【音楽と思い出】『Never Gonna Give You Up』 by リック・アストリー
大学に入った頃。
家を離れて東京に行ったときの思い出です。
住むところはどうしたかというと、
学生寮に入りました。県の組織(県人会)が管理していて、学生は皆同じ県の出身です。そのまま方言で話せて便利でしたが、逆に切り替えが難しかったです。地元にいるのに玄関を出るといきなり東京という感じでした。
ちょっと話はそれますが、
東京ではすでに当時(バブル直前)から家賃は高かったと思います。アパートやワンルームマンションが相場で10万円ぐらいだったでしょうか。一人暮らしをしてみたいとは思っていましたが親の世話になっているので文句は言えません。
ちなみに独り暮らしと言えば、
当時の私にはなぜか「モノトーン」というイメージがありました。
生活感のない白黒のタイルの床と壁、部屋の中でもDCブランドのスーツを着る洒落た男たち。タートルネックのセーターも必須アイテムでした。無機質な室内にはそれこそ洗濯物とかカップラーメンなどはありません。
「男女7人夏物語」とかテレビドラマでそういう光景を見たのだろうと思います。実際住んだら落ち着かないだろうとは思いますが(モノトーンもそうだけど男女7人夏物語も知らない人が多いかもしれないですね)
話を戻します。
入寮手続きや引越しを済ませたあとは、新入生は先輩へのあいさつ回りをしなくてはいけません。一部屋一部屋ノックをしてある先輩の部屋に出向いたときのことでした。
こんこんとノックをしてドアを開けたとき、この曲が耳に飛び込んできて
なにかこう、
澄んだ青空とかサーフィンの波とか
すごく清々しくて爽快なものがギュンと目の前を通り過ぎていくような感覚がありました。
鮮烈でした。
そしてなぜかその時「ああ、都会に来たんやね」と思ったのでした。
声質から年配のベテランボーカリストだと思っていて、こんなに若い人とは思わなかったので写真を見た時はちょっと驚きました。軽快なテンポとあの声、当時のダンスミュージックとして流行っていたのでしょう。
自分にとっては都会を象徴する歌、解放感を思い起こさせる曲。今聴いてもかっこ良い曲ですね。
ちなみにその時の先輩の部屋はこんな感じだったと思います。
ここまでもし読んでいただいた方がいらっしゃったら
下手な汚い絵をお見せしてすみません。おわびします。
光景を思い出したので忘れないうちにと描き留めたものです。
失礼しました。
おわり
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