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気持ちを受けとめるとすれ違いが減るよ?

先日、年下男性のA君からこんな相談を受けました。
「女の子の話って意味がわからないことありません?解決策まで話が繋がらないっていうか…」

……ん??待って待って!まずその話の内容がわからないよ!!

「えーと…?どういうこと??」

「いや、男同士だとコレがこうだからこうすればいい、とかじゃないですか?女の子だとそうじゃなくて、『……で?』ってなるっていうか…」

「この前気になる女性と電話してた時なんですけど、その人の仕事の話になって。どうしても性格的に合わない人がいてキツいって話だったんです。だから俺なりに考えてアドバイスしようとしたら『もういい!』って怒らせちゃったんですよね…」

あぁ、なるほど!!
それはキャッチボールの目的が違うんだ!!

男性は効率良く原因と結果を探すことが、女性は情報の共有をするのが会話の目的なんだよ!

「そっか、そんなことがあったんだ。怒らせちゃった理由はわかる?」

「…正直、わかりません。彼女が言うには『話を聞いてくれない』ってことだったんですけど、俺、聞いてますよね?」

「そうだな、話を聞こうとしてるよ。ただ彼女は何を伝えたくて仕事の話を始めたんだと思う?」

「何を…。合わない人がいてキツいってことですよね?」

「そうそう。今、メンタル的にキツいってことをA君にわかって欲しかったんだよ。
そこでA君は自分なりのアドバイスをしたんだよね?それは間違いじゃないけど、アドバイスの前に彼女の気持ちを受けとめてあげるともっと良かったかもね?」

「気持ちを受けとめる……ってどうすればいいんですか?ハルトさんならどう話します?」

「んー…俺なら、まず『キツい』にフォーカスするなぁ。『キツい』にも種類があるでしょ?悲しいのか虚しいのか怒りを感じるのか、とか。で、どんな風にキツいのかを聞いて、それでも頑張ろうとしている彼女を褒めるかなぁ。」

「そっか…俺はキツいって状況を解決する方法の話になっちゃったのかも。解決すればいいじゃん、って。」

「女性が感情を共有したいと思う相手は、大切だと思っている人なんだよ?彼女がA君にキツいって話すのはA君にわかってもらいたいから。どうでもいい相手ならそんな話しないでしょ?」

「…仲直りできますかね?」

「そりゃA君次第だな。今の気持ちを正直に伝えてゴメンって言えば大丈夫。」

この話はよくあるすれ違いのパターンです。

男性は原因と結果を探したい、女性は情報の共有をしたいと本能に刷り込まれているのではないでしょうか?

というのも男女でコミュニティの作り方が違うからです。

どこかで一度は聴いたことがあると思いますが、

男性は外で狩りを、女性は家や子どもを守る。

まぁ、今の時代男性だから女性だから、というのは理由になりません。男性が家を守って、女性が狩りをしたって良いんです。家事だって分担しましょう。

ただ本能の部分が残っていることも否定する意味もありませんよね。
それは男性が子どもを産めないことを否定するのと同じです。

もう少し深く見ると男性の狩りは縦に繋がる社会を作ります。
これは経験や実力のある者が的確な指示を出すことで効率よく安全に獲物を狩るためです。

実力のない者の指示で獲物を逃せば食べ物がなくなり家族を守れなくなりますし、指示に従わず好き勝手に動いていても大きな獲物は獲れません。

これは現代社会でも同じですよね。
実力のある上司に部下は従いていきますし、実力の伴わない上司は部下を管理できません。
会社の指示に従えない社員もクビになります。

男性社会では常に競争があり必ず順位がつけられます。そうして指示を出す者を決めているのです。


一方で、女性は子どもを守るために横に広がる社会を作ります。
これは子育てをする上で、1人では対応しきれない状況にコミュニティで守ろうとするためです。

子どもが高熱を出した、としましょう。
そうするとまず母親が子どもの様子をよく観察します。どのくらいの熱?顔色は?意識はある?食欲は?他に症状は?……。

母親にとっては初めての熱でも先輩ママは経験があるかもしれません。そこで母親は先輩ママと情報(感情を含む)の共有するをする訳です。


すると、うちも経験あるけどその状態なら大丈夫よ。すぐ治るわ。と言われやっと少し安心できたり、直接の経験がなくても〇〇ちゃんも小さい頃に同じような熱を出したことがあったわね、薬を飲ませた方が良いかもしれないわ。と子どもを守る行動へ繋がります。

当然、この情報は種類も量も多いに越したことはありませんよね。世の奥様同士の立ち話もこれに当たります。
スーパーでのお買い物中に情報の共有をして、コミュニティで横の繋がりを大切にしているのです。


このように性別でコミュニティの作りかた、目的が本能から大きく違うのです。


もう本能から違うんですからすれ違いも仕方ないことです。
逆に考えるとこの違いを認識していれば、女性の言葉に隠れた感情を受けとめることですれ違いを少なくできます。

少しでもすれ違いがなくなって愛の溢れる世界になるといいな、と思います。


最後までお読みいただきありがとうございます。
あなたの世界にも愛が溢れますように。


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岩崎 春里
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