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【さらば北海道】道東、乗りまくり・食べまくり【最終話】

ども、ゆさっちです。
午前5時前、網走あばしり駅前のホテルですっきりとした目覚めを迎えました。
自粛明け、久々の鉄旅。
楽しかった北海道とも今日でしばしの別れです。

今回の旅の目的は北海道を堪能すること、そして列車に乗りまくることでした。
そう、今日はここ網走から福島の自宅まで鉄道オンリーで一気に帰宅します。(*゚▽゚)ノ

ホテルをチェックアウトして、目の前の網走駅へ。
道東だけあって、この季節にしてはもう空は明るくなっていますが、駅周辺はまだお目覚め前のようです。
コンビニを含め食料を調達できるのは駅横の牛丼屋さんしかありません。
時間節約のため昨夜のうちにネットでテイクアウトの予約をしていました。
こんな時間にお弁当を取りにくるのは自分しかいないのか、ドアを開けると店員さんのほうから「ゆさっちさんですね」と話しかけてきてくれました。
(´∀`)

発車時刻まで間があるので、待合室で缶コーヒーを飲みながらまったりすごします。
今日は10月5日・・・。
網走駅の誕生日でした。
おめでとさんです!(*゚▽゚)ノ

さて、列車の改札が始まりました。
ホームに向かいます。

特急「オホーツク2号」札幌さっぽろ行です。
これから札幌まで約5時間30分の旅です。

出発定時。
しばらく車窓には網走郊外の眺めが広がりますが、空港のある女満別めまんべつ駅を過ぎると、北海道の原生林?が広がります。
車内アナウンスでは、シカなどが線路に近づくと急ブレーキをかけるのでご用心と言っています。
シカさんは鉄分を求めてレールを舐めにくるのだそうです。
ゆさっちもいつも鉄分を求めて線路周辺をうろついています。
レールは舐めませんが。(*´∇`*)

車窓に市街地の光景が戻ってきました。
北見きたみ駅です。
自分も含め、道外の方には馴染みの薄い名前ですが、実は人口125000人、釧路くしろと並んで道東を代表する都市です。
この辺りから旭川あさひかわや札幌に向かう需要があるのか、多くの方が乗車してきました。

北見を出ると、次の停車駅は生田原いくたはら、その次の停車駅は難読駅のひとつ、留辺蘂るべしべ
この間にあるのが「常紋じょうもんトンネル」。
長さ500m程度のトンネルですが、工事は過酷を極め、倒れた人は埋葬されることなく人柱にされたという伝説がありました。
そして実際にトンネルの修復工事中にコンクリートの壁の中から延べ60柱もの遺骨が出土されたそうです。
現在、トンネル付近には慰霊碑が祀られ、先人の苦難を今に伝えています。
怖い話をしてごめんなさい。
でもこうした尊い犠牲を払って、今快適な旅行ができているのです。

遠軽えんがる駅では少々停車。
ここではスイッチバックの要領で進行方向が変わります。
この間を利用してホームで外の空気を吸い、自販機で冷たいお茶を買います。

列車は白滝しらたきを出ると次の停車駅上川かみかわまで40分間、ノンストップで走ります。
「まあ、特急だからね。」
そう思う方もいらっしゃるでしょう。
実は、この2つの駅、隣どおしなのです。その距離37.3km。
在来線の駅間距離としては日本一長いのです。
昔はこの駅間にたくさん駅があったのです。
ずらっと並べてみましょう。
(白滝)-上白滝かみしらたき-奥白滝おくしらたき-上越かみごえ-中越なかごえ-天幕てんまく-(上川)。
そして白滝の手前には下白滝しもしらたき旧白滝きゅうしらたきとたくさんの駅がありました。
昔は駅ごとに集落があり、人の営みがあったのでしょう。
しかしそのことを今に伝えるのは、保線員用の詰所として残っている、かつての駅舎のみ。
それ以外にここに人のいた形跡を感じるものはありませんでした。
これらの駅が廃止になったとき、惜しむ声が多かった記憶があります。
山あいの秘境駅、確かにロマンチックですが、それだけではない厳しい現実があるのも事実です。

列車は山あいをぬけ、開けたところに差し掛かります。
やがて稚内わっかないから来る宗谷本線と合流し、車窓に石狩川が寄り添うと、列車は北海道第2の都市、旭川あさひかわに到着します。

ここから路線は石北本線から函館本線へシフトします。
札幌までは特急ライラック等で何度も通った路線。
札幌までは約90分、今朝は早立ちだったので仮眠をとります。
(っ ˘ω˘ )zZ

ふと、目を覚ますと列車は札幌の郊外を走っていました。
網走-札幌5時間半。
車窓から素晴らしい景色も、北海道の過去と現在の厳しさも垣間見ることもできた有意義な時間でした。

さて、札幌駅での函館はこだて行、特急「北斗12号」への乗り継ぎ時間はジャスト50分、時刻は12:00を少し回ったころ、ランチタイムです。
「札幌ラーメン食べたいな。」(*´ω`*)
自然とエキチカのラーメン屋さんに足が向きます。
チャーシュー増しでオーダーしたのがこちら。
ででん!

太くてもちもちの麺、どっしりとした味噌スープ。
バターやたっぷりのコーンが北海道を主張しています。
あぁ、うまいなぁ!(*´∀`*)

ホームに戻ると、列車が入線していました。
これから新函館北斗しんはこだてほくと駅まで3時間40分の旅です。

昼下がり、お腹も満ちていつの間にかお昼寝タイムになっていました。
目を覚まし、ふと車窓に目をやると、列車は噴火湾沿いに快走していました。

昔、寝台特急「北斗星」で北海道に渡るとき、まるで無限のように続くこの海岸線を飽きずにじっと見ていたことを思い出します。
いまだにこの風景は自分にとって北海道を象徴するものです。

今まで進行方向左手に見えていた海が遠ざかり、右手に大沼公園が見えればまもなく乗換駅の新函館北斗です。

新函館北斗に到着。
いそいそと新幹線「はやぶさ40号」に乗り換えです。

新函館北斗駅は新しく北海道の玄関口になり久しいのですが、機能的なジャンクションという印象で、情緒としては先輩の函館駅に負けますね。
さらに年を重ねれば貫禄も付いてくるのでしょうが、その頃には新幹線は札幌に直通してますね。(*´∀`*)

旅のフィナーレにグランクラスを奮発しました。
やがて列車は静かに動き出します。
おうちに帰るまでが遠足なのでしょうが、いつものE5系車両に揺られ、北海道を離れると、この旅もすでに想い出になりつつあります。

仙台で乗りついで福島着は19:31。
網走を出たのが5:56なので、約13時間30分の乗りまくり。
久々の乗り鉄、うん鉄分満タンです。

例の件で、グランクラスもアルコールの提供はまだNGでした。
軽食のお弁当と一緒にオーダーしたリンゴジュースで、心の中でよき旅に乾杯しました。

では、今回ははやぶさ40号の車内でお別れです。
また次の旅行記でお会いしましょう。
きっといい旅。ヾ(*´∀`*)ノ
(了)

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         SUMMILUX 35mmF1.4
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