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雑感ー映画ってなんだろう?
ここのところnoteに書いているおかげで映画についてじっくり考えるのが習慣になりました。
私は映画というものが本来持つ役割は「作品を通して人間の本質を語ること」だと思っています。それが人間の善き本質なのか悪しき本質なのかはどちらでも良いのです(そもそも善悪の二項対立で人間を語ることはできないですもんね)
学生の時に本で読んだのですが、演劇は宗教儀式の一環として発生したので、それ故カタルシスが不可欠なんだそうです。おそらく宗教儀式としてのカタルシスは神に帰依させることを目的とした心の浄化作用だったのでしょう。
映画という文化が演劇から派生したものであるのは間違いないと思います。ただ宗教から離れた存在となった映画ではカタルシスが神との対話ではなく、人間そのものを描くことで得られるものに変化したんだろうと私は思うわけです。
というわけでこれからも色んな映画を観ながら「人間とは、人間の性とは業とはなんぞや」などと考えてみたいと思っています。