【マーケティングトレース】ブーブークッション編
パンチラインクリエイターのぶたくざです。
今年の年初、長女(小6)が行きたいというので多分20年ぶりくらいに渋谷の109にいきました。
そこで帰り際、ビレッジヴァンガードに寄りましてとある商品を購入したのです。
40歳のおじさんが渋谷で唯一自分のために買ったもの。
それは「ブーブークッション」でした。(緑)
たしか税抜き280円くらいだったと思いますが、数年前ダイソーで100円で買った記憶もあります。
ビレヴァンで買ったということを差し引いても2倍以上の売値で販売されていたわけですが 年初のいろんな場面で笑わせてくれたパフォーマンスを考えるとハイコスパ。いい買い物だったと言えます。
作りはシンプル、原価率もたかだかしれているこの商品の前身には弱点がありました。
今回、迷わずレジに向かったのはその大型アップデートが見事だったからです。
かつてのブーブークッションの弱点とはなんだったでしょうか。
アップデート後の総合力の高さをかみしめながら「ブーブークッション」をマーケティングトレースしてみたいと思います。
考察
<弱みの克服>
手ぴかジェルなどを持ち歩いて食事前にアルコール除菌するのが当たり前になった現代において、複数人が口をつけたかもしれないクッションを膨らますわが子の姿は親御さんにとって青ざめるシーンでしかない。
この克服なくしてグッズの生き残りは厳しい。
<脅威>
脅威については、打ち手が講じにくい。
いじめなどは、最終的にユーザーのモラルに依存する。
責任の所在を擦り付けられないようにできることとして製品には但し書きをつける。
販売店頭で「いじめに使わないで」という呼びかけを行いながら製品宣伝もできる販促ができればモアベター。
「弱み」を克服するアップデートの二極化**
<純然たる製品の進化>
すでに完璧といえるクオリティで下記の難点を克服し実用度を格段に引き上げています。
・口をつけなくても膨らませられる
・連続して音を鳴らすことができる
・いたずらを仕掛ける際の予備動作短縮化
<DX:新技術を実装したアプリ化>
すでに単に音を鳴らすというだけではなくARや顔認証をトリガーにしたプログラムは作られているのを
ネット上で確認しています。
・AR技術との邂逅 →音だけでなく視覚的に笑わせにかかっている
・顔認証技術との邂逅→PCの前に着席したときに顔認識し発砲
勝手に4Pを再定義してみた
商品の完成度は隙がないので、積極的に改善案を出せるのは主にプロモーションだと思っています。
どのようにユーザーを巻き込めるか。UGCを意識した露出、展開を図っていきたいなと思います。パッと思いつくだけでこれだけ出てきます。
メーカーの方、お声がけ待っていますw
編集後記
はじめての記事投稿なのに、ほんとにこのチョイスでよかったのかなという不安。(筋トレだからまあ、いいのか・・・)
結構がっつり時間とカロリー使ってしまってしまいました。
佐々木紀彦サンの提唱する「編集思考」を普段から大切にしていて
おれだったらこうするな・・・と思う場面によく出くわします。
いろんなフレームワークに当てはめてみて、これ行けそうだなと
思ったとき企画書に落とし込む。
そんなことをライフワークに、仕事の合間でシコシコやっています。
最近いろいろなところで言われていることですが、企画自体には価値はなく行動して形にすることこそが正義だという意見。
その通りではあると思うのですが自分は企画力、大事だと思っています。
企画に魅力がなければ、周りを巻き込めないし熱量だけ人一倍あるというタイプのほうが苦手だし。
この企画は骨をうずめる価値がある!というイノベーションに出会って「呪い」にかかって信じ抜けるか。
すでに成功しているプロダクトの狙ったマーケットや、トレンドの成功要因を抽出、抽象化して再現性を追い求めていくトレーニングは大切だと思う一方で、その「呪い」にかかれないとやはりブレーキを踏んでしまう。
だからこそ「呪い」にかかって信じ抜ける人間を見るとすごくうらやましい。(企業に軸足を置くサラリーマンのないものねだりかもしれませんが)
そうなれるよう、研鑽を続けていこうと思います。
長文、お読みいただきありがとうございました。