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本沢温泉 日本最高所の露天風呂

本澤温泉へ日帰りで行ってみた。南八ヶ岳の硫黄岳へ向かう途中、標高2150メートル地点にある日本最高所の露天風呂『雲上の湯』が目当てである。

早朝に北陸新幹線で佐久平駅まで行く。そして小海線に乗り換えて小海駅まで。登山口まではタクることにする。もちろん、ブロンプトン持参だ。

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本沢温泉口からはフツーの車は入れない。ブロンプトンで登り始めたが、いきなりの急坂、でこぼこ道だ。まもなく、自転車を降りて押しの連続だ。超疲れるんですけど・・・。

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【走行データ】
ルート: 本澤温泉口→本澤温泉
距離: 5.53 km
所要時間: 1:18:46
高度上昇: 535 m
高度下降: 40 m
平均移動速度: 4.2 km/h

山道と苦闘すること約45分、漸く登山道ゲートについた。ここからは登山者と自転車(と山小屋関係者のミニ4駆)以外は通行止めの登山道だ。「本沢♨マデ無雪期約1:15分」とある。

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登山道は、自転車ではとても走りにくい。おまけに右は断崖絶壁だ。気をつけないと崖から転げ落ちてしまう。死なないようにゆっくり行こう。

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漸く峠にたどりついた。ここで急坂は一旦終了だ。しかし、ここから尾根伝いに小一時間はかかるのだ。

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それにしても荒れた道だ。少し平らになったが、あいかわらず岩と木の根っこだらけで自転車を漕ぎにくい。崖崩れ箇所は補修したばかりのようだ。気をつけて進もう。

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ほら、記念撮影している場合ではない。先を急ごう。

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急斜面には板張りの桟道が設けてある。

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ようやく稲子口登山道との合流地点だ。本沢小屋まではあと10分程度だろう。もう少し。

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午前11時、本沢温泉に着いた。

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本沢温泉は江戸時代末に猟師が発見したのが開湯とされる。日本最高所(標高2150メートル)野天風呂はここから10分ほど先にあるらしい。山小屋の帳場で入浴料を払ってその野天風呂に向かう。ブロンプトンはさすがにここに置いて行こう。

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夏沢峠への分岐には「野天風呂」とともに「The open-air bath」と英語表記もある。

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森の中の小径を行くと、突然視界が広がった。雲上の湯は間もなくだ。

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火山灰で覆われて滑りやすい斜面を転げ落ちないように慎重におりていくと、これが日本最高所露天風呂「雲上の湯」だ。はやる気持ちを抑えて脱衣だ。

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険しい山肌、青空、流れる雲、高山帯のまばらな針葉樹、残雪、そして傍らを流れる雪解けの渓流は氷のように冷たい。

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ダイナミックな大自然の景観の中で、最高の秘湯体験だ。 火山特有の硫黄のきつい源泉の湯を充分に堪能した。

人気の湯だ。この湯をめざして登山者が次々とやってくる。引きあげる私に、「雲上の湯」にぎゅうぎゅう詰めになった7人のイケメン登山者が手を振ってくれた。皆さんもこの先、気をつけて。ごきげんよう!

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