【越美線】未成線メランコリックジャーニー【岐阜編】
ども、ゆさっちです。
叶わぬ想い、結ばれぬ運命の2つの路線をつなぐ旅。
前回は福井県側のJR越美北線を終点の九頭竜湖駅までやってまいりました。
まだ前半をご覧いただいていない方はこちらからご覧ください。
後編、字数長めですがよろしくです。
さあ、おなかも満ちたし岐阜県そしてもう一方の路線、長良川鉄道越美南線を目指しましょう。
ここで北濃駅に至るルートをググるとこのような先人達の経路が出てきます。
九頭竜湖駅→家族旅行村(大野市営バス)
家族旅行村BS→下在所BS(8km徒歩)
下在所BS→北濃駅(白鳥交通バス)
計画時、ゆさっちは足が悪く8kmの徒歩に耐えられないことや、以降の乗り継ぎに支障があることから、このルートがとれず、しばし地図とにらめっこ。
「岐阜県側のバスってまだまだ山の中に入るんだ。」
「終点は・・ここか。あ、なんかある・・ここいいかも、いってみよう」
とルートを決めました。
当然、歩いてはいけないので、タクシーでその地点まで行きます。
ちゃんと予約しておきましたよ。
タクシーは福井・岐阜県道127号線を走ります。
道に寄り添うように清流・石徹白川が流れます。
道はかなりタイト、すれ違うときはどちらかがすれ違える場所まで下がらなくてはいけません。
運転士さん「すみませんね、すごいとこでしょ。なんせド田舎なもんで。」
ゆさっち「いやいや、自分の住んでる福島の田舎もこんなもんですよw」
お互い田舎者どおし気があったせいか、田舎自慢に花が咲いてしまいました。
結果・・・すいません写真撮るの忘れていましたw
1枚だけ撮った失敗作ですが上げておきます。
そして九頭竜湖駅から約30分、目的地に着きました。
ここまでタクシー代は6250円でした。
白山中居神社です。
ちょっと中に入って見ましょう。
石段をそろそろと降りていくと神社の中央には清流が流れ、橋が架かっています。
それはまるで現世と神域を分かつ川であり、つなぐ橋のようでありました。
本殿へ向かう石段、苔むしてすり減り、雰囲気は満点なのですが登りづらいです。(´∀`; )
本殿です。
この神社の創建は紀元前まで遡るといいます。
華美な装飾のないオーセンティックな外観が、かえってスピリチュアルな雰囲気を醸し出しています。
ご才神は伊弉諾命、伊弉冉命、菊理姫命です。
菊理姫命は白山信仰の神社でご才神となっています。
伊弉冉命が火の神を産んだとき、やけどを負ってしまい、それが元で死んでしまいます。
それを悲しんだ伊弉諾命が黄泉の国に彼女を訪ねるのですが、喧嘩をしてしまうんですね。
そのときに仲を取り持ったのが菊理姫命なのです。
以来、菊理姫命は男女の仲を取り持つ神様と言われてみます。
このエピソードを知ってからゆさっちは菊理姫のファンなのです。
そこのあなた!菊理姫のラブパワーを試してみます?
Let's 参拝。
さて、お参りもすんでいい気ももらえたので再スタートです。
この神社の鳥居横にこの路線の終点(起点)となるバス停があります。
福井県に向かっては、ここが岐阜県側の公共交通機関の末端となります。
バスは1日3本、自分の乗る第2便は予約が必要です。
鳥居の前に立っている地域のコミュニティセンターの石段に座ってバスを待ちます。
日射しは強いけど、山あいに吹く風は涼やかです。
そして、自分一人が待つ寂しいバス停にもバスは時間通りにやってきます。
バスの車内は狭く、他の方も乗ってこられたので撮影は控えました。
文章でお伝えします。
バスはしばらく石徹白の集落を通ります。
段々畑に稲穂が実り、思ったより開放的で豊かな印象もあります。
そのせいか移住してこられる方も多く、おしゃれなお店も多いようです。
それで・・。
バスに乗ったときから首の後ろあたりがもそもそするんですよ。
コガネムシでもたかったかなと見ないで払い落とした15秒後。
お客さん「う・・運転士さん、でっかいスズメバチがおるっ!」
車内騒然、運転士さんは唯一の武器「消毒用アルコール」を蜂さんに噴霧し、酔っ払ったところを捕まえてリリースしました。
スズメバチ15分も首につけてたのか・・ゆさっち。(((º▽º ;;)
石徹白の集落を過ぎると白鳥方面に向かって九十九折りのWinding Road。
カーブの度にごろごろ転がりながら「ほんとにここに鉄道を通そうと思ったの?」と、考えておりました。
長良川鉄道越美南線の北濃駅に到着しました。
福井へ延びるはずだった線路は力尽きるように森の中へ消えていました。
美濃太田行の列車が停まっています。
これに乗って終点のゴールを目指します。
北濃を14:07に発車するこの列車は、誰でも乗ることのできる普通列車なのですが、「ゆら〜り眺めて清流列車2号」として途中駅からアテンダントさんが乗車して、車窓や沿線の解説をしてくれるのです。
美濃市駅の近くまで、車窓には長良川が寄り添います。
鉄橋を渡る度に左右に位置が変わるので、どちら側の座席に座っても楽しめますよ。
アテンダントさんによると、長良川は「日本三大清流」のひとつなのだとか、残りふたつは四万十川と柿田川なのだそうです。
北濃から終着の美濃太田まで、時間にして2時間半。
越美南線は72.2km、意外と長いのです。
でも車窓に映る清流・長良川、そしてアテンダントさんの楽しいガイドと相まって、楽しく過ごせました。
さて、オーラスです。
ここは長良川鉄道終点の美濃太田駅。
ここがこの旅の最終地点です。
名古屋方面、飛騨高山・富山方面は高山本線。
多治見方面は太多線、それぞれお乗り換えです。
2話に渡りお付き合いいただきありがとうございました。
お帰りの際は「スキ」「フォロー」などお忘れ物のないようお気を付けください。
では、また次の旅行記でお会いしましょう。(*> ᴗ •*)ゞ
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