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「星を追う子ども」を見て思ったこと(人間の弱さ,死への向き合い方)
こんにちは.
クルワンと申します.
子供の頃に一度見た経験があり,とても印象に残っている映画でした.
今年の正月に見返してみた際に書き残しておいたメモをもとに考察を書いていこうと思います.
これを機に新海誠さんの昔の作品(「空の向こう,約束の場所」「言の葉の庭」「秒速5センチメートル」など)を一通り見ました.
どれも考えさせられることが多く,とても面白かったです.
他におすすめの作品があったら教えてください〜
〜感じたこと/考察〜
1. 始めに
これは十数年前に1回見て、とても印象に残っていたのですが、世界観だけ記憶にあって内容はほぼ覚えていませんでした。
十数年ぶりに見て一番最初に思ったのは、ジブリっぽいなということです。
世界観にしろ、登場人物にしろ、出てくる敵にしろ、ジブリのような雰囲気がありました。
個人的に、クラビスとかアガルタとかの言葉の響きも結構好きで、一時期クラビスのアクセサリーを探していました笑
2. 新海誠監督の作品の共通点
新海誠監督の作品を何個か見て共通してるのは、人の出会いと別れを主題として、それをいろんな角度から描いていることかなと思います。
人間は弱いけれど、その弱さを受け入れてそれを乗り越えて立ち向かっていくことが生きている上での使命である、というメッセージがどの作品にも込められていると思いました。
3. 「死」について
「死ぬことは生きることの一部だ」
「人は誰しも死ぬ、そして違いはそれが早いか遅いかだけ」
当たり前のことではありますが、いざ自分がその経験をした時にこういう考え方ができるか、登場人物のように死者を蘇らせることに人生を賭けてしまうか、といった「死」の受け入れ方を学ぶことができた作品だったなと感じました。
死者を弔うことは大事だけれど、いつまでも死者に囚われていては自分が前に進めないですよね。
自分がいつまでも立ち直れずにいたら、死者も悲しむだろうし。
誰が死のうが、世界は変わらないし、時間は止まってくれない。
だからこそ自分だけ立ち止まっていたら何も起こらないし、前に進むしかない。
乗り越えるとまではいかなくとも、時間の経過とともに少しずつ受け入れられるといいなと思います。
未来に必ず訪れるであろう大切な人の死を思い浮かべてどうやったら苦しまずに済むかをよく考えるようになりました。
身近な人の死の受け入れ方についても最近思うことがあったので,別の記事で追々記載しようと思います。
4. 印象に残ったセリフ
「私、寂しかったんだ」
主人公が最後の方で、自分の奥底の心情に気づいて放ったセリフです.
それを聞いた時、なんだかグサッときました。
なんでだろう…
本当の気持ちに気づくことができた安堵感と,気づいてしまった切なさみたいなものなのかなと思いました(矛盾したことを言っているかも)。
感情の言語化ってほんと難しいですね。
話が脱線するかもしれませんが,本音を言おうとすると涙が出てくることってありませんか…?
なんでなんだろうといつも思っていますが答えが出ません。
INFJの傾向でありがちということをどこかで見たことがあるのですが、どうなんでしょうか…
5. 弱さについて
やっぱり人間って弱い。
でもその弱さがあるからこそ美しさを放つ瞬間もある。
出会いがあると必ず別れがあるので、その別れが辛すぎることがわかるから、出会いがないほうが悲しみも少ないから生きるの楽かなぁ、とか思っていたんですが、出会いを拒み続けていたらそれこそ色のない世界になってしまいそうで、でも辛い思いをするのは嫌で…ということを考えていつもループしてしまいます。
結局自分を守ることしか考えてないってことですね…
傷つくのを恐れていたら何もかも始まらない。
かといって恐れないようにするなんてことはできないんですよね。
自分の弱さを知って受け入れている人が一番強い。
自分でも自分のことがわからないことが多いので,noteでの発信を通して少しでも自己理解できたらなと思います。
6. 最後に
昔と今とで感じ方が違うのが実感できてとても新鮮な体験でした.
昔見た時はあまり理解せずに世界観が好きという印象しか残っていなかったのですが,今になって見ると深くて色々と考えさせられる映画だと感じました.
また十数後に見ると違った視点が生まれているかもしれないので,その時はこのnoteを見返してみて精神的な成長を感じれたらと思います。