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幼なごころに戻る街〈神戸・東遊園地〉|至福の旅


 昨年のある平日の昼下がり。高校の親友と、地元神戸で会う約束をしました。

 大抵月一度のペースで、予定が合えば2、3人でランチを共にし、心ゆくまで歓談します。


 この日は、保育士や学童に携わる友人から、旧居留地でランチ後『こども本の森』という施設に行ってみようと提案されました。


 それは、想像以上に幼なごころを満たしてもらうShort Tripでした。



 冬の1日を再現してみます。



🌟旧居留地〜異国気分の街並み

 

現役のレトロ建築。
海へと続く


 神戸・元町駅で待ち合わせ。


 浜側へ下ると、DAIMARUの大きなデパートがあり、そのあたりから外国人の旧居留地になります。


 高名なインポートブランド、お洒落なファッションブランドなどが入っているレトロビルのウインドゥ。



 幸せな場面を写して、シックな色調で飾られています。見て歩くだけでも楽しい。


夜は格別の雰囲気。


 街全体がきらきらしたラメの微粒子を撒いたように見える、この年末年始の時期の華やぎは、歩いていると次第に浮き立つ気分になれます。


 街ゆく人も皆お洒落です。デート中のカップルや、ウエディングフォトを撮影している人たちがいるなど、「おめかしして歩く」というのが似つかわしい雰囲気なのです。


 まずはランチタイム。並木道沿いにある、【Bar&Bistro 64】へ。



 ここは人気があるため、予約必須です。

🌟Bar&Bistro64


Bar & Bistro 64
パリのお店のよう
https://www.potomak.co.jp/shop/958/


テラス席。
夜はランプが点く
夜、
カウンターで飲みも良き♪

 オリーブパンが到着。本の装丁で使われるようなグラシン・ペーパーに大切に包まれてあります。


焼き立てでほかほか



 オリーブオイルを少し染み込ませているので、割くと香りが広がりました。(追いオリーブオイルも有るそうです)


 この日メニューにあったデリプレートは、彩りよく華やかに盛り付けられていて、美味しそう。


 こういう外食が、おうちごはんでも参考になります。


64デリプレート



 キッシュ、カルパッチョ、もち豚のハムやフルーツ、新鮮な野菜など。



 食材のバランスがとても良いです。丁寧に、プレートの内容をひとつずつ説明してくれるのがまた嬉しい。



デザートは
チョコレートケーキ。


ドリンクバー&
メインディッシュ&
焼きたてオリーブブレッド&
シェフの気まぐれデザート付き

(ランチの予算は
¥1,000〜¥1,999)



 2時間制ですが、結構ゆっくり滞在出来ます。



 ランチを頂きながら、友人との話は尽きることがありません。学生時代からのお互いの「よしなしごと」をほぼ知り尽くしている仲間です。家族のようなもの。




 とくに、顔すら忘れていたような昔のクラスメイトのエピソードを聞くと、そうだった!と懐かしくて会いたくなります。



 (後記:久し振りに会うと、結構覚えていてくれましたね!
 思わぬ告白も頂いたりして…)

 同い年のため、生活面でも共通認識が多く、お互いに傾聴をしやすいように思います。


(一人は娘同士も同い年です)


 良い話も悪い話も受け入れてくれる。様々な人間関係を経てみると、そんな存在は貴重です。




 沢山おしゃべりして、お腹も満たして、その日のメインイベント、


 「こども本の森 神戸」へ。



🌟こども本の森 神戸

特徴的なコンクリートの壁。


 2022年、神戸の東遊園地に誕生した「こども本の森 神戸」は、建築家安藤忠雄氏がデザインし、私財を投じて神戸市に寄贈した図書施設。


空を映して。


 「本をひらく、世界がひらく。」のコンセプトどおり、入口をくぐると壁一面に棚が並んでいます。


 まさに「本の森」

絵本の蔵書数約18,000冊。


 青りんごはサミュエル・ウルマンの詩「青春」をモチーフにしたもの。


2階までびっしり!!


 子どもが興味を持てるよう、そして新たな本との出会いのきっかけになるよう、表紙を見せて並べられています。



 (取りにくい高い棚の本は、同じ蔵書が手近にもう一冊用意されています)


色んなところに読むスペースが
吹き抜けの教会のよう
赤ちゃん向けは座って読めるように


引き出しにも絵本が…
外の公園でも読めます


 まじめに机で読むのではなく、探検するように、またはくつろげるようにスペースが工夫されています。


 2階へ上がる階段も読書スペース。家のあちこちで本を読んだ記憶、noter様ならあるのではないでしょうか。

どれにしようかな…
みんな真剣。
2階のカウンターで。
私の選んだ本たち。


 もともと絵本好きで、幼稚園や小学校でも「読み聞かせ」をしてきた私は、すっかり夢中になりました。


 時間を忘れそうになりますが、ご注意!
90分の完全入れ替え制です。




 (椅子で読みたい人は早めに入ってキープしましょう)


 ふと棚で見つけた本。子どもの頃、何回も何回も読んで憧れたエルサ・ベスコフを見つけて心躍りました。


エルサ・ベスコフ(Elsa Beskow)
スウェーデンの絵本作家


 現役の子ども(?)とママたちだけでなく、高齢の方や若い大学生くらいの女子グループ、大人の男性も訪れていました。きっと、同じく幼なごころを取り戻しに訪れたのでしょう。


 こども本の森は、神戸以外にも、東京/大阪/岩手/熊本にあるようです。




🌟東遊園地


東遊園地横
フラワーロード


 「こども本の森」の外に広がる東遊園地は、久しぶりに行くとすっかり様変わりしていて驚きました。


 (以前はどちらかというと球技場のような、とくに何もないスペースでした。イベントも、月1回消防署の吹奏楽団が演奏する程度でした)


街なかにある広大な公園。
海に近いロケーション


インターナショナルな雰囲気


親子で遊べる芝生広場!


 ボールを使ったり、走り回ったりのアクティブな親子。

 寝転んだり、シートの上でおしゃべりをしたりする親子。

 それぞれお気に入りの時間を過ごしていました。芝生のまわりにもぐるっと木の座るスペースがあり、子どもたちを見守りやすくなっています。

カフェ併設


休日にはこんな風景も



 もしわが子が小さければ、きっとこの公園にママ友だちと来ただろうな、と少しうらやましくなりました。街でランチしたあと、思いきり子どもを遊ばせられるなんて最高です。


 神戸は震災から30年経ちます。街がフェニックスのように再生しているのを実感しました。


 東遊園地では、イベントがちょくちょく開催されているようです。





 この友人たちとのShort Tripは、幼なごころと元気をもらえるものでした。



 やっぱり気のおけない友人たちは、私の一生の宝物と言えそうです。





自分の生まれた街、

大切な神戸。


ふるさとの街/神戸が甦るのは

私にとって―――いえ、

神戸市民にとって、

何より嬉しいものと

言えるでしょう。


(また 新たな美しい思い出が 

此処で つくれるのだ…)


その感慨にしみじみ浸ります。




これからも

もっともっと発展して、

誰が訪れても良かったと

思える街になってくれたら

良いなと思います。


もしお近くへ行かれた際は、

ぜひ一度、

ふらりと訪れてみて下さいませ。


▶Que Song

夜明けのうた/宮本浩次




 お読み頂き有難うございました!


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 また、次の記事でお会いしましょう!


(2025.1.18改稿)



🌟I am little noter.🌟



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