「超訳 世界恋愛詩集」を尾道の書店で発見!|#本の紹介
少し前ですが、2月に娘の卒業展を観に行くため、尾道へ行きました。
尾道の街、とくに商店街は昭和レトロの宝庫で、それが「温故知新」にまで昇華しており、文化度が高い!!と
感激したのでした。
《再掲》夜の尾道商店街。
そしてこのnoteの本題。
レトロな書店で選んだこちらの本。
『超訳 世界恋愛詩集』
菅原 敏/絵 久保田沙耶
↓ ↓ ↓
超訳したものと原文を読んで、
思わず唸ったものをふたつ、ご紹介します・・・
《そうね、私は年をとった》
1.(超訳)
もうおしまいだ
とあなたがいった
そうね
わたしは年をとった
時雨にぬれる木の葉も
かつての約束の言葉も
色あせてしまったから
原文は・・・
《小野小町》
1'.(原文)
今はとて 我が身時雨に
ふりぬれば
言の葉さへに うつろひにけり
2.(超訳)
あのころ わたしは
夜の衣を裏返して着た
あなたが触れた表地に
いだかれ 素肌で感じていたい
どうか夢で会えますようにと
あなたを想い 袖を通した
2'.(原文)
いとせめて 恋しき時は
むばたまの
夜の衣を 返してぞきる
次はこちら。原文が何か分かりますか?
noter様なら全員ご存知のはず。
3.(超訳)※本から一部抜粋
おもちゃみたいに壊れた街に
それでも 春はやってくる
山はいつでも そこにあり
草は青く 木々は風にそよぐ
戦争なんて 可笑しいだけ
花を見て ただそれだけで 涙が出る
おまえ想えば
鳥の鳴き声 ただ聞くだけで 心が揺れる
正解は・・・
《国破れて山河あり》
春望/杜甫
国破れて山河在り
城春にして草木深し
時に感じては花にも涙を濺ぎ
別れを恨んでは鳥にも心を驚かす
如何でしょうか?このような超訳の
恋愛詩の古典が、全部で35篇あります。
(ディキンソン、ゲーテ、バイロン、在原業平、ボリス・ヴィアン、ハイネ、陶淵明、ロルカ、与謝野晶子、マリー・ローランサン、ヘッセ、etc.)
これはcakesで始まったWeb連載を抜粋したものだそうです。
超訳の度合いは、訳者の菅原敏氏の仰る通り詩によって様々。大変興味深く読めました。話の種になるかも?
よろしければご一読下さいませ😊
↓ ↓ ↓
Amazonのサイト。
▶与謝野晶子の恋愛詩
ナスターシャ・キンスキーが美しい。
(画質は悪いです)
大昔のCMは見るべきものが多いと思う。
🌟Iam a little noter.🌟
🤍
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