よちよちある記#633『夜明け前』

真っ暗な夜明け前
寒さが一番キツイ時間帯
高速バスでの移動のため
バス停まで徒歩でてくてく

寒い！
何しろ寒い！！
寒いの大キライ！！！

かなり防寒仕様のつもりだけど
この格好でも不十分だったか？

クルマはまるで走ってない
幹線道路のバイパスもガラガラ

すれ違う歩いてる頭のおかしい人にも
もちろん行き合わない

人っ子一人いない
この空間をひとり占め

こんな非日常な空間にいると
自分の存在は唯一無二の存在だって
思えたりする

てくてく歩いて30分ちょっと
もう少しでバス停が近づいてくるかな？
ってところで

うっすらと家々の隙間から
明るくなり始めた空が覗いてる

ちょうど家々が途切れたところがあって
お蔵と隣にそびえ立つ一本の木と
このお空をパシャリ
かじかんだ手でスマホ操作は難しい
わりかしキレイに撮れたかな

うす暗い中
バス停に立つ人影
こんな時間にバスを待ってる
奇特な人がいる！
サラリーマンさんかな？

「おはようございます」

声を掛けると驚いた顔して
「…おはようございます」

こんな風体の人間に
声をかけられると警戒しちゃうか…

お勤めご苦労さんです
心の中だけでエールを送る

5分前行動できたな
ひとまず安心でバスを待つ

1台また1台とクルマが走って
世界が目覚めて動きはじめる感じ
何かいいなぁ〜

屋外での寒さを耐え忍んで
お待ちかねのバス到着

こんな時間帯でも運行してくれて
ありがとうございます

社会を支えてくれる尊いお仕事

誰も彼もが大切な唯一無二の存在
ひとりひとりのそれぞれが
社会を作り出す大切な存在
役割をもった大切な存在

お互いに敬意をもって
優しさに溢れて生活していこう
先日のおじさんのような存在を目指して

今日もいい1日✨