
積極的分離の誤解 その3
皆さんお元気ですか?
Kaoriです👶
前回までの記事で、私が伝えたかったことは、
積極的分離論の段階について
ドンブロフスキーは、レベル1(一次統合)が社会の大多数を占める状態であることを認めているけれど、すべての人が実存的な疑問や自己葛藤、道徳的なジレンマを抱えながらレベル2(一次分離)、レベル3(二次分離)へと進んでいく訳ではなく、進まない人が悪い訳でも、劣っているという話ではないんですよ〜!
ということを伝えたくてシェアしました。
適切なプロセスを経ることができればレベル3の後半から、実存的うつやその時抱える悩みや葛藤が解消されていく方向に行き、退行を起こしにくくなっていくように思います。
退行は、古い自己からの離脱のためや一時的な機能低下が起こったりすることがあります、退行が長引くと停滞や絶望感が増したりするので
自分自身を大切にし、悩みや葛藤を受け入れていくからこそ、他者や世の中の見え方が変わっていくので
先ずは、自分自身をレスキューすることから始めましょうとずっと話しています。
ここで適切な対応ができないと、自己崩壊したまま停滞してしまうことになり、ドロップアウトしてしまう人が増えるからです。
何度も話してますが、基本的な生活を大切にする必要もあります。激しい自己崩壊は、成長のためとは流石に言えないレベルの人もいるから、生活の基盤は大切になります。
積極的分離でいう退行は、成長のための退行になるのですが、現実と理想の自分のギャップが激しい人や自己受容ができていない人は、激しい分離と退行を起こす可能性があるので、専門家のサポートも必要になるように思っています。
一般的な成長と積極的分離を体験しながら成長する人の違いの理解がある方でないと対応が難しいかもしれません。
激しい積極的分離や強い実存的うつは、素人や一人でサポートできるものではなく、専門家や理解ある方が協力し合わないと難しいと私は思っています。
ですが、積極的分離のプロセスを理解して整えていけば、様々な葛藤を抱えながらも、より良い自分自身へと精神的に成熟していくことができると
私もまだまだですが思うのです。
認知の歪みが強すぎない方なら、ヒントがあればちゃんと抜け出せます。
だから不安に思ったり、恐れたりしなくても大丈夫なんですよ。ということを私は伝えたいのです。
自己統合のプロセスを理解して地道に整えて行けば大丈夫だと話しましたが、自分自身を愛し、大切にし、どんな自分自身をも受け入れていくこと、ポジティブな自分、ネガティブな自分も両方受け入れていくことにより
新たな視野が拡大する
視座が変わっていくのです。
自分を受け入れているからこそ、他者や世の中の不条理なことも受け入れるキャパシティが拡がっていいきます。
ドンブロフスキーの書籍に登場するような
最終統合をされたのではないかと言われるガンジーやアインシュタインなどのような有名人を思い描いてしまうと、自分とはほど遠いと思ってしまう人もいるかもしれません
ですが私は、積極的分離は脇において
様々な悩みや葛藤を乗り越え、自己の統合がなされた人
調和的に生きている人はちゃんといると思います。
利他精神が子どもの頃から高かったとしても
自己犠牲的な利他を発揮するのではなく
健全な形でコミュニケーションがとれるようになったり
他者と調和的に接することができるようになっては行くものの、駄目なものはダメと注意したり距離を置くこともできるようになったりと
適切なコミュニケーションがとれるようになる人が増えると思っています。
フォロワーさんが直感の話をされていましたが
悩み苦しんでいたときの直感と
内面の葛藤が解消された後に来る直感は、情報の質も違ってきたりします。
自分の中に、入ってくる情報のステージも上がるように思います。
自己統合なんて言葉を使っていないだけで、そのプロセスを伝えている人は世の中に沢山いると思います。
悩んでいる方は、積極的分離であってもなくても
悩みや葛藤を乗り越えたあとにセルフケアについて発信している人達と繋がっているならば、どうやって乗り越えられたのかを知ってほしいし、実践してみてほしいです。
世の中や他者を批判したり攻撃していても
何も変わりませんが
他者を傷つけたりしなければ、感情が溢れたり、愚痴がでるのは誰でもあることだから良いと思うし、
仕方がないことだとも思ってます。
フォロワーさん達何人かの意見ですが、本当に伝えたい人には声が届かないのがもどかしい気持ちになります。
ですが、素直に捉えられている方は大丈夫だと思います。
病院時代の同僚に、私を見て、
「Kaoriちゃんは、私の叔母に似ているのよ〜自殺してしまったんだけどね」と言われたことがあります。
様々な職場で、「こんなにいろいろなことを考えている人は初めて見た」、「Kaoriさんは感受性がものすごく強いのだと思います」などと沢山言われてきたのを思い出します。
当時は、ギフテッドやHSP、エンパスなどの性質から来る悩みなどは、理解してはいなかったけれど今なら分かります。
自分自身がいろいろ考えすぎて、繊細で面倒に思ったこともあるし、渡辺淳一さんの「鈍感力」の本を読んでみたものの、20代だった私には、鈍感になって、新たなものの見方ができるようになれるかもしれないと読みましたが無理でした😅
20代の後半〜30代で、キャロル・アドリエンヌさんという方の「人生の意味」なんて本を何度も読み返しました。
付箋を貼ったり、ピンと来たところには沢山マーカーが引いてありました。
様々な悩みや葛藤に囚われていた人達が、その葛藤を乗り越えより良い方向へと向かったという症例が沢山でてくるのです。
最近本棚から引っ張り出して読んでみたのですが、昔読んでいた時は分からなかったことが理解できたりと、新たな発見がありましたね。
さて、積極的分離のレベル3〜4あたりまでは到達されてはいても、その苦しみや葛藤を抱えたまま乗り越えられずに、自己崩壊、精神崩壊してしまわれ生涯を終えた有名人は沢山いるなと思っていて
私が思いつく方だと三島由紀夫、太宰治、尾崎豊、
ニーチェなど
他にも沢山いると思います。
ちなみに副腎疲労のうつでドロップアウトした1年後に、コンディションがよくならず、一人で生活するのは限界を感じて、太宰治も入院したらしい精神科病棟に3ヶ月だけ任意入院したこともあります……。
家政婦は見た!(子供ながらに市原悦子バージョンが面白かった)でなく、Kaoriは見た!😂なのですが
入院患者さんに、ギフテッドやHSP、ASD、ADHDの方は沢山いたのだろうなと振り返ってみると思います。
葛藤を乗り越えられずに生涯を終えた方達が
ドンブロフスキーの理論に辿り着いていたら
今頃どうなっていたのでしょうか?
生まれるのが早かったために、情報がないから
その悩みや苦しみがなんなのかも分からずに命を絶った方達もいるのだと思います。
不思議な話で申し訳ないですが、魂視点で見ると、死後もその方達が悩み苦しんでいる訳でもないんですけどね。その苦しみの周波数帯に繋がることはできると思います。
ドンブロフスキーは1902年〜1980年の78歳で生涯を終えられていますが、
ドンブロフスキーが積極的分離論を提唱し始めたのは、1950〜1960年代で、50歳前後からです。
「PositiveDisintegration」を出版されたのが62歳頃の話になるようです。
ドンブロフスキーが様々な人を見てきて、
尚且つご自身が体験していなければ、
できなかった理論なんだと思います。
偉そうに話してるのではなく、調べるうちに、ドンブロフスキーも苦労されたのだろうなと本当に思いました。
ご自身の成長に伴う苦労だけでなく
積極的分離論を提唱するための苦労です。
精神疾患や情緒不安定なことが異常とされ排除されたり、悩みや苦しみや葛藤は成長に不可欠なことであるとか、トラウマに関すること、発達の多様性などの理解がまだまだ無かった時代だと思うし、
提唱するにあたり、成長途中の方との摩擦なども体験されているのではないかなと思ったのです。
世の中の人に、認知してもらうって
新しいものほど大変なことだなとつくづく思います。
だけど、この理論をドンブロフスキーが残してくれたことで、この悩みや苦しみ、葛藤は成長のために必要なこと、自己が統合されるプロセスなんだよ〜
こんな悩み方をしながらも成長していく人もいるという情報を残してくれたのには、感謝ですね。
またドンブロフスキーが理論を提唱し始めた年齢を知って納得しました。
精神が成熟し、統合するということは
何十年もかけて行われるプロセスでもあるからです。
積極的分離の段階は、数年から数十年かけながら上がっていくプロセスであるということなんだから
慌てたり急かしたりするものでもなく
それぞれの成長のスピードで行けばよいことである
積極的分離は一般的な成長とは違うかもしれませんが
そもそも人間が精神的に成熟していく年齢はどのようなものなのかを無視して、積極的分離の成長の段階をだけを語るのは難しいと思いました。
私の記事は20代〜50代の方が読んで下さるのですが、50代は少なくなります。
記事によっては援助職の方や50代〜60代の方もでてきます。
20代〜60代の人では、人生経験も社会経験も全く違います。積極的分離論を情報として捉えるときのロケーションが異なるのも仕方がないですよね。
私より若くても成熟した人がいるし
私より歳上でも健全な成長プロセスを経られなければ、未熟な方もいることがある
その多様性を理解しないと
トラブルになる原因になるのだろうと改めて思いました。
私より先に進んだ若い人や大人の人がいたとしたら
さぞかし苦労されたのだろうなと労う気持ちが湧いてきます。
どちらが上とか下とかいった気持ちにはならないのですが
人によっては、どうしょうもない人がいるし、仕方がないこともあるなぁと思ってます。
私も含め人間は完璧ではないのです。
次の記事では、
三島由紀夫、太宰治、尾崎豊、ニーチェに関する積極的分離に関する質問
最終統合を遂げたと言われるガンジーとアインシュタインの積極的分離に関する質問
統合を迎えないまま生涯を終えた方と
最終統合をのプロセスを経て生涯を終えた方についてのChatGPTの解答をシェアしたいと思います。
続く
Brilliant Beauty Message Kaori✨✨