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魔女の住処へ|#ふぉれすとどわあふ

ふぉれすとどわあふ企画、歩行者bさんのお話の続きで進めたいと存じます。

↓ ↓ ↓


ミユの雑貨店に帰ってきたケイはひとり、ダークフォレストの魔女のことが気になって仕方ない。

旅人さんの話を聞いて、いたたまれなくなっていた。

できるなら魔女をやっつけて、それは無理でも薬草の書は取り返したい。

そんな思いが胸から溢れて止まらなかった。

「ミユさん、今薬草の書はどこにありますか?」

ケイが訊くとミユは温かな微笑みを向ける。ケイはそれだけで胸のざわつきが収まった。

「それがね、おもしろいのよ。薬草の書はずっとここにあるの。このお店に。でも時代はずっと昔、まだ私たちの知らない昔にね。たぶんこんなお家はなくて、ただの森だと思うの。でも場所はここなのよ」

「魔女っていったい」





魔女の住処へ〜

ふぉれすとどわあふ



風の旅人(BRILLIANT_S:type)


ドアのベルが鳴って、クマさんと旅人が入ってきた。


「ダークフォレストに行くぞ」


少し緊張した声で、クマさんが宣言した。ミユは目を大きく開き、ケイはしっぽをぴんと立てた。

「・・・私も連れてって!」

ケイは黒い毛を光らせて、珍しくよく通る声を上げた。


「今ミユさんから聞いたの。
“薬草の書はここにある”って。でも、昔から今まで見えないんだって・・。

きっと、きっとね、魔女が魔法で封印していると思うの。

だから、魔女をやっつけるか・・・ここに連れて来て、封印を解いてしまおう!!」


ケイは話しながら、旅人やクマさんの足もとをくぐって歩いた。


「―――そうすれば、問題はセ・フィニ、万事解決するよ!」


ケイは右の前あしで自分のヒゲをつるりと撫で、気取った顔を作った。




ミユの雑貨店から、風の旅人とクマさん、ケイは外に出た。


風の旅人は荷物の中から白っぽい小さな敷物を取り出した。すると、敷物はみるみる大きくなった。その敷物は見たこともないような異国の柄で彩られていた。


旅人に促され、クマさんとケイは恐るおそる敷物の上に乗った。それをたしかめたあと、

「―――ヴォタナ、ヴォタナ ネアケセ!」


風の旅人は凛々しい声でまじないを唱え、手を伸ばして前方を指差した。


敷物は一人と二匹の重さを物ともせず、ミユの雑貨店の上空をゆっくりと旋回して、何処かへ向かって飛行した。


「・・・わあ・・・」


クマさんとケイは四つんばいで下の景色をのぞき込んだ。


「どきどきするよ。ねえ旅人さん、これってダークフォレストへ行くのね!」


ケイは鳶色の目をきらきらさせた。


風の旅人はケイをやさしく見下ろした。そして腰のつるぎを握ってさや・・におさめ直し、ガシャッと音を立てた。


「―――そうだよ。魔女のところへひとっ飛びだ!!」




【 continue 】



🪻続・き・を・選・ん・で・下・さ・い🪻



①魔女を雑貨店へ連れて行く

②魔法にかかって全員蛙になる

③薬草のレシピを手に入れる


#ふぉれすとどわあふ

拙作ですがご査収よろしくお願いいたします。


続きで楽しんで頂ければ幸いです😊




お読み頂き有難うございました!!


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また、次の記事でお会いしましょう!


🌟Iam a little noter.🌟



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