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サピックスでも出題された「おいしくて泣くとき」森沢明夫~にんにくバター醤油の焼うどん

森沢明夫さんといえば、映画、ドラマでもお馴染みですよね。
小説、エッセイ、絵本、ノンフィクションと幅広く活躍されている作家さんです。

森沢明夫 映画 ドラマ

映画

2011年 オリエンタルラジオ主演「津軽百年食堂」

2014年 吉永小百合主「ふしぎな岬の物語」

2015年 鈴木杏樹主演「ライアの祈り」

2016年 有村架主演「夏美のホタル」

2018年 金井浩人主演「きらきら眼鏡」


ドラマ

2015年 遼河はるひ主演「癒し屋キリコの約束」

どの作品も心温まる人情物語で癒し系小説とも言われているようです。


そして、2025年4月にはなにわ男子の長尾謙杜さんと當真あみさん主演で「おいしくて泣くとき」の映画が公開されます。
こちらは今から楽しみですね。


「きらきら眼鏡」は現在アマゾンプライムで視聴できます。


その中で今回は2020年と比較的最新の「おいしくて泣くとき」をご紹介します。
こちらの小説は進学塾「サピックス」で出題されたり、開成中でも出題されたようです。

「おいしくて泣くとき」あらすじ

「おいしくて泣くとき」は2つの物語が交わります。


心也と夕花は幼馴染。
心也の父は「大衆食堂かざま」で貧困家庭の子供に無料で「こども飯」を提供、そこには夕花も食べにくる一人です。

2人は学級新聞の編集委員を押し付けられたことがきっかけで昔の様に距離が近づきますが夕花の家庭環境が原因で、ある事件に巻き込まれます。

もう一つはやはり「こども飯」を提供する「カフェレストラン・みなみ」を営む夫婦のお話。
店先にダンプカーが突っ込むという事故でお店がめちゃくちゃに。
修繕費用が捻出できない中、救世主が現れます。

両方とも「こども飯」がキーワード。

この2つの物語がどう繋がるのかは最後に心温まる奇跡として判明します。


「おいしくて泣くとき」感想

涙腺崩壊ですが読後感に爽やかさが残る素敵な作品ですが、子供の貧困問題という大きなテーマも掲げています。
幼児虐待死など盛んにニュースになっていますが、それは氷山の一角。  

虐待、貧困、子育て放棄の親等、様々な問題を抱えている子供が大勢いるのが現実です。

森沢明夫さんは実際に子供食堂を経営している方達に取材して、「偽善者」などと誹謗中傷があることを知って、小説にしようと考えたそうです。

一概にどうしたらいいのかなんて簡単な事は言えないのですが、自分も含め多くの方に考えていただきたい問題ですね。

それでも終盤には素敵な奇跡に胸が熱くなる小説です。
嫌な事件が続いて何となく心が荒んでしまいますが、そういう意味でも大勢の方に読んでほしい小説ですね。



にんにくバター醤油の焼うどん

小説に出てくる料理は「こども飯」でリクエストの多い人気のメニューの一つ、にんにくバター醤油焼うどんです。

何故にんにくバター醤油の焼うどんなのか、それは森沢明夫さん自身が、子供も頃から「自分で作れる美味しい料理」であり、大人も子供も好きな味でであるからとのことでした。
読んでいるだけで味の想像がつくのがいいですよね。

にんにくとバター醤油の香りのする湯気が立ちのぼり、たっぷりのせた鰹節が生き物のように揺れ動いている。

「おいしくて泣くとき」

簡単なメニューですが、栄養面を考えて野菜たっぷり入れてつくってみました。

「にんにくバター醤油の焼うどん」レシピ


材料(1人前)

冷凍うどん           1玉
豚薄切り肉          50g
玉ねぎ            30g
人参             20g
キャベツ           50g
しいたけ            1枚
ニラ             10g
にんにく            1片
酒              大匙1
しょうゆ           大匙1 
和風顆粒だしの素       小匙1
バター            10g
塩、こしょう          適量
サラダ油            適量
かつおぶし         お好みで

1.冷凍うどんは茹でるか、電子レンジに2分かけてほぐしておく。

2.玉ねぎは薄切り、人参は縦半分に切り半月切り、キャベツは一口大に、しいたけは薄切り、ニラは2cm長さに切っておく。

3.にんにくは薄切りにする。フライパンにサラダ油を入れ、にんにくの薄切りを加え、弱火でゆっくりきつね色になるまで炒め、にんにくを取り出す。

4.油を少し足し、豚薄切り肉を炒め、ニラ以外の野菜を加え塩少々振り、炒める。

5.野菜が柔らかくなったらうどんを加え、酒、顆粒だし、を加え、うどんがなじんだら鍋肌から醤油を加え、バターを加える。塩、胡椒で調味し、ニラを加え火を止める。

6.器に盛り、③のにんにく、鰹節をのせる。

*にんにくはみじん切にして炒め合わせてもいいですね。

*野菜はピーマン、小松菜、キノコ類等お好みで。

間違いなしの美味しさです!!

森沢明夫さんのエッセイも是非読んでみてください。
小説とは反対にはじけちゃってます。

特にお酒好きには共感出来る部分が多々ありです。



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