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お父さんへ〜31年めの手紙〜|#エッセイ



 2024年10月20日。


 お父さん、今日はもう、31回めの命日になるんですね。


 お父さんの旅立った日のことは思い出せません・・・多分、余りにも辛くて、記憶から消してしまったのでしょう。


 お父さんは本当に私に優しくて・・・旅立つ直前、ほとんど何も口に出来なかったのに、


 「さ◯◯、アイスクリームが食べたい」


 と言って、差し出したスプーンから思いの外しっかり、カップの中身を食べてくれましたね。びっくりしました。


 それがある意味「最期の食事」でした。私の手ずからそれが出来たことは、今も心の慰めになっています。






 
 お父さんは私の誇りでした。


 何処でも誰にでも分け隔てなく親切で、スポーツ万能で、野球とゴルフをこよなく愛し、運転が上手で、音楽と映画に詳しいお父さん。


 

 煙草を吸いながら、機嫌の良いときは鼻歌を歌っていたお父さん。


 
 休憩するために店舗の上に上がってきたとき、何かしてあげたくて


 「珈琲を飲む?」と訊いたら、欲しくなくても


 「ああ、淹れて?」と必ず断らず、返事してくれたお父さん。


(・・・涙休憩・・・) 


 
 お父さんほど優しい男性ひとには、未だかつて巡り合ったことはありません。


 弟の家にお仏壇があるから、大したことはできないけれど、写真立てを置いてある本棚に、花を買ってお供えの代わりにしました。


 果物にこだわりのあるお父さんだから、葡萄と梨を少し揃えました。もっと美味しい品を用意出来なくてごめんね。


 
 お線香代わりで、お父さんが吸っていたマイルドセブンに火をつけて、煙をくゆらせようかと思ったんだけど。もう売ってなかったよ?銘柄が無くなったんだね。


 


 
 お父さん。和歌山のお寺で、亡くなった人の話が聞けるところがあるんだそうです。もし行くことがあっても・・・言いたいことや聞きたいことが沢山たくさんあって、何から話せば良いか分からなくなりそうです。 


 ひとつだけ聞くとしたら・・・




 お父さん。


 私は、お父さんの望む娘に

なれていますか?








▶Memorial Song

夏木マリ・泉谷しげる:2013:胸が痛い







 父について以前したためたnoteです。(母のnoteも収録)


 何回書いてもまた書きたくなる記憶たち。よろしければご高覧下さい🌿

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また、次の記事でお会いしましょう!



🌟Iam a little noter.🌟



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