Cape of good hope
昨日ケープタウンの記事を書いた。
今日はケープタウンにある「喜望峰」について書こうと思う。
アフリカ大陸の南端にある岬だ。
500年前に発見された岬
喜望峰は500年前にポルトガル人が航海していた時に発見されたようだ。
ポルトガルの航海者であるバルトロメウ・ディアスは、国王にポルトガルとアジアとの貿易ルートを探るため、アフリカへの航海を命じられた。
当時、ポルトガルでは国を挙げてインドとの交易を推進しようとしていたのだ。
嵐に遭いアフリカ大陸を漂流
世は大航海時代。マゼランやその部下が活躍する前、まだ世界地図が明らかになっていない時代だ。ポルトガルからアフリカ大陸の西側を海岸沿いに進みながら地形を把握し、インドまでのルートを見つけようとしていた。
しかしその途中で嵐に遭遇。
帆船は激しい風雨に見舞われ、なす術もなく大海を漂うことになった。
喜望峰の発見
嵐をやり過ごした一行は東に向かった。しかし、どんなに進んでもアフリカ大陸が見えてこない。やがて、「漂流のうちにアフリカ大陸を通り過ぎてしまったのではないか」と考え、北に向かうことにした。
すると、西側にアフリカ大陸が見えてきた。一行はすでにアフリカ大陸の南側を通り過ぎていたのだ。
このまま進めばインドに辿り着くことも可能だが、激しい嵐に遭遇し、メンタルをやられた一行にとって、未開の地を切り拓くことは恐怖でしかなく、一旦ポルトガルに引き返すことにした。
そして、その帰り道で「喜望峰」を発見したのだ。
喜望峰 「Cape of good hope」
喜望峰の英名は「Cape of good hope」
とても良い名前だ。希望の岬だなんて、良い。
最初は「Cabo das Tormentas(嵐の岬)」だったらしいが、インドまでの航海ルート発見を喜んだ国王が喜望峰と名付けたらしい。
ちなみに和名は正しくは「希望岬」だが、なぜ「喜望峰」になったのかは明らかにされていないらしい。
このあたり、ロマンを感じてしまう。
バルトロメウ・ディアスの活躍により喜望峰が発見された。
その後、ヴァスコ・ダ・ガマがインドまでの航海ルートを確立させた。
ポルトガルは航海ルートを安定させ、インドとの香料貿易によって繁栄し、ヨーロッパでの勢力を高めたのだ。
喜望峰はまさにその名の通り、ポルトガルの希望の岬となった。
現在は観光地となり、人々に希望を与え続けている。