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形骸

私という意識が
膜の外からはらはらと剥がれ落ち空の中に漂っている

私じゃない誰かを伴って

私の名前がついた形骸は錆びた鉄で出来た檻のような骨組みであってベッドのシーツのさざなみに横たわっている

どんなに世界が自由を謳っても許されないことは
影の中 籠の外

そこから手を差し伸べることはできても届きはしないもので眠りにつくことを強要されている

ここから先に進むにはまだ少しいろいろなものが
必要だから

だから今はお眠りなさい

誰かの歪な子守唄



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