REVERSE：月からの手紙｜＃詩のようなもの
【 ありがとう、ヨル 】
ヨルからの手紙がきた。
ヨルはいつも、郵便受けに手紙をくれる。
それを、仕事がえりに受け取る。
グレーの封筒、グレーの便せん。
ブルーブラックのインク。
・・・ヨルの手紙は、ひとことだけ。
「さびしがらないでいいよ」
「キミは、ヒトリじゃない」
「いつもみまもっているよ」
「カラダに気をつけて」
そのひとことで、あたたかな気持ちになる。
でも・・・
ほんとうは、
ヨルがききたい言葉じゃない？
―――ヨルは、だいじょうぶかな？
私は、ヨルの手紙でだいじょうぶになったよ。
こんどは私が、ヨルに手紙をかくね。
ヨル・・・ありがとう。
会いに行くよ、ツキ
ひとり 過ごしていた
仕事をしては 帰った
郵便受けに 入った
手紙 ひとつ 見付けた
薄紫の 封筒、
薄紫の 便せん
・・・ツキの ことばは
歌っていた。
「きみを ずっと 見てる」
「ふたり会った 『場所』へ・・・」
「いつでも良いから 来てよ」
「きみとの『場所』を 言うよ？」
「・・・あおい 桔梗のはなが」
「いつか さいてた『場所』だよ」
僕は 空を 見上げた
コンペイトウの 星と
ツキは いっしょに微笑った
会いに行くよ・・・ツキ。
▶Que Song
青い花／空気公団
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🌟Ｉam a little noter.🌟
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