免許もってないけど、遠くにドライブ行きたいなと思った
ドライブマイカー感想 *若干のネタバレあります
にわか雨が鬱陶しく降り続けていたある日の昼過ぎ、気づいたら僕は映画館に向かって走っていた。
先日、飲みに行った友達からこの映画の軽いあらすじと西島秀俊さんが主演だと聞いた時には、絶対に見に行こうと決めていた。
まあそれでも一応作品の概要を見てから行くのが無難か。と、思いキャストや内容を少し調べていると、何と三浦透子さんの名前があった。
これはもう観に行かないわけにはいかない。
6年前、「私たちのハァハァ」という、好きなバンド(僕も大好きなクリープハイプ)のライブに行くために、弾丸ヒッチハイク旅をするJK4人を描いた映画を見に行ったのだが、この時の三浦透子さんの猛烈な印象が頭に残っていた。
アンニュイな顔と、何と言うか逞しい演技。
それ以降一つも作品を見ていなかったので、今回久々に見れると思うと、気持ちが昂った。
早速、仕事が午前中に終わる日に、イオンシネマ板橋へ向かった。何故板橋なのかと言うと、この日偶々仕事で訪れていた場所の近くにあったのがこ映画館だったからだ。
上映開始まで少し時間があるし、cafeで少し暇を潰してから向かったのだが、ここで僕は自分の楽観的性格の報いを受けてしまう笑。イオンシネマ板橋という名前からして、板橋駅の近くだと思い込んでいた僕は、改札を出るやいなやすぐに違和感を察知した。
あ、ここじゃないなこの映画館
と、気づいてすぐにちゃんとした場所と行き方を調べて、本当の最寄りの東武練馬駅へ向かう。(幸いなことに、乗り換え駅が近くにあった)しっかり無駄な電車賃とタイムロスを喰らいましたが、何とか無事、本編開始には間に合いました。
そしていよいよ、久々に約3時間の映画鑑賞。
鑑賞直後の感想としては、程よい"安堵感"?が残った気がしました。
村上春樹さんの作品がどれもこのような感じなのか読んだ事がないので、分からないのですが独特な設定の映画で、自分の頭に落とし込むのが難しかったですが、大きな議題としてこの映画からは真実と嘘・幸せについて考えさせられます。
自分の気持ちに嘘をついたままでいいのか?嘘偽りを含めて信じるのが正しいのか?
自分が取った行動は果たして正解なのか?
いつだって明確な答えを自分自身で打ち出すのは難しくて、それが悩みになり、自分自身を苦しめる。
この映画では、西島秀俊演じる家福が愛車と、そして不思議な巡り合わせで専属ドライバーとなった三浦透子演じる渡利と、一緒に広島の街や、渡利の地元へ行ったりして、その答えを求めて自分と向き合っていきます。
そんな内容です。
いやまあ、他にも色々あるんですけど笑
ともかく、西島秀俊×三浦透子のドライブシーンが堪りません。
超絶画になります。
そもそもこの愛車を家福は凄く大切にしていて、基本的に何かない限り自分で運転するのですが、"事情"があって、ドライバーの渡利に運転してもらうことになります。
最初は拒み、半ば仕方なく、運転させている家福でしたが、回数を重ねるに連れドライバーとして渡利を認め、だんだん2人は打ち解けていきます。
この過程がまたいい。
車をオープンにして中で煙草🚬を吸うシーンなんてもう、最高です。
勿論この2人の掛け合い以外も素晴らしいシーンだらけです。
岡田将生演じる高槻のオーディション、愛車の中で“物語”の続きを話すシーン、稽古中に警察が入ってきて、連行されるシーン。
どれも最高でした。
それから霧島れいこさん演じる音、冒頭しか出ていないのですが、家福の“習慣”により愛車のカセットテープでずっと声が流れてます。抑揚のない話し方ですが、節々に音の気持ちが見え隠れする時があり、気づいたら家福と同じように我々も聞き入ってしまい、そして吸い込まれて行きそうになります。
実に面白い作品でした。
映画では描ききれてない部分もあると思うので、原作を読もうと思います😊
初、村上春樹本を笑
にしても西島秀俊さん本当素晴らしい肉体だよな~。アクションシーンないのになんであんなバキバキなんだよ…
と、個人的に思いました笑
それではまた。あでゅー♪
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