シャチはかわいい
鴨川に行ってきた。
久々の家族旅行。
自分と子供の休みが合ったので、日帰り小旅行を楽しんできた。
今回、目的地に選んだのは「鴨川シーワールド」千葉県を代表する観光施設の一つである。
何故、ここを選んだかというと「シャチパフォーマンス」があったからだ。
シャチは皆さんご存じのように大型哺乳類である。白と黒のコントラストが見事な体と鮫も捕食するという獰猛さで知られている。知能も高く家族で生活すると言われている。
私には関西で暮らしたことがあり、そのとき和歌山県太地町の鯨博物館でシャチを見たことがある。白と黒の体と綺麗なピンク色の口の中、あまりにも美しく、とても印象に残っている。
そのときの経験から「シャチパフォーマンス」を見たいと思っていた。
早朝、家を車で出発した。鴨川シーワールドの正確な場所を知らなかったたため、全てはナビ任せ。首都高速湾岸線からアクアラインを通るコースに誘導された。
朝5時頃に出発したのだが(どこからとはいわないが)渋滞が凄く9時の開園時間には間に合いそうにない。渋滞の中をゆっくりと進み、途中休憩を取りながら、のんびり向かうことにした。
やっとのこと湾岸線を抜け、車はアクアラインに入った。ここからは渋滞もなく、流れはスムーズになった。
私は渋滞疲れしていたため、途中「海ホタル」で休憩をとることにした。
トイレも済ませ、スタバでコーヒーを飲み一服した後、屋上に上がり眼下に広がる東京湾を眺めた。
正面には「風の塔」。遠方には東京や横浜の街並みが見える。私が好きな大黒ふ頭も見える。最近釣りに行ってないなあ・・・などと思いながら海ホタルを後にした。
ここからは海上の橋を通ることになる。左右に広がる海を横目に、いよいよ陸地に入った。千葉県だ。
綺麗な海を眺めながら目的地に向かうのだ・・・と思ったらナビは山の方に車を誘導する。
なんで?綺麗な海を見せないナビの嫌がらせか?
と思ったが違ったのだ。後に地図を見て分かったことだが、鴨川は南房総にあったのだ。
私は鴨川は東京湾に面していると勝手に思い込んでいたのだ。私がナビに頼らず海沿いを走っていたら目的地に何時に着いたかわからない。やはりナビは賢い。
山の中の元有料道路をいくつか通り、やがて視界が開けてきた。11時頃に目的地の鴨川に到着した。海の波も静かで美しい。
「鴨川シーワールド」の駐車場に車を止め、予約しておいたチケットのスマホ画面をスキャンし入場した。
施設内の展示水槽を見てから、シャチのパフォーマンスを見ようと思ったが、時間の都合で最初にパフォーマンスが行なわれる「オーシャンスタジアム」に行った。
娘が写真を撮るというので、座席に座らずに最上部で立ち見することにした。
何故かというと、座席に座るとシャチが尾で激しく水を飛ばすため、カメラに水がかかり駄目になってしまう恐れがあるからだ。水を飛ばすパフォーマンスは目玉の一つになっており、水をかけられることを目的に座席に座る人も多い。
パフォーマンスが始まった。三頭ほどのシャチが凄いスピードで泳いでいる。トレーナーが水に飛び込むと、体の上に乗せたり、ジャンプしたりと様々な動きを見せてくれる。
そして圧巻は大きな体をプールの縁に勢いよく乗せ、静止しシャチホコのポーズをとるのだ。場内からは大きな拍手が送られた。
そして、成功するたびにトレーナーが満面の笑顔で抱き寄せ、体を摩り、ご褒美の魚を与える。シャチも嬉しそうに甘えている。
時には水から頭を上げトレーナーの顔に口づける。本当に信頼しあっていることが見て取れる。知能の高さも伺える。そのことに私は感動を覚えた。
鮫を襲い食している海最強の哺乳類のシャチが小さな人間に甘えている。
本当に愛情を注げば応えてくれる。それは動物も植物も同じなのであろう。
パフォーマンスが終わり、食事を摂ることにした。時間の都合でフードコートのレストランで「夏野菜のココナッツあさりカレー」を食べた。これが美味しかった。
ココナッツの香りが豊かであまり食べたことのない味だ。
食事が終わってイルカやベルーガのパフォーマンスを見てから、オーシャンスタジアムを通りかかるとトレーナーさんの訓練風景に出くわした。見ていると実に真剣に訓練している。常に危険と隣り合わせの仕事だけに一瞬の油断もできない。
素晴らしいパフォーマンスは厳しい訓練の賜物だったのだ。
その後、展示水槽を見て回り帰路についた。鴨川は思っていた以上に遠かったけれど、再び訪れてみたいと思った。今度は一泊で。
私が書く文章は、自分の体験談だったり、完全な創作だったり、また、文章体も記事内容によって変わります。文法メチャメチャですので、読みづらいこともあると思いますが、お許し下さい。暇つぶし程度にお読み下さい。今後とも、よろしくお願いいたします。