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ぐるっと西海道【第1話 松浦鉄道編】
「とうとう降ってきたか」
ぼんやりと眺めていた列車の窓ガラスを雨粒が叩き、あっという間に満遍なく車窓を濡らし、ひた走る平野の景色をおぼろにしていきます。
九州も梅雨明けしていないのは承知。
そのうえで青い空、青い海、夏を先取りしようと、淡い期待を抱いて九州にやってきました。
今日はともかく、明日行くあの駅は是非青空に恵まれてほしい、明日の空模様に想いを馳せます。
ども、ゆさっちです。
ゆさっちは今、博多発佐世保行の「特急みどり7号」で佐賀県の有田駅を目指しています。
今回の旅はこの有田を起点に東松浦半島、島原半島、大村湾、有明海と熊本県南部まで海沿いの鉄道路線を巡ります。
まずは松浦鉄道の起点である有田(ありた)駅で列車を降ります。
駅では女性の駅員さんが集札やアナウンスと忙しく立ち回っています。
この方はどうやらJRではなく松浦鉄道の方のようです。
人の流れが途切れ、落ち着いた頃合いで窓口へ向かい、一日乗車券を買って列車へ向かいます。
松浦鉄道は有田ー佐世保間間を結ぶ路線です。
同じ区間をJR佐世保線は5駅約20kmで結んでいるのに対し、松浦鉄道は東松浦半島をぐるっと回り、全57駅93.8kmを要しています。
愛称はMR、JRの向こうを張っている感じでその意気やよしです。
金曜の昼下がり、乗っているのは地元の方数名といった印象です。
走り出してしばらくすると伊万里(いまり)に到着します。
この路線は伊万里でスイッチバックの様になり、進行方向を変えるのですが、直通する列車はなく、必ず乗換となります。
時間も13時を回ったところ、ここで下車してランチにします。
道をはさんで向こう側にあるのはJR唐津線の伊万里駅です。
もともとはひとつの駅で列車も直通運転されていましたが、なぜか分離されてしまいました。
そうそう、陶磁器にあまり詳しくないゆさっち、「有田も伊万里も焼き物で有名だな」って思ってたら、リサーチの際にこのふたつって同じものであることが判りました。
作っていたのが有田、それを伊万里の港から出荷したので両方の名前がついたのだとか。
うーん、ひとつおりこうさんになりました。
歩くことしばし、お目当てのレストランに到着しました。
まずは、今回の旅立ちに乾杯です。
伊万里牛というブランド牛を初めて知りました。
このお店は伊万里牛のハンバーグがおすすめ。
追加料金でちょっと大きめにしていただきました。
柔らかく肉汁たっぷりのハンバーグ、おろしとポン酢ベースの和風ソースでさっぱりといただけます。
満足満足。
さあ、また次の目的地目指して列車に乗っていきます。
海沿いを走るわりに、海の景色を見るポイントは限られているこの路線。
それでも晴れていれば西海の青い海が望めるのですが、今日はご覧のとおりです。
そして、次の目的地たびら平戸口(たびらひらどぐち)に到着しました。
この駅の特徴はなんと言っても「日本最西端の駅」
モノレールも入れれば、沖縄・那覇市のゆいれーるの那覇空港駅が最西端ですが、2本のレールで走る鉄道ではここが最西端なのです。
駅の中には鉄道博物館があり、国鉄松浦線時代からの資料が展示されていました。
外は九州の梅雨の終盤ならではの強い雨、駅員さんと自分しかいない駅構内にたたずみ、ふと「今、日本の鉄道利用者の中で自分が一番西にいるんだ」という、意味不明な感慨にひたっていました。
さあ次の目的地に参ります。
やってきたのは左石(ひだりいし)駅
それほど広くない駅舎の中に数軒の食事処があります。
今回のお目当ては、たこ焼き。
こんな感じですよ。
外はカリッと、中はとろとろ。
味は、おたふく、ウスター、醤油から選べます。
ゆさっちは醤油にしました。
お願いすれば、無料でマヨネーズもトッピングしていただけます。
佐世保も近づき、列車の本数も多い区間に入ってきました。
この左石駅からも下校する高校生が大量に乗ってきました。
撮影はちょっとお休みです。
超満員の車内、この鉄道の賑やかな一面に触れてほっとしました。
で、降りたのが佐世保中央駅。
このひとつ前の中佐世保駅との駅間距離は200mしかありません、鉄ちゃんの中には中佐世保で降りて走って佐世保中央まで移動して再度同じ列車に乗り込む強者もいます。(´∀`; )
出口へと降りていく階段は秘密のダンジョンのよう。
出口を出ると、周囲はアーケード街の裏路地のそのまた裏、こういう感じ好きです。(´∀`)
振り向くと駅、こんな感じですよ。
長い長いアーケード街を散策します。
事前にリサーチしていた佐世保バーガーのお店に着きました。
最もベーシックと思われるバーガーをオーダーしましたが・・・・。
でかっ!
でもバティは肉汁たっぷりですし、ソースもうまい!
何よりこのサイズ、がっつりと食べ応えがあります。
「これがアメリカか」と意味不明な感慨に浸ります。
さあ、宿に入って明日に備えて休みます。
松浦鉄道の乗り潰しのためには佐世保中央駅に戻るところですが、このアーケード街をもう少し探検したいと思いました。
佐世保駅とは明日の朝、ご対面します。
ハンバーグ、たこ焼き、佐世保バーガーといろいろいただいてお腹もいっぱい(´∀`)
今日はこのまま熟睡です。
それでは皆様、第2話、佐世保駅でお会いしましょう。(´∀`)
(続きます)
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