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notty78
時空を超えて‥‥小説(将来の夢3/3)
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板張りの床を行ったり来たりする靴音。
B「行きたいんですか? 捜しに」
A「だって先生一人じゃ、捜せないかも」
B「皆(みんな)、出て行ったら、ミイラ取りがミイラになりますよ」
A「だけど・・・」
B「ふぅー。しょうがない、はい手袋。その代わり捜す時間は三十分で。三十分経ったら戻ることにしましょう」
A「わかったわ」
ロックが外され、木製ドアが緩やかに開
閉する音。いきなりケッケッケとオオタ
カの鳴き声。
時折強い風が吹き、草木が音を立てる。
A「水場にはいない。ここ下りたのかしら」
B「行ってみる?」
激しく藪を掻き分け、小石混じりの斜面
を下る二人の靴音。
A「え、あれ見て。何かいる」
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