見出し画像

時にはシネフィルな夜「シン・クロコダイル」

以前から書いているように、オレはとにかくサメ映画が好き。

オレ的には、メジャー配給のA級作品に留まらず、B級、C級、インディーズに至るまで製作会社や配給元レーベルの大小に関わらず、どんなモノでも貪欲に観ます。

それは、テレビムービーの「激突」で注目されたスピルバーグが、いわゆる本編の映画監督として一般に認知されることになった作品が「ジョーズ」であったことから、サスペンスやアクション系の映画を志向する若手の監督たちにとって「サメ映画」は、自分の監督としての技量を世間に問う「腕試し」となる試金石を兼ねたジャンルでもあるような気もしています。

そういう側面があるから、「サメ映画」って見ていると脳みそが腸捻転起こしそうな超イカレたバカ映画から意外とイケる掘り出し物まで、わりといろいろあるのです。

そしてオレは、実はサメに負けず劣らずワニ映画も好き。

だからって、こんな中国製作のワニ映画まで見ちゃうオレは、かなりゲテモノ好きなのかな? タイトルからして、数十年前の中国お得意の海賊版商品のようなパチモン感が満載。そもそも、なんで中国で人食いワニ? って、つかみの段階からオレのイカレたものが見れそうでワクワクする屈折した期待感は臨界点マックス!

そんなゲテモノ好きなのと同時に、オレは広げるだけ広げた風呂敷のたたみ方を作り手が見失ってしまったかのような「映画的に破綻した映画」がオレは好きみたい。

成功作ばかりじゃなく、誰の目にも明らかな失敗作を見ることでしか学べないことも、実は意外とこれまた多いのです。

失敗作映画とは、巷間言われるストーリーのありがちで失笑を呼ぶ死亡フラグのパターンとかを学ぶだけではなく、映画制作における「やっちゃいけないタブー」を学ぶための具体例を満載した教科書みたいなものなんですかね?

オレはこういう映画を心の中で突っ込みながら観るのが好きなのよね…。

悪役に対する因果応報はどうした? とか、父と娘の確執は結局どうなるんだ? 白人パイロット登場が唐突すぎだろとか、そこでお涙ちょうだい展開ぶっ込んでくる意味がわからない…などなど。

オレ、映画アプリのフィルマークスで、観た人のカウント数が2ケタしかない作品に鑑賞したよマーク付ける時、ちょっとだけ微妙な優越感を感じちゃう変態です。

いやぁ、映画って本当に奥深くて面白いものですね…。

https://www.albatros-film.com/archives/13889/


いいなと思ったら応援しよう!