【JR線全線乗車の旅】山陰本線冬紀行【前編】
ども、ゆさっちです。
1月13日金曜日、午前6時。
夜明け前の京都駅です。
もうじき朝のラッシュアワーが始まり、通勤通学の方、そして観光客で賑わうことでしょうが、いまは早朝の静寂に包まれています。
今回はこの京都駅を振り出しに山陰本線を終点、山口県の幡生駅までまる二日かけて走破していきます。
もちろん未乗区間の仙崎支線もフォローしていきます。
さて、構内のスタンドで駅そばならぬ駅うどんをかき込み、山陰本線の発着する30番線ホームに向かいます。
待つことしばし、この旅のファーストランナー「特急きのさき1号」城崎温泉行が入線してきます。
京阪神地区と山陰を結ぶ特急列車はほかにもあるのですが、東海道・山陽本線を経由していくので、山陰本線をたどるには、まずこの列車に乗る必要があります。
さあ、早速乗り込みましょう。
京都を出発した列車は、京都の街を高架から見下ろし疾走します。
しかしすぐに嵯峨野あたりから車窓に渓谷が広がるようになります。
それにしても、今日は朝霧が一面に立ちこめ幻想的ではありますが、眺望という点ではいまひとつ…。
分水嶺を超えて日本海側へ、京都から2時間半弱、この列車の終点そして最初の乗換ポイント城崎温泉駅に到着です。
城崎温泉といえば、ゆさっち的には高校の頃読んだ、志賀直哉の『城之崎にて』を思い出します。
鉄ネタを絡めれば、志賀が城崎を訪れた理由は山手線に跳ね飛ばされて重傷を負いその療養のためなんです。
その中でイモリに石を投げて誤って殺してしまい、命について考えるという、なかなかパンクな内容だった記憶があります。
さて、本線にもどりましょう。
ここで浜坂行の各駅列車に乗り換えです。
JR東日本管内では絶滅危惧種、山陰ではまだ多数派タラコ色のキハ47がやってきました。
列車は冬らしい鉛色の日本海に沿って走ります。
でもこの旅の間、気温は高く鳥取の最高気温は16℃とのこと。
さて、かつての餘部鉄橋、現在餘部橋りょうのある、餘部駅で下車してみましょう。
鉄橋時代は人気の撮影地として名を馳せたのですが、強風にあおられて列車が転落する事故が起き、近年現在の橋に掛け替えられました。
ちょっと下に降りてみましょう、駅は観光施設化されていてエレベーターで降りることもできます。
コンクリートの橋脚の間にかつての鉄橋の橋脚も保存されています。
さあ、この界隈でもう一箇所、行ってみたい駅があるのです。
晴れていれば最高なのですが、この天気。
迷いましたが行ってみましょう。
豊岡行の普通列車に乗って一駅戻ります。
お隣の鎧駅にやってきました。
どうでもいい話ですが、ゆさっちの家の近くを走る阿武隈急行線には兜駅があります。
ここにやってきたのは、この駅から眺める海の青さに惹かれたから。
でも今日は生憎の曇天、はたしてどうか?
あぁ、やっぱりイマイチ。
でもこのコンディションでもインクを流したような海の青さはおわかりいただけますよね。
いつか晴れた日にこの駅に降りたってみたいです。
さあ、鳥取行の普通列車がやってきました。
列車は再び餘部橋りょうを渡ります。
終点の鳥取に到着です。
京都を出て以来、ひさびさの大きな街にやってまいりました。
鳥取に来たら、あのお店にいってみたかったんですよねぇ。
「スタバはないけど、日本一の砂場はあります。」で御馴染みの「すなば珈琲」(今はスタバもあるようです。)
ここで軽く昼ごはんと休憩を入れます。
(餘部駅で城崎温泉で買ってきた駅弁を食べたのはないしょ)
さあ、では本日のお宿のある益田まで特急「スーパーまつかぜ7号」でばびゅんとワープです。
ワープといっても4時間20分かかるんですけどね(笑)
この車輛、特急列車で主流の流線型ではなく、通勤列車のようにも見えますが、450馬力のエンジンを2基積んでいて、結構ぶっとばすのです。
車輛の製造には自治体の補助も出ていて、側面に二十世紀梨が描かれているこの車輛は鳥取県の補助で造られました。
ここからはビールとじゃがりこをお供にまったりと車窓を眺めていました。
そしていつのまにかぐっすりと。
宍道湖の眺めと、降り出した雨が窓を打つ音はちょっと覚えています。
と、はしょってしまいましたが益田に到着です。
ホテルで旅装を解くと、路地の軒先で雨を避けながら駅前の居酒屋さんで、一人初日の打ち上げです。
地酒・地魚を堪能しながら明日の計画を立てます。
明日は仙崎支線に乗ります。
仙崎といえば、金子みすゞ生誕の地。
できれば、その足跡を追ってみたいです。
また長門市からは未乗線の美祢線も出ています。
この際、美祢線にも乗ってみたいですね。
おっと、いい時間になってきました。
明日は5時台の出発です。
次回、後編もお乗り遅れのないように。
おやすみなさい。
(続きます)
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