年下の男の子♡|#エッセイ
私の父は4人姉弟の末っ子で、母は3人兄妹の真ん中。ゆえに親戚はゴッドファーザー並みにいる。
とくに、ほんの近所に住んでいた、書道の師だった伯父と、つい最近逝去した大正生まれの伯母の家とは交流が深い。そこの従姉妹たち(美人!)とも、実の姉妹のように仲良くしている。
従姉妹たちの子どもは5人。ほぼ同時期に生まれた。
ちょうど高校生くらいの頃、文学少女だった私が読書に耽っていると、
「佐代子お姉ちゃん、遊ぼう!」
と何人か連れ立って、部屋に入って来た。
私も幼い頃、従姉妹たちによく遊んでもらったので、多少面倒でも必ず本を閉じて、トランプやボードゲームなどに付き合った。運動音痴なので外遊びはしなかったが、今で言う【学童】と同じ役割をしていた。この経験によるのか、娘や息子のクラスメイトも、1回遊びに来たら毎日のように訪れることが多かった。
子どもは動物的なカンを宿しているので、「Welcome」な家はすぐ分かるのだろう。
話を戻すが、小さかった甥っ子たちも大人になって、結婚して家庭を持つようになった。彼らとは15歳くらいの年齢差である。
その中にひとり、独身の甥がいて、今でも法事などで顔を合わせると、
「佐代子お姉ちゃん!」
と近寄ってきて、近況報告など熱心に話してくれる。
今、京都の有名な神社の神職で、ちゃんと役職も就いて立派なのだが
(神社のお祭りで、平安装束で乗馬したりもする)、
「佐代子お姉ちゃん、京都に来たら、声かけてよ」と気さくな笑顔を向けてくれる。
スーツをビシッと着ていると、
「大人になったな・・・!」
と眩しいくらいだが、子どもの頃を思い出して、可愛くて仕方がない。一体いつ、どんな彼女と結婚するんだろうか。
以前甥の神社に、その母親にあたる従姉妹の着物で行った画像を見せた。
「あ、そうしたら送って?
LINE交換しよう」
と言われて、何故かちょっと、ときめいてしまった。
・・・いやいや、郊外に引っ込むと、刺激が少なくて、すぐ甥の言葉でも反応してしまう。
背の高い甥と頭を突き合わせて、ふたりで隅で携帯をかざし合っている姿。
・・・きっと空にいる伯父伯母は、微笑ましく見ていることだろう。
▶Que Song
HAPPY BIRTHDAY/back number
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