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冬の花火

実家から、帰ってくるバスの中でこれを書いている。
季節外れの花火があちこちから上がっている。
それがとても綺麗で、暗い気持ちを少し慰めてくれた。

実家に帰ったはいいものの、特にやることもなくて、ずっと考え事をしていた。

新卒一年目、縁もゆかりもない地方に配属され、慣れない仕事も、生活も、自分にとって、とてもつらいものだった。

とくに現場仕事はきつい。正直女性にとっても、私にとっても、大変なことが多い。

特殊な職種であるために、働いている人たちは、自分に合っているのだろう。そこまで苦になっているようにはみえない。きっと、そうでない人から、辞めていっているのだろう。仕方のないことだけど、だからこそ、悩みとか大変さとか理解してもらいづらいなと感じている。

設計の仕事は興味深い。現地で測量したことが形になっていくこと、取ってきた情報を、誰でも分かるように、図にしていく過程、ソフトの使い方を、少しづつ覚えること、はおもしろい、と思う。

一方でこの生活をずっと続けてはいけないとも思っている。この一年も時々限界が来て、体調を崩した。

もう少しだけ今の仕事を続けようかなと思う。
でも、まだ気持ちは揺れ動いている。時々とてもつらかったことを思い出した瞬間はとくに。

転職するにしても、残されている時間はあまりない。もう今年で26になってしまったし、30歳になるまであと4年しかない。

あれこれ悩んで、袋小路に入ってしまった。結局私は覚悟を決めきれないらしい。


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