[あと22日で仕事納め] 公務員になぜならなかったか
なぜ公務員にならなかったのですか?はよく聞かれる質問だ。
林学というマイナーな学問出身のために、この質問はどこに行くにもついて回った。実際、同期の半分以上は公務員になった。民間に就職した人も、辞めて公務員になったので、研究室の同期の公務員率は8割越えていると思う。
かつて先輩にこう言われた。「きゅうとうさんは、決まったことをちゃんとやるのが得意だから公務員が向いてるよ」
そのせいというわけではないが、いまだに未練がましく考える。ほんとは公務員になるべきだったんじゃないかと。みんなも公務員になったし、私もなるべきだったんじゃないかと。
なぜ公務員を目指さなかったのか?答えは、「なんとなく」だ。何となく嫌だったから公務員試験を受けなかった。はず、たぶん。
福利厚生が手厚いし、安定している。なにより休学期間があっても、民間よりもあまり採用には響くことはなかっただろう。
なんで公務員試験受けなかったんだっけ。自分の経緯を思い出してみる。
休学して9月卒業だったため、就活を始める時期が遅かった。内定をどこにももらえなかったら、次の年に公務員試験を受けようとは思っていた。家族との折り合いが悪く、実家をとにかく早く出たかったため、内定をもらった今の会社に飛び込んだ。
ああ、そうか私は何となく流れに乗ったのか。
先日とある音声配信で印象に残った言葉をお借りすると、私はただ「来たバスに乗った」のだった。
公務員になろうとしなかったのは、今あるのは流れに身を任せることにしたからだった。
もう過去に戻って別のバスに乗りなおすことはできないのだ。私がこれから選べるのは、今あるバスから降りるか、バスに乗り続けるのかどちらかだ。
なんとなくだけど、これからも公務員試験行きのバスには乗らない気がする。理由をきちんと説明することはできないけれど。
その理由を明確にすることができれば、何を軸にして仕事をしていくのか、譲れないものはなんなのか、自分の中でもっとはっきりさせることができるのかもしれない。
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