潮干狩りは楽しい
連休も終わった先週、潮干狩りに行った。
場所は横浜市の「海の公園」
私が最初にこの場所に行ったのは30年近く前になる。
この記事を読んでいる人の中には、それ以降に生まれた人も多いかもしれない。
先日、テレビニュースを視ていたら「海の公園」の潮干狩りの様子を映していた。
連休中に何と3万人も潮干狩りを楽しんでいたとのこと。
私が初めて行った頃には然程混んでいなかった印象がある。
どちらかというと穴場的存在という気がする。
ところが、今では桜の季節の上野公園の如く、5月の大型連休中には潮干狩りのメッカとして、テレビ放映されることも少なくない。
そのような事情を知っているので、敢えて連休を避けて行った。
首都高湾岸線の幸浦インターで下り5分あまりで「海の公園」に着いた。
実をいうと潮干狩りに行ったのは数年ぶりである。
第一の印象はカラスとトビが多いなである。
海岸エリアであるため、トビは以前も多かったと思うが、カラスは少なかったと思う。
潮干狩りに行く人が多くなるにつれ、食べ物目当てに増えてきたのではないかと思っている。
さて、この日、潮は中潮で12時前後が最も潮が引き、潮干狩り日和とのこと。
私が公園に着いた時には、既に多くの人が潮干狩りを楽しんでいた。
この日、連休を過ぎた平日のためか予想通り人は少ない。
近くの小学校の子供たちが校外学習で来ていたことが目立っていたくらいだ。
私は荷物を浜辺に置いて、海の中に入っていった。
潮が引いた海の中には様々な生物がいる。
浜に打ち上げられたクラゲ、取り残されたヒトデ、それに少し気味の悪いアラムシロガイが足にまとわりつく。このアラムシロガイは2cm前後の大きさであるが、サバンナのハイエナのように集団で獲物を襲う。この日もマテ貝が襲われていた。
もしも、アラムシロガイが今の100倍の大きさだったら、おそらく地球の支配者になっていたであろう。
海の公園のアサリは天然であり、生息数が年々減少傾向にあるという。
その原因の一つは乱獲にあるという。
公園ルールでは持ち帰りできるアサリの大きさは2cm以上と定められているが、かなり小さいアサリを持ち帰る人が後を絶たないと聞く。
来年も潮干狩りを楽しむために公演ルールを守りたいと思った。
アサリの数が少ない分、捕獲対象をアサリからマテ貝に切り換える人も増えてきている。
とりあえず、私は予定通りアサリ狙いとした。
ただでさえ少ないアサリを、しかも大型連休開けという悪条件ではあったが、アサリの味噌汁を作れるだけの数量を何とか採ることができた。
2時近くなり潮が満ちてきたので終えることにした。
浜に上がり海を振り返ると干上がった場所がすっかり様変わりしていた。
海そのものだ。
砂抜きには生息域の海水がいいと聞いていたので、海の公園の海水をペットボトルに詰め込んで帰路に着いた。
家に帰りアサリを容器に入れ海水を流し込み様子を見ていると、次第に足と水管が伸びてくる。
足を出して動いている姿を見ていると愛おしく思ってくる。
でも…味噌汁にして食べてみると美味しかった。
来年は連休前に行こうかな。