見出し画像

妻は心配症|#エッセイ

 【つぶやき】で昨晩、「noteがしばらく書けないかも?」と申し上げたが、現時点で大丈夫そうなので、近況をしたためてみる。


 実は夫が入院した。1週間近くハードスケジュールで出張をして、体力/気力が尽き果てたのもあっただろう。


 帰るなり、ほっとしたのか40度以上の高熱が出て、水分とゼリー飲料しか受けつけず、部屋にこもってしまった。


 こういうときの夫は、何故か取り付く島がない。傷ついた野生動物のように、部屋を真っ暗にして誰も近寄らせない。


 それでも私は心配で何度か部屋に入り、

「氷枕替えようか?」

「欲しいものや、おじやでも何でも食べたいものはない?」


と尋ねるのだが、


「無い」

「今何も欲しくない」


 などと、すげない返事しか返ってこない。 声をかけたのが眠る邪魔になったかな、と逆に申し訳なくなってくる。



 ・・・この「いたたまれなさ」は、以前noteに投稿した。



当時愚痴を聞いて頂いたnoter様、
この場を借りて御礼申し上げます🙇






 ・・・結局、今回は、流行り病でもインフルエンザでもなく、血液検査でも不明ということで、大きな病院で精密検査をした。


 「肺炎」と「何らかの感染症」、それに加えて、もしかしたら内蔵に合併症があるかもしれないとのこと。


 話を聞くと重そうだが、今日午後から面会許可が出たので行ってみると、点滴や食事が効いたのか、随分顔色と目力めぢからが戻っていた。



 (―――だから、何か食べる?と訊いたのに・・・😿)


 私の父が逝去した年齢と、夫の年齢が同じなので、何かあると、こわさがフラッシュバックしてどうしようもない。




 面会時、夫は色々私が持参した中からボールペンを出し、入院申請書を書き始めた。


 「・・・これ、記入してくれる?」と手渡され、私は自分の名前などを書いた。


 【続柄】欄で念の為に、

「(“配偶者”でなくて)“妻“で良いんだよね?」


と訊くと、


「あ、“毒”と書いても良いよ」


と笑ったので、ゆっくり顔をにらみつけた。


 (―――この分だと、心配なさそうだわ)


 せっかく退屈だろうと、好きそうな文庫本も用意したのに。


 ・・・それでも、まだしっかり経過観察(順調に進んで1週間)をしないといけない。


 「また、明日も来るね」


と片付けていたら、



 「とくに用事はないから、来なくても良いよ?」




 ・・・本当に、ツンデレ夫である。




お読み頂き有難うございました!!


スキ、フォロー、コメント、シェアなどが励みになります。


また、次の記事でお会いしましょう!



🌟Iam a little noter.🌟



  🤍

  

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?