劇場版 PSYCHO-PASS『PROVIDENCE』を見てきた
昨日時間があったので映画を検索したらPsycho-passの新作をやっていたので見てきた。
[アニメ『PSYCHO-PASS サイコパス』シリーズ公式サイト]
基本的にネタバレになる内容は書かないようにしようと思っているが、概要と個人的に感じた感想などを残しておこう。
あらすじ
今回の舞台はシリーズ2作目と3作目の間の日本が舞台(劇場版3部作の直後ぐらいからかな)。2作目の続きなので、常守朱(つねもりあかね)監視官が主人公として描かれている。
シーンはいきなり嵐の海上にて貨物船が謎の武装集団に襲われ、その中にいた極秘で来日予定だった博士が殺害されてしまうという場面からスタートする。
一方そのころの日本では、法律自体を無くしてすべて『シビラシステム』へ判断をゆだねるという議論が持ち上がっていた。
博士は何のために極秘で来日しようとしていたのか、武装組織の目的は、そして法律とシビラシステムの判断のどちらを優先するのか、こういった疑問を抱えながらストーリーが進んでいく。
みどころ
見どころとしては、まずは映像の綺麗さと戦闘シーンの迫力がある。
テレビ版のPycho-passの頃から、近未来の背景はかなり凝っていたが、映画版ということで細部まで迫力のある映像が楽しめる。
(ただ色使いがspycho-passっぽくて、多少中華っぽいテイストがあるのが個人的にはペケ1個。科学技術と精神世界という対比テーマがあるので仕方ない部分ではあるのだが)
格闘技もハリウッドみたいな安っぽい戦闘シーンではなく、アニメーションの良さをフルに使用して、キャラクターの細かなフェイントなどの動きも含めて描かれているので見ごたえがある。
その他やはりPsycho-passらしいテーマ性があげられる。
シビラシステムと人間との駆け引きや謎解き、機械と人間の求める幸福とは何かといった考えさせられる内容がテーマとなっているので、こういった映画が好きな人にはぜひ見てもらいたい。
感想(ネタバレがあるかもなので注意)
ここから映画を見た後に思った感想。
ストーリーとかは言及しないが、ネタバレになるかもなのでまだ見ていない人は注意してね。
個人的に今回は表面のテーマとして『法律』と『シビラシステム』が描かれていたが、別のテーマとして『主観』と『客観』がテーマになっているのかなと感じた。
特に聖書の一説をわざわざ出してくるあたり、客観視と神の関連性を、そして神が乗っ取られた場合に人はどうするのかというあたりが伝えたかったテーマかなと感じた。
その他の感動した点として、(Psycho-passの他のシリーズでもそうだが)AIが発達した先の未来がどうなるのか、というSFの要素が非常に面白かった。
外務省の職員に翻訳用のチップを埋め込んでおく(複数言語の勉強の必要がなくなる)とか、自己生産するAI工場(原料はどうするんだろ?)とか。面白い仕掛けが細部にあるのがPsycho-passのいい所だと思う。
(ただ2100年にもなってAIという言葉が残っているのかちょっと疑問を感じた。分かり易さが優先されているのだろうけど、現在のAIとは別の仕組みになっている気がするんだよね。どうなんだろ)
あと雑賀(さいが)教授が、実は結構熱い男だったんだねとか、宜野座(ぎのざ)さん大活躍してるじゃんとか、いろいろあるがネタバレになりそうなのでやめとく。
(1期、2期のキャラクターが好きな人にもおすすめかも。)
というわけで(どういう訳?で)、劇場版Psycho-pass『PROVIDENCE』の感想でした。
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