午睡〈シエスタ〉で見る夢|#シロクマ文芸部
小牧幸助様のnoteを拝読。
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午睡で見る夢
夏の雲がむくむくと立ち昇る日。
貴璃は亜熱帯と変わらぬような暑さから逃れ、自宅の静かな寝室へ避難した。
空調をいっぱいに効かせ、一気に部屋を冷やす。
ベッドに倒れ込むと、ワンピースのオレンジの花が広がって咲いた。片手を額に当て、目を瞑る。
―――
この時期は、体力がぐっと落ちてしまう。食欲が失くなるせいだろうか。
いつしか貴璃は、部屋が冷えてゆくとともに、うとうとと微睡んでいた・・・
午睡で見る夢。
空から女性たちが落ちる映像は、やけに生々しかった。目が覚めて身体を起こすと、少し冷や汗をかいていた。
閉め切った大きな窓の外では、夢と同じく、晴れからにわか雨に変わっていた。
窓硝子の表面に、雨の雫が次から次へと洗うように流れている。
(まるで、夢の女たちが泣いているようだわ・・・)
貴璃は心で呟いた。
【fin】
▶Que Song
メロウ/椎名林檎
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🌟Iam a little noter.🌟
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