜けました。
今日の主役は言うまでもなくJuan Soto。1打席目にソロホームランを放っただけでなく、9回表の1点ビハインドから逆転アーチ。Gehrigの永久欠番「4」を胸にダイヤモンドを一周。
相手がGehrigやBabe Ruthが率いていたヤンキースにとって、最大のライバル・ジャイアンツであったことも私の興奮を一層沸き立たせました。
Aaron JudgeとJuan Sotoのコンビ結成時、「RuthとGehrigのMurderer's Rowが再来!」と胸を躍らせたファンも多いと思いますが、現時点でそれは現実のものとなっていますよね。Judgeが本塁打レースを独走すれば、Sotoは打率でトップに立つなど大暴れ。
特にSotoのキャリアを振り返れば、故障遍歴もなく無事是名馬そのもので、「Iron Horse(鉄の馬)」の異名を持ったGehrigとどこか重なるものを感じます。今季FAとなる25歳の天才ヒッターの去就には注目が集まっているものの、今のSotoがNY以外のチームを選択肢に入れているとは思えません。(俺が勝手にそう思ってるだけやで)
これからも毎年、「4-ALS」を胸に刻んでいきたい、そんな朝でした。