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人が変わるのは外的要因か内的要因か

垣谷美雨さんの定年オヤジ改造計画を読みました。

父が60代ということもあり、身近な話だなと思ったのがきっかけで手に取りました。

定年退職後第2の人生をいざ!と意気込む主人公には妻、独身の娘、既婚の息子がいます。
息子の嫁が働きに出るということで保育園のお迎えを頼まれたところから話は始まります。
物語を通して主人公は180度考え方を変えます。
その姿を見た私の素直な感想は、
『そんなに変われるかな〜?ましてやこの年代。
年齢とともにガチガチに凝り固まる考えを変えるのはより一層難しいはず。』
でした。

私は、『人が変わるときは誰に言われたとかではなく、自分がこうしたい!と思った時以外にない』のではないかと考えています。
最高に良くて変わるきっかけを与えるだけ。
やっぱり変わるかどうか選択するのはその人自身だと思うのです。

身近な大切な人にはこうあってほしい、と強く思ってしまいがちです。
でも自分以外は他人。
特に共同生活をすると本当に大変です。
恋人同士の時は毎日一緒にいたくて堪らなかったのに、
結婚して毎日一緒にいられるようになると
どんどんもっとこうしてほしい!が出てきて。
結婚して6年目ですが夫とは未だによく喧嘩します。
大体喧嘩した後はどちらかが、
「今後はこう改善します。以後気をつけます。」のような形で終わりますが、
やはりなかなかすぐには改善できない(されない)ものです。
最近頻繁に喧嘩をしているうちに気がついたのは、
私は夫を大好きなのだな、ということです。
突然の惚気になりました。笑

こんなに喧嘩をするなんてもう好きではないのでは?
離れた方がお互いの幸せのためでは?と思ったことも1回ではありませんでした。
しかし喧嘩をしながら、
大好きだから徹底的にあなたと向き合いたい!
どうでも良かったらとっくに諦めている!という気持ちが溢れてきました。
自分でも驚きました。
「ああ、嫌いだからじゃない。好きだからだ。
だからこそわかってほしいと必死になるんだ。」
それに気がついてからは少し喧嘩が減り、少し落ち着いて喧嘩ができるようになりました。

あまり普段惚気ることがないので急に恥ずかしくなってきました。
今日は何が言いたかったのかも忘れてしまいました。笑

とにかく!
この本は困ったオヤジのほのぼのした日常かと思いきやそんなことありません。
この本を通して私は相手の立場に立って考えること、思いやりがどんなに大切か。
夫と歳をとってもしっかり向き合って諦めないで(そして諦められることのないように)生きていけるように精進しようと思いました。

他人との生活は大変ですが、それでもやはり毎日大好きな人がそばにいてくれて幸せです。

これを読んでくださった方も大切な人がそばにいますように。

今週はこれくらいで。
ではまた来週。

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