目覚め
私たちは、あるデカい意識のようなものが見ている夢だ。
そんな気がしてならない。
デカい意識は、ワンネスとか神とかそういう言われ方をする。
私はデカい意識の細胞のようなものだろう。
細胞たちが全員目覚めると、デカい意識は「おはよー」と起き上がる。
自分=他人だから。
自分=他人=デカい意識。
…と、朝起きたらこんな考えが頭に浮かんだ。
私はたまにスマホでゲームをする。
これをやると仮想現実をまざまざと思い知らされるからだ。
ゲームの中でコインを稼ぐ。
このゲーム内のコインは、現実では使えないのに「もったいない!ソンしちゃった!」とか「もっと稼がなきゃ」とか頭の中で計算し始める。
たかがゲームだ、と思うのなら、現実も同じことだ。
神の一部を持った私の意識は、私を使ってゲームをしている。
ゲームはお金を稼ぐ、遊びにいく、恋人と幸せな時間を作る、人と争い勝ち負けを競う。
私の意識は、そんなゲームに飽き飽きしているのだが、ゲームの主人公私はやり続けなければならない、と勝手に考えている。
私の意識は、もっと違うことをさせたいと思っているのだろう。
違和感とか、負の感情とかで伝えて来る。
ゲームの主人公の私は、そんな違和感など知ったことか!生きるか死ぬかをやってんだ!クソバカタレが!とせっせとコイン稼ぎに夢中。
…と白ご飯を食べながら考えた。
白ご飯って最高にうまい!
梅干しとか小女子くるみとか味のりで食べる。
おかしいな、ちょっと前までパンとかパスタが大好きだったのに。
覚醒は、白ご飯を食べながらでOK、と私の意識は言った。
だって私そのものですからね、修行なんてしない。
明日は卵とお魚と白ご飯。
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