見出し画像

寝かせている場所の安全性について byゆうこ(ゲストライター)

赤ちゃんのねんね専門家
IPHI乳幼児睡眠コンサルタントのゆうこです!
0歳から5歳までのお子さんの睡眠とママをサポートするアドバイザーをしています。

このブログを読んでくださっているママさんたちは
普段どこで赤ちゃんを寝かせていますか?
ベビーベッド?布団?キッズベッド?
乳幼児の睡眠を考える上で
実は、「睡眠環境」を整えることはとても大切です!

「赤ちゃんって、眠かったら寝るものでしょ?」
私も出産をするまではそう思っていました。
確かに生まれながらにねんねが上手な赤ちゃんもいます。
ですが、成長に伴って様々な睡眠トラブルに悩むママは少なくありません。

画像1

私は娘が生まれてから1歳6ヶ月になるまで
「ベビーベッド」に寝かせていました。
それから2歳9ヶ月の現在は、私と一緒のベッドで添い寝をしています。
なぜベビーベッドから卒業したのか、は
実はこの月齢特有の一悶着なので
また別のときにブログに綴っていけたらと思います。

「睡眠環境」と一言で言っても
新生児期、乳児期、1歳以上で気をつけることが多少変わってきます。
赤ちゃんの脳は大人と比べて未成熟なため
環境的要因が「覚醒」させてしまう原因になりやすかったり、
精神的な「安心感」が睡眠に大きく影響します。
では、どんなところを気をつけてあげられたら良いのでしょうか。
話すと長ーーーくなってしまうので
6 回に分けてお話しさせていただきます!苦笑

大事な睡眠環境の一つとして必ず考えていただきたいのが
赤ちゃんを迎えるにあたって
「どこにどうやって寝かせるのか」ということです。
当たり前じゃない?って思われる方も多いと思いますが
「赤ちゃんを寝かせる場所の安全性」はとても重要です。
みなさんは、赤ちゃんをどんなところに寝かせている、
もしくは寝かせていましたか?

お昼寝と夜の就寝で、寝ている場所がバラバラな場合も
あるかもしれませんね。まだ動かないし、まだ嫌と言わないし…
と思っていると、意外と眠れない原因になっているかもしれません。

■日本人が驚く!

赤ちゃんの寝床に枕も掛け布団も必要ない?!
日本の赤ちゃんのお布団セットに必ずと言っていいほどあるのが、
枕と掛け布団です。

実は安全面から考えて、これらは赤ちゃんの寝床には必要ありません!
赤ちゃんの周りには何も置かないのがベスト!
寝床に何か入れると窒息してしまうリスクを高めるためとても危険です。
掛け布団の代わりに、おくるみやスワドル、スリーパーなどを使用しましょう。

ふかふかの授乳クッションやトッポンチーノなどの抱っこ布団、
寝返り防止クッションなども赤ちゃんが窒息してしまう危険性が
ある物だということを理解しましょう。

画像4

■お昼寝も暗い部屋で?!

生後3〜4ヶ月になると、赤ちゃんも昼夜の区別がついてきて、五感の発達も盛んになってきます。

リビングなどでお昼寝してくれなかったり、寝ても短い時間で起きてしまう場合には、暗くした寝室で寝かせてあげましょう!

バウンサーやスイングは、赤ちゃんが安全に寝るための場所ではありません。絶対に目を離さないようにしていただき、少しずつでもいいので、本来の寝床で寝られるように練習を促してあげましょう。

■一番安全な寝床は?!

米国小児科学会によると「赤ちゃんにとっていちばん安全な寝床は、
親と同室で別の寝床」だと定義しています。

日本人は赤ちゃんと添い寝をする人も多いですが、布団の場合には、ママと別のベビー布団(赤ちゃん用の硬いマットレスにたるみのないシーツ使用)を敷いてあげましょう。

ベッドの場合には、大人用のベッドに寝かせるのではなく、ベビーベッドや大人用ベッドに付けて使用する添い寝用のベビーベッドを使用しましょう。


画像2


■添い寝は危険?!

大人と同一の寝床の添い寝は、大人用の掛け布団が顔にかかったり、枕などに窒息したりする危険が高まります。

また、大人と接していて赤ちゃんの体に熱がこもってしまうと、健康な赤ちゃんが突然死してしまう乳幼児突然死症候群(SIDS)を引き起こすことが懸念されます。SIDSに関しては、原因がはっきりとしていないため、引き起こされやすいと考えられることを予防していくことが大切です。

SIDS予防としては厚生労働省の啓発しているもので、
①仰向けで寝かせる(1歳になるまで)②できるだけ母乳で育てる③保育者等は喫煙をやめるといったことが挙げられます。

このほかにも、体温調節が未熟な赤ちゃんは、洋服の着せ過ぎにより体に熱がこもってしまう事でSIDSを引き起こす関連がある考えられるため、赤ちゃんの着せ過ぎにも注意が必要です。


画像3


■ベビーベッドは必要!?

添い寝が主流の日本のママたちには、ベビーベッドが良いと聞いて買ったけれど、使っていない。ベビーベッドに寝かせると泣いてしまうので添い寝している、という方がとても多いです。ですが、安全基準を満たしているベビーベッドは赤ちゃんにとって一番安全な寝床と考えます。

ベビーベッドがあるのに使っていない方には、ぜひベビーベッドに慣れさせていくことをお勧めします。

低月齢の赤ちゃんほど、土台を整えてベビーベッドに置くだけですんなりと寝られることはとても多いです。ポイントは、きちんと赤ちゃんが寝やすい環境の土台を整えていくこと。まずはご機嫌なときにベビーベッドで過ごさせて慣れさせていきしょう。

睡眠環境に関しては、家の間取りや家庭環境などによって異なるため、これらの基本情報を基に、ご家庭に合わせた睡眠環境を整えていくことが大切です。

まずは、どのように安全な睡眠環境を整えて寝かせてあげたいのか、どのような睡眠習慣にしていきたいのかか、ご家族で方向性を決めていきましょう!

次回は、

「睡眠環境の光と遮光」について

お伝えします!

contact@sleepbabyroom.com










いいなと思ったら応援しよう!